ロンドン モデルコース 1日〜5日|初めてでも回れる王道プラン

    London Itineraries

    ロンドンは見どころが多すぎて、計画を立てる段階で疲れてしまう街です。この記事では、徒歩移動を前提にした無理のない1日単位のプランを5日分用意しました。滞在日数が短い場合の削り方、雨の日や子連れのアレンジも載せています。

    2026年8月時点の情報

    このモデルコースは、次の前提で組んでいます。

    • Zone 1–2 のホテルに泊まっている宿泊エリアの選び方
    • 移動はタッチ決済で地下鉄とバス(交通ガイド
    • 1日あたり1万〜1万5千歩程度の徒歩を含む
    • 時間指定チケットが必要な施設は事前予約済み

    そのうえで、**このとおりに回る必要はまったくありません。**ロンドンの観光は「歩いていたら気になる店があった」で予定が崩れるのが正常です。各日のプランは骨格として使い、半分消化できれば上出来くらいの気持ちでどうぞ。

    なお、**衛兵交代式の実施日や各施設の開館時間は季節によって変わります。**この記事の時刻はあくまで目安です。前日に公式サイトで確認してください。

    1. まず先に予約すべきもの

    ここを外すと当日どうにもならない

    ロンドンの主要施設は日時指定の事前予約制が主流です。当日券がない、あるいは大幅に割高になるものが多いので、日程が決まったらまずここから押さえてください。

    施設予約の必要性目安
    ワーナー・ブラザース スタジオツアー(ハリー・ポッター)必須2〜3ヶ月前。売り切れます
    ウエストエンドのミュージカル必須に近い1〜2ヶ月前。人気演目はさらに早く
    ウェストミンスター寺院強く推奨数週間前
    ロンドン塔強く推奨数週間前。オンラインのほうが安い
    ロンドン・アイ強く推奨数週間前。日時指定
    スカイ・ガーデン必須(ただし無料)約3週間前に枠が開く。人気なので即埋まる
    チャーチル戦時執務室推奨数週間前
    バッキンガム宮殿 State Rooms夏季のみ公開・必須公開時期に注意
    大英博物館・ナショナル・ギャラリー等不要(無料・予約なしで入れる)特別展のみ要予約

    スカイ・ガーデンは特に見落とされがちです。ロンドン中心部の高層ビル最上部にある温室型の展望スペースで、入場無料。ただし完全予約制で、約3週間前に予約枠が開いた瞬間に埋まります。カレンダーに「予約開始日」を入れておいてください。

    ヒント

    無料の博物館は予約不要

    大英博物館、ナショナル・ギャラリー、テート・モダン、V&A、自然史博物館などの常設展は無料・予約不要です。予約に追われるのは有料施設だけと考えて構いません。詳しくは美術館・博物館ガイドへ。

    2. Day 1|王道のウェストミンスター

    「ロンドンに来た」を最短で実感する日

    初日は迷わず定番を回ります。時差ぼけがあっても、屋外中心なので何とかなります。

    午前

    1. ウェストミンスター駅(09:00頃)— 地上に出た瞬間、目の前にビッグ・ベン。ロンドンで最も劇的な駅の出口です
    2. 国会議事堂(ウェストミンスター宮殿) — 外観を眺めて写真を撮る(15分)
    3. ウェストミンスター寺院(09:30〜、所要 1.5時間)— 歴代の王の戴冠式が行われた場所。混む前の午前に入るのが鉄則
    4. ホース・ガーズ — 騎兵の衛兵交代(概ね11:00頃、日曜は10:00頃)。バッキンガム宮殿より近くで見られて空いています

    1. セント・ジェームズ・パーク(徒歩5分)— 公園を横切ってバッキンガム宮殿へ。売店やベンチで軽く昼食も可
    2. バッキンガム宮殿(衛兵交代は概ね11:00開始)— 実施日は季節によって変わります。見るなら30〜45分前に場所を確保

