オリヴィエ賞7冠。ロンドンが舞台の、家族で観られる新作ミュージカル。
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物語の芯と見どころの紹介です。幕ごとのあらすじと結末は、 読みたい人だけが開ける形で下にまとめています。
ロンドンのパディントン駅に、ペルーから密航してきた小さなクマが一匹座っています。首から下げた札には「このクマをよろしくお願いします」。
彼を家に連れて帰ったのは、ブラウン一家でした。悪気はないのに、行く先々で騒ぎを起こすクマ。心配性の父親は早く追い出したがり、隣人のカリーさんは目を光らせています。それでも一家は少しずつ、このクマのいる暮らしを受け入れていきます。
一方で、珍しいクマの噂を聞きつけた人物がいました。はく製師のミリセント・クライド。彼女は、パディントンを自分のコレクションに加えようとしています。
これは居場所を探すクマの話であり、よそから来た誰かを家族として迎える話でもあります。世界中から人が集まる街ロンドンでこの物語が愛されてきた理由が、舞台ではまっすぐに伝わってきます。
ペルーから来た子グマ。育ててくれたルーシーおばさんが老グマホームに入り、ひとりでロンドンへ渡ってきた。マーマレードが大好物。
駅でパディントンに声をかけた人。困っている相手を放っておけない。
家族の安全を何より気にする心配性。クマを家に置くことに最後まで慎重。
一家と暮らす年配の女性。口は厳しいが、誰よりも早く事情を察する。
珍しい生き物を集めるはく製師。パディントンを標本にしようとねらう。その執着の裏には、探検家だった父をめぐる過去がある。
ブラウン家の隣に住む、規則にうるさい男。クマの存在が気に入らない。
古道具屋を営む老人。この物語の語り手でもあり、パディントンを静かに見守る。
舞台の上でパディントンの体を演じる俳優と、声を担当しながら表情を操作する俳優の2人で、1頭のクマを作っています。2026年のオリヴィエ賞では、この2人(アーティ・シャーとジェームズ・ハミード)がそろってミュージカル主演男優賞を受けました。客席から見ていると、この仕組みはほとんど意識されません。
2026年のオリヴィエ賞で11部門にノミネートされ、作品賞、演出賞(ルーク・シェパード)、美術賞、衣装賞、助演の男優・女優賞などあわせて7部門を受賞しました。『マチルダ』『ハミルトン』と並ぶ、ミュージカルの最多受賞記録です。
作詞作曲は英国のバンド、マクフライのトム・フレッチャー。台本は劇作家のジェシカ・スウェイルです。ポップバンド出身の作り手らしく耳に残る旋律の曲が並び、キャスト盤は2026年5月に英国のコンピレーション・チャートで初登場1位になりました。
第二幕の山場は、サウス・ケンジントンの自然史博物館が舞台です。観劇の前後に本物の博物館を訪ねると、劇中の場面がそのまま重なります。駅で名前をもらったクマの話なので、パディントン駅に寄ってから劇場へ向かうのも楽しい回り道です。
劇場の推奨は6歳以上で、3歳未満は入場できません。ストロボの光や火薬を使う演出があるので、光や大きな音に敏感な子どもと行く場合は知っておくとよいでしょう。上演時間は休憩込みで約2時間45分と長めです。
パディントン・ザ・ミュージカル を観る日を決めるための情報です。2026年9月時点。演出の改訂で上演時間が変わることがあるため、当日の予定は 公式サイトの案内も確認したうえで組んでください。
劇場が案内する推奨年齢です。入場制限とは限りません。
歌と台詞が交互に来る一般的な構成です。要点は歌で繰り返されることが多く、台詞を取りこぼしても筋を見失いにくくなっています。台詞と歌が半々の構成です。原作の児童書や映画で筋を知っていれば追いやすく、家族向けの作品なので言葉づかいも平易なほうです。
座席の選び方や最寄り駅はSavoy Theatreの劇場ガイドにまとめています。