タワーブリッジTower Bridge
テムズ川に架かる可動式の橋
- 料金
- 大人 £15.80〜 / 子ども £7.90〜
- 所要時間
- 1〜1時間半
- 最寄駅
- Tower Hill 徒歩5分
- 開館時間
- 9:30〜18:00 (最終入場17:00)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
1894年完成の跳ね橋で、船が通ると中央部分が上がる仕組み。ヴィクトリア朝のゴシック様式でデザインされており、歩道からはロンドン市街の景色を一望できる。内部には橋の構造や歴史を紹介する展示があり、展望ギャラリーも楽しめる。橋の上下は今でも定期的に見られる。
このページの内容
着いてからの歩き方
タワーブリッジに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
跳開の時刻を先に調べる
橋が持ち上がる瞬間は公式サイトで日時が事前公開されています。年に800回ほどあり、1回あたり10分前後。これに合わせて行くかどうかで体験がまったく変わるので、訪問日を決める前に確認してください。見るだけなら入場券は不要で、橋のたもとから無料で見られます。
- 見どころ
高所歩道のガラス床
水面から42mの位置にある連絡通路に、11mのガラス床がはめ込まれています。真下を二階建てバスや車が通り、橋が開くときはここから跳ね上がる橋桁を見下ろせます。踏み出すのに一瞬ためらう程度には高いです。
- 見どころ
ヴィクトリア朝のエンジンルーム
南側の塔を降りた先にある、1894年当時の蒸気機関がそのまま残された部屋。かつては蒸気の力で水圧を作り、あの重い橋桁を持ち上げていました。現在の駆動は電気式ですが、機械は磨かれた状態で保存されています。橋の展示のなかでは一番地味な扱いですが、仕組みが腑に落ちるのはここです。
- 見落としやすい
塔の中の眺めの違い
北塔と南塔では見える方角が違います。東側はカナリー・ワーフの高層ビル群とロンドン塔、西側はシティとザ・シャード。両方の窓から外を見ておくと、この橋がロンドンのどこに架かっているのかが立体的に分かります。
- コツ
ロンドン塔とセットで歩ける
ロンドン塔とは川を挟んですぐ隣で、徒歩5分ほど。どちらも半日かかる場所ではないので、同じ日にまとめると効率がよく、タワーヒル駅から両方に歩けます。
歴史
19世紀後半のロンドンは、港湾が東へ広がるにつれて深刻な問題を抱えていました。ロンドン橋より下流には橋が1本もなく、東部の住民は川を渡るのに延々と遠回りをするか、渡し船を待つしかなかったのです。かといって普通の橋を架ければ、上流の埠頭に出入りする帆船の帆柱がつかえてしまう。
答えとして選ばれたのが、船が来たら道路のほうが持ち上がるという設計でした。設計競技には50以上の案が寄せられ、採用されたのは市の建築家サー・ホレス・ジョーンズと土木技師サー・ジョン・ウルフ・バリーの連名案です。
1886年着工、完成まで8年。1894年6月30日にプリンス・オブ・ウェールズ夫妻が開通させました。総工費は100万ポンドを超え、煉瓦は約3,100万個、鋼材を留めたリベットは1,300万本以上にのぼります。
ジョーンズは着工の翌年に亡くなり、自分が設計した橋の完成を見ていません。
跳ね橋の仕組み
中央の路面は2枚に分かれていて、それぞれが根元を支点にシーソーのように跳ね上がります。この方式をバスキュール(bascule)と呼び、フランス語の「天秤」に由来します。
跳ね上がる橋桁は1枚あたり1,000トンを超えますが、根元側に同じだけの重りが仕込まれているため、実際に動かすのに必要な力は見た目ほど大きくありません。ヴィクトリア朝の蒸気機関でも、60秒で完全に持ち上げることができました。
1976年に動力が蒸気から電気へ切り替わるまで、エンジンルームでは年中無休で約30人が働いていました。石炭を週20トン以上くべ続ける仕事です。役目を終えた蒸気機関はいまも南塔の下に保存されていて、見学できます。
跳開は現在も日常的に行われています。船側から事前に申請する決まりで、記録に残る最多は1日64回。
なぜ中世の城のような外観なのか
タワーブリッジは1894年の橋ですが、見た目は明らかにそれより古い時代のものです。これは意図されたもので、設計競技の条件に「隣接するロンドン塔と調和すること」が含まれていました。
そのため橋は、鋼鉄のフレームという当時最新の構造を、コーンウォール産の花崗岩とポートランド石によるネオゴシック様式の外装で覆っています。塔に見える部分は装飾であって、荷重を支えているのは中の鋼材です。
つまりこの橋は、ヴィクトリア朝の技術力を中世風の衣装で隠したものだと言えます。当時の批評家からは「見せかけだ」と厳しく叩かれましたが、130年後にロンドンを象徴する景観になったのは、その衣装のほうでした。
豆知識
- ロンドン橋とよく混同される。「ロンドン橋落ちた」の歌で知られるロンドン橋は上流側にある地味な橋で、写真でおなじみの塔のあるこちらがタワーブリッジです。1968年に旧ロンドン橋がアメリカ人実業家ロバート・マカロックへ売却された際、「彼はタワーブリッジを買ったつもりだった」という話が広まりましたが、これは事実ではありません。本人も仲介者も否定しています。孫の証言によれば、マカロックは何を買うか正確に分かっていたうえで、この誤解が宣伝になると考えてあえて訂正しなかったそうです。
- 1952年12月30日、バスが跳ね橋を飛び越えた。橋が開き始めていることに気づかないまま進入した路線バスの運転士アルバート・ガンターは、後退すれば川に落ちると判断してギアを2段落とし、アクセルを踏み込みました。バスは持ち上がりかけた橋桁から跳び、まだ動いていなかった対岸側に着地。乗客20人のうち、車掌が足を、乗客1人が鎖骨を折ったものの、それ以上の負傷者は出ませんでした。ガンターは戦時中に戦車を運転した経験がありました。褒賞は10ポンドと1日の休暇です。
- 高所歩道はもともと歩行者用だったが、階段を上りたがる人がほとんどおらず、1910年に閉鎖。長く放置された後、1982年に展望通路として再開しました。
- ガラス床が入ったのは2014年。橋の歴史から見ればごく最近の設備です。
場所とアクセス
みんなの口コミ
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