アフタヌーンティーAfternoon Tea
食事というより行事。予約を取り、2時間を空けて臨むもの。

価格の目安
£40〜100
食べる時間帯
14:00〜17:00 / 要予約
アフタヌーンティーとは何なのか
19世紀半ば、第7代ベッドフォード公爵夫人アンナが「昼食から夕食までの間が空きすぎて耐えられない」として、午後に紅茶と軽食を運ばせたのが始まりとされています。当時の夕食は夜8時ごろ。空腹をしのぐための私的な習慣が、やがて社交の形式になりました。
構成はほぼ決まっています。下段にフィンガーサンドイッチ(キュウリ、スモークサーモン、卵とクレス、ハムマスタードあたり)、中段にスコーンとクロテッドクリーム・ジャム、上段にペイストリーとケーキ。紅茶は数種類から選べ、多くの店でおかわりや別の茶葉への変更ができます。
似た言葉にハイティーがありますが、これは別物です。もともとは労働者階級が仕事を終えた夕方に、肉や卵を含むしっかりした食事を高い(high)テーブルで摂ったもの。優雅なイメージで使われがちですが、本来は逆の意味合いを持つ言葉です。
値段はロンドン中心部のホテルで1人 £60〜100 が相場。決して安くありませんが、2時間近く席にいられて、食べきれない分は箱に詰めて持ち帰れる店も多いので、一食としてはそれほど不合理ではありません。
頼み方・食べ方
- 予約はほぼ必須。 人気店は数週間から数か月前に埋まります。思い立った日に入れる場所ではありません
- 食べる順番は下から上。 サンドイッチ → スコーン → ケーキ。甘さが段々強くなる設計になっています
- スコーンはナイフで切らず、手で横に割る。 これが作法とされています
- クリームとジャムのどちらを先に塗るかは、デヴォン式(クリームが先)とコーンウォール式(ジャムが先)で今も論争があります。どちらでも構いませんが、話題としては鉄板です
- ドレスコードに注意。 高級ホテルではジーンズ・スニーカー不可、男性はジャケット着用を求められる店があります。予約時に必ず確認してください
- 食べきれないのが普通です。持ち帰り用の箱をもらえるか聞いてみてください
アフタヌーンティーが食べられる店
長く続いている店を中心に選びました。営業時間・定休日・価格は変わります。行く前に公式サイトで確認してください。
画像: Sheila1988 / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ザ・リッツ
The Ritz London
格式で選ぶならここ。ドレスコードが最も厳しく、そのぶん体験としての密度が高い。
ピカデリー
Green Park
££75〜
パーム・コートと呼ばれる吹き抜けの空間で、生演奏を聴きながら供されます。ロンドンのアフタヌーンティーの基準点のような存在で、1日に複数回の時間帯が設定されているほど需要があります。
ドレスコードが明確なのが特徴で、男性はジャケットとネクタイが必要、ジーンズとスニーカーは不可。旅行の荷物にジャケットを入れるかどうかを、予約の段階で決めておく必要があります。予約は数か月前から埋まります。
フォートナム&メイソン
Fortnum & Mason
紅茶そのものの品揃えが最強。買い物と同じ建物で済むので、旅程に組み込みやすい。
ピカデリー
Green Park / Piccadilly Circus
££70〜
1707年創業の老舗。上階のティーサロンでアフタヌーンティーを供しています。紅茶専門店が母体なので茶葉の選択肢が非常に多く、紅茶を目的に来るならここが分かりやすい。
同じ建物の下の階が土産物の宝庫なので、お茶をしてそのまま買い物という流れが作れます。ホテルのアフタヌーンティーより旅程に組み込みやすいのが実務的な利点です。
スケッチ
sketch
内装で選ぶ店。伝統的な格式より、写真に撮りたくなる空間を求める人向け。
メイフェア
Oxford Circus
££70〜
メイフェアのタウンハウスを改装したレストラン兼ギャラリー。内装そのものが目的地になっている珍しい店で、アートに覆われた部屋のデザインは折々に大きく変わります。卵形のカプセルが並ぶトイレも有名。
伝統的なホテルのアフタヌーンティーとは方向性が違うので、「格式を体験したい」のか「非日常の空間に行きたい」のかで選び分けてください。こちらも予約必須です。
ほかのイギリス料理
- フィッシュ&チップス(3軒)
- サンデーロースト(3軒)
- イングリッシュ・ブレックファスト(3軒)
- インドカレー(3軒)
- パイ&マッシュ(2軒)
- ソルトビーフ・ベーグル(2軒)