ロンドン旅行の予算|7日間の費用を宿・食・交通・入場で積算(2026年版)

    London Travel Budget

    「ロンドンは高い」で終わらせず、7泊ぶんの現地費用を宿・食・交通・入場料に分けて積算しました。節約・標準・ゆとりの3つの予算帯で1日あたりの金額を出し、どこを削ると効くのかまで踏み込みます。航空券を除いた「着いてから使う金額」の話です。

    2026年8月時点の情報

    ロンドンの旅行予算は、「1日いくら」を宿・食・交通・入場の4つに割って積み上げるのがいちばん外しません。合計だけ眺めても、どこを削れば効くのかが見えないからです。

    この記事では7泊ぶんの現地費用を3つの予算帯で積算しました。いずれも各項目の下限を積んだ「最低ライン」 です。実際には宿の時期変動と予備費が乗るので、ここに1〜3割を足して考えてください。

    予算帯1人1日あたり7日間の合計
    節約約 £48約 £336.50
    標準約 £107約 £746.50
    ゆとり約 £212約 £1,485.70

    航空券は含めていません。出発地・時期・航空会社で10万円単位で動くため、幅を書いても予算の役に立たないからです。ここは「着いてから使う金額」に絞ります。

    為替レートも意図的に書いていません。渡航直前にご自身で確認してください。

    1. 予算の構造 — 宿が6割を決める

    削って効く順番を先に知る

    ロンドンの旅行費用は、項目ごとに「動かせる幅」がまるで違います。

    項目総額に占める割合の目安動かせる幅
    宿泊40〜60%非常に大きい。ここが予算を決める
    食費20〜30%大きい。工夫が直接効く
    入場料5〜20%大きい。無料施設だけでも成立する
    交通費8〜12%小さい。上限額があるため天井が決まっている

    つまり、節約したいなら手を付ける順番は「宿 → 食 → 入場料」 です。交通費を削っても総額はほとんど変わりません(後述しますが、上限額の仕組みで最初から天井が決まっています)。

    逆に言えば、交通費は最初に確定できるということでもあります。予算を立てるとき、いちばん読みにくい宿から決めて、交通費は固定費として置いてしまうのが早いです。

    実務メモ

    • 1人旅とふたり旅では1人あたりの宿泊費が倍近く違う。宿は「1室あたり」で価格が付くため、割り勘が効く
    • 滞在を1泊延ばすより、1泊減らして宿のグレードを上げたほうが満足度が高いことが多い

    2. 宿泊費

    7泊でいくらになるか

    ロンドンの宿はseason と曜日で倍近く動きます。下の表は通年の目安です。

    タイプ1泊7泊の合計備考
    ホステルのドミトリー£25〜£45£175〜£3151ベッド。ロッカーとタオルは別料金のことがある
    格安チェーン(Premier Inn、Travelodge、ibis)£80〜£150£560〜£1,0501室。早期予約と曜日で倍近く動く
    アパートメント/Airbnb£120〜£220£840〜£1,5401室。自炊できるぶん食費が下がる
    中級ホテル(3〜4つ星)£150〜£260£1,050〜£1,8201室。ゾーン1の立地でこの帯

    ホステル以外は「1室あたり」の価格です。ふたりで泊まれば1人あたりは半分になります。ここが1人旅とふたり旅で総額の印象が大きく変わる理由です。

    高くなる時期

    • 6〜8月:観光のピーク。最も高い
    • 12月中旬〜クリスマス:マーケットとイルミネーションで上がる
    • 大型イベントの開催週:ウィンブルドン、大きな展示会など

    安くなる時期

    • 1〜2月:最安。ただし日照が短く寒い
    • 11月(クリスマス前):比較的落ち着く

    立地をどう考えるか

    ゾーン1の中心部にこだわると跳ね上がります。ただし、ゾーン2〜3に出しても交通費は上限額で頭打ちになるため、宿代の下がり幅のほうがたいてい大きい。地下鉄の駅から徒歩5分以内なら、ゾーン2は十分に現実的な選択です。

    実務メモ

    • 英国のホテルは部屋が狭い。日本のビジネスホテルより狭いことも珍しくない
    • 古い建物の宿はエレベーターが無いことがある。大きなスーツケースなら事前に確認する
    • 朝食込みかどうかで実質的な価格が変わる。1人£15前後の差になる