    午後

    1. トラファルガー広場(徒歩15分)— ネルソン記念柱と噴水
    2. ナショナル・ギャラリー(所要 1.5〜2時間、無料)— ゴッホ《ひまわり》、フェルメール、ターナー。全部見ようとせず名画を絞る
    3. コヴェント・ガーデン(徒歩10分)— 大道芸とマーケット。夕食もここで

    1. ウエストエンドで観劇 — 開演は概ね19:30。徒歩圏に劇場が集まっています

    実務メモ

    • ウェストミンスター寺院は内部撮影が制限される区域がある。オーディオガイド(日本語あり)が非常に良くできている
    • 衛兵交代式は実施しない日がある。当日朝に公式サイトで実施の有無を確認する
    • ナショナル・ギャラリーは無料だが、荷物検査で並ぶことがある

    3. Day 2|シティとテムズ川

    中世から現代までを川沿いに歩く

    テムズ川の両岸を、橋を渡りながら移動する日です。歩く距離は長めですが、景色が変わり続けるので飽きません。

    午前

    1. ロンドン塔開場直後の09:00に入る、所要 2〜3時間)— 世界遺産。王冠ジュエルの行列は開場直後がいちばん短い。ビーフィーター(近衛兵)の無料ガイドツアーが面白い
    2. タワー・ブリッジ(徒歩5分)— 外から眺めるだけでも十分。中の展示とガラス床は有料

    1. バラ・マーケット(徒歩20分 or 1駅)— 食のマーケット。ここで昼食。生牡蠣、チーズトースティ、パエリアなど食べ歩き

    午後

    1. シェイクスピアズ・グローブ座(徒歩10分)— 復元されたエリザベス朝の劇場。外観だけでも
    2. テート・モダン(徒歩5分、所要 1.5時間、無料)— 発電所を改装した現代美術館。最上階の展望フロアからの眺めが良い
    3. ミレニアム・ブリッジを渡る(徒歩5分)— 正面にセント・ポール大聖堂が現れる、設計された絶景
    4. セント・ポール大聖堂(所要 1〜1.5時間)— ドーム上部のギャラリーまで登れる(528段、体力に注意)

    夕方

    1. スカイ・ガーデン(要事前予約・無料)— 日没前後の時間帯を狙うと、明るいロンドンと夜景の両方が見られます

    実務メモ

    • ロンドン塔は敷地が広く、想像より時間がかかる。3時間見ておくと安心
    • バラ・マーケットは月曜が縮小営業。曜日を確認してから組む
    • セント・ポールのドーム階段は途中で引き返せない箇所がある。膝に不安があるなら地上階のみでも十分見応えがある

    ヒント

    船で移動するとラクで楽しい

    この日のルートは Uber Boat by Thames Clippers を挟むと移動が一気に快適になります。川からの眺めもそのまま観光になります。詳しくはテムズ川クルーズガイドへ。

    4. Day 3|大英博物館とショッピング

    屋内中心。雨でも成立する日

    午前

    1. 大英博物館開館直後、所要 2〜3時間、無料)— 世界最大級。全部は絶対に回れないので、見るものを決めて行きます

      • ロゼッタ・ストーン(1階・エジプト)
      • エジプトのミイラ(2階)
      • パルテノン神殿の彫刻(1階)
      • ルイス島のチェス駒

      この4つだけでも2時間かかります

    1. ブルームズベリー周辺で昼食(徒歩5分)— 博物館の周囲にパブやカフェが多数

    午後

    1. オックスフォード通り(地下鉄で5分)— 大型店が並ぶメインストリート。人が非常に多い
    2. リージェント通り — 建築が美しい。ハムレイズ(老舗おもちゃ店)
    3. リバティ — チューダー様式の建物自体が見もの。生地売り場が有名
    4. フォートナム&メイソン(ピカデリー)— 紅茶とビスケット。お土産はここで一気に片付く
    5. ピカデリー・サーカス — エロス像とネオンサイン

