コラム連載「ロンドン地下鉄物語」
ロンドン地下鉄を買い集めた米国人ヤーキーズ——議会は「たこの足」と呼び、彼は3路線の開業を見ずに死んだ 第3回
20世紀の初め、ロンドンには許可だけ取って掘られない地下鉄の計画がいくつも眠っていた。それを買い集めて一気に掘ったのは、横領で服役した過去をもつ米国の投資家チャールズ・ヤーキーズだった。議会で「たこの足」と呼ばれた彼は、自分の3路線の開業を見ずに死ぬ。残された赤字の会社を立て直したのは、駅名の文字と赤い丸の標識、そして美しいポスターで地下鉄の「顔」をつくった、ひとりの事務屋フランク・ピックだった。