    夕方

    1. アフタヌーンティー(要予約)— ホテルのラウンジや専門店で。しっかり食べるので昼食は軽めに

    実務メモ

    • 大英博物館は入口の荷物検査で並ぶ。開館10分前に着いておくと違う
    • 日曜は大型店の営業が6時間に制限される(11:00〜17:00 が典型)。ショッピング目的なら日曜を避ける
    • アフタヌーンティーは想像以上に量が多い。夕食の予定は入れないほうがいい

    5. Day 4|郊外へ足を延ばす(4択)

    どれか1つを選ぶ日

    4日目は市外へ。どれも半日〜1日仕事なので、1つだけ選んでください。

    行き先所要アクセス予約
    ウィンザー城半日〜1日ウォータールー or パディントンから列車で約1時間推奨
    グリニッジ半日DLR または Uber Boat で約30〜45分一部のみ
    ハリー・ポッター スタジオツアー終日ユーストンから Watford Junction、シャトルバス必須・2〜3ヶ月前
    オックスフォード/バース+ストーンヘンジ終日現地発の日帰りツアーが効率的必須

    ウィンザー城

    現在も使われている王室の居城で、世界最古の居住城。豪華な State Apartments と聖ジョージ礼拝堂。イートン校も川の対岸にあります。半日で戻れるので、午後を市内に充てられるのが利点。

    グリニッジ

    もっともコストパフォーマンスが高い選択です。行き帰りに船を使えば移動自体が観光になります。

    • カティーサーク(19世紀の高速帆船)
    • 旧王立海軍大学(ペインテッド・ホールの天井画が圧巻)
    • 王立天文台本初子午線(東経・西経0度をまたぐ)
    • グリニッジ・マーケット

    ハリー・ポッター スタジオツアー

    実際の撮影セットがそのまま残る施設。ファンなら間違いなく最高の1日ですが、丸1日かかり、しかも数ヶ月前に売り切れます。行くと決めたら真っ先に予約を。

    オックスフォード/バース+ストーンヘンジ

    自力でも行けますが、現地発の日帰りバスツアーのほうが効率的です。個人手配だと乗り継ぎで半日が消えます。

    補足

    ハリー・ポッターは市内にも見どころがある

    スタジオツアーに行く時間がなくても、キングス・クロス駅の9¾番線やレドンホール・マーケットなど、市内のロケ地だけでも十分楽しめます。ハリー・ポッターのロンドンをどうぞ。

    6. Day 5|王室・公園・ローカルな街歩き

    少しペースを落とす日

    最終日は観光名所を詰め込まず、公園とマーケットでロンドンの日常に触れます。

    午前

    1. ケンジントン宮殿(所要 1.5時間)— ヴィクトリア女王が生まれ育った宮殿。ダイアナ元妃が暮らした場所としても知られます
    2. ケンジントン・ガーデンズ/ハイド・パーク(散策 1時間)— サーペンタイン池、ピーター・パン像。ロンドンで最も気持ちのいい散歩道の一つ

    昼〜午後(どちらかを選ぶ)

    A. ミュージアム派 3. V&A(装飾芸術・デザイン、無料)または 自然史博物館(恐竜の骨格、無料) 4. ハロッズでお土産

    B. マーケット派 3. ノッティング・ヒル/ポートベロー・マーケット土曜が本番(アンティーク市が立つ)。パステルカラーの街並みが有名 4. または カムデン・マーケット — 雑多でエネルギッシュ。フードコートが充実

    夕方

    1. リトル・ヴェニス — 運河沿いの静かなエリア。カムデンからナローボート(運河船)で行くこともできます

    実務メモ

    • ポートベロー・マーケットは土曜以外は規模がかなり小さい。曜日を確認する
    • 自然史博物館とV&Aは向かい合わせに建っている。両方を1日で回るのは無理なので、どちらかを選ぶ

    7. 滞在日数が短い場合の削り方

    何を捨てるかを先に決める

    1日しかない場合

    Day 1 のルートだけを実行します。ただし、ウェストミンスター寺院(1.5時間)を外して、その分を午後の大英博物館に充ててください。

    ビッグ・ベン → バッキンガム宮殿(衛兵交代)→ トラファルガー広場 → 大英博物館 → コヴェント・ガーデン

    「寺院の内部」と「大英博物館」の両方は物理的に入りません。初回なら大英博物館を優先するのがおすすめです。

    2日ある場合

    Day 1 + Day 2 をそのまま実行します。これでロンドンの「顔」はほぼ押さえられます。

    3日ある場合

    Day 1 + Day 2 + Day 3。ここまでで定番は完了です。

    3日目を郊外(Day 4)に振り替えるという選択もありますが、初めてのロンドンなら市内を優先することをおすすめします。郊外はリピート時の楽しみに取っておけます。

    4日ある場合

    Day 1〜3 + Day 4(郊外を1つ)。バランスが最も良い日程です。

    8. アレンジ版

    雨の日プラン

    ロンドンでは雨は日常です。降ったら屋内に切り替えましょう。

    大英博物館 → ナショナル・ギャラリー → バーリントン・アーケード(屋根付き商店街)→ フォートナム&メイソン → 夜はミュージカル

    **無料の博物館をハシゴするだけで1日が埋まります。**アーケードと地下鉄を使えば、ほとんど濡れずに移動できます。

    子連れプラン

    自然史博物館(恐竜)→ 科学博物館(体験展示)→ ハイド・パークで遊ぶ → ロンドン動物園 or ロンドン塔

    体験型の展示が多い施設を選び、1日2ヶ所までに抑えるのが成功のコツです。移動を減らすほど機嫌よく回れます。無料で楽しめる場所は子連れで楽しむ無料スポットにまとめています。

    予算重視プラン

    入場無料の施設だけでも、ロンドンは3日間まったく飽きません。

    大英博物館・ナショナル・ギャラリー・テート・モダン・V&A・自然史博物館・科学博物館(すべて無料)+ 公園 + マーケット + スカイ・ガーデン(無料・要予約)

    有料なのは交通費と食費だけ、という組み方が可能です。

    リピーター向け

    グリニッジ/ハムステッド・ヒース(丘の上からの眺望)/ダリッジ/イーストロンドンのストリートアート/郊外のナショナル・トラスト物件

    定番を済ませているなら、エリアを1つ決めて深く歩くのが満足度が高い方法です。

    9. コースを崩さないためのコツ

    時間の話

    • 最終入場時刻は閉館の30分〜1時間前。閉館時刻ではありません
    • **ランチで座りたいなら12:00前か14:00以降。**12:00〜14:00 は人気店に必ず行列ができます
    • **冬は16時ごろに暗くなります。**屋外の見どころは午前〜昼に寄せてください

    曜日の話

    • 日曜:大型店の営業は6時間に制限(11:00〜17:00 が典型)。一部の博物館も開館が遅い
    • 月曜:一部のマーケットが縮小・休業
    • Bank Holiday(祝日):多くの施設が短縮営業。日程に含まれるなら要確認
    • 12月25日ほぼすべてが閉まり、公共交通も止まります

    歩く話

    ロンドンの中心部は、地下鉄で1〜2駅なら歩いたほうが速いことがよくあります。改札を通って階段を上下する時間を考えると、Zone 1 の短距離は徒歩が正解です。

    そして靴が最重要装備です。石畳が多く、1日1万歩は当たり前。新品の靴で行くのは絶対に避けてください。

    注意

    詰め込みすぎない

    1日に3ヶ所以上の大型施設を入れると、移動と待ち時間だけで疲れ果てます。大型施設は1日2ヶ所まで、残りは街歩きに充てる——これが結果的にいちばん記憶に残る旅程です。

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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