    補足

    エリアごとの向き不向き

    どのエリアに泊まると何が近いのか、日本人が驚くポイントは何かは宿泊エリア別ホテル選びで詳しく比較しています。

    3. 食費

    1日£15でも£70でも成立する

    食費は工夫がそのまま金額に出る項目です。

    1日あたり7日間中身
    徹底的に抑える£15£105スーパーの Meal Deal 中心、夜は自炊かテイクアウェイ
    標準£35£245昼は Meal Deal かカフェ、夜はパブかカジュアルな店で1杯つき
    ゆとり£70£4901日1回はきちんとしたレストラン。アフタヌーンティーは別枠

    Meal Deal が効く

    スーパーやドラッグストアの Meal Deal(メイン+スナック+ドリンクのセット)が、ロンドンの昼食の基準線です。

    通常価格会員価格
    Tesco£4£3.60
    Sainsbury's£4£3.75
    Boots£4.25£3.99
    Co-op£4£3.50

    昼を Meal Deal にするだけで、1日£10前後が浮きます。7日なら£70。これは入場料2つぶんです。

    外食の単価感

    • パブのビール1パイント(ゾーン1):£7前後
    • カフェのコーヒー:£4前後
    • パブの食事(メイン1皿):£16〜22
    • きちんとしたレストランのディナー:1人£45〜

    水を買わない

    ロンドンの水道水は飲めます。マイボトルを持って行けば、それだけで1日£2〜3、7日で£15〜20が浮きます。

    実務メモ

    • 着席型のレストランでは伝票に service charge が12.5%前後加算されている。予算に乗せておく
    • パブはカウンターで注文して先払い。席で待っていても誰も来ない
    • 宿にキッチンがあるなら、朝食だけ自炊するだけで1日£8前後が浮く

    補足

    食費をもっと下げる

    閉店前の値引き、余剰food アプリ、学割など、ロンドンで食費を抑える手段はロンドンの食費節約にまとめています。

    4. 交通費

    上限額があるので天井が決まっている

    ロンドンの交通費は、予算のうちで唯一「最悪でもこれ以上かからない」と言い切れる項目です。タッチ決済には1日・1週間の上限額(capping)があり、それを超えて課金されません。

    区間1日の上限週の上限
    Zone 1〜2£8.90£44.70
    Zone 1〜3£10.50£52.50
    Zone 1〜6£16.30£81.60

    観光の大半は Zone 1〜2 に収まります。つまり、どれだけ乗っても週£44.70。これが交通費の天井です。

    切符は買わない

    Oyster カードも1日券も、旅行者にはほぼ不要です。手持ちの Visa / Mastercard のタッチ決済でそのまま改札を通れます。上限額も自動で効きます。

    ただし JCB は使えません。Visa か Mastercard を必ず用意してください。

    空港からの移動

    ここは上限額と別枠で見ておく必要があります。

    手段片道
    ピカデリー線(ヒースロー↔Zone 1)£5.90
    エリザベス・ライン(同)£15.50
    ヒースロー・エクスプレス(当日券)£26
    ヒースロー・エクスプレス(30日以上前の予約)£10〜

    急がないならピカデリー線が圧倒的に安い。所要時間は50分ほどかかりますが、往復で£40近い差になります。

    7日間の交通費の目安

    Zone 1〜2 の週上限 £44.70 + 空港往復(ピカデリー線で £11.80)= 約 £56.50

    総額に占める割合は1割前後です。ここを削る努力は、費用対効果が悪い。

    補足

    運賃と上限額の詳しい仕組み

    ゾーンの数え方、ピーク・オフピーク、バスのホッパー運賃などはロンドンの交通ガイドで9本に分けて解説しています。

    5. 入場料

    無料の施設だけでも旅は成立する

    ロンドン最大の武器は、一級の博物館・美術館が軒並み無料なことです。

    無料で入れる主要施設

    • 大英博物館
    • ナショナル・ギャラリー
    • テート・モダン
    • 自然史博物館
    • 科学博物館
    • V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)
    • 国立肖像画美術館
    • 大英図書館

    いずれも常設展が無料です。入口に任意の寄付(£5前後が推奨額として掲示される) の箱がありますが、義務ではありません。特別展は別料金です。

    この8施設だけで、まる3日は埋まります。入場料£0で。

    有料の主要施設

    施設大人1名
    ロンドン塔£35.80
    ウェストミンスター寺院£30
    セント・ポール大聖堂£26
    チャーチル戦時執務室£32
    ウィンザー城£33
    ザ・シャード(展望台)£32
    ロンドン・アイ£29
    キュー・ガーデン£22
    ワーナー・ブラザース スタジオツアー£53.50

    多くの施設はオンラインの事前購入が当日窓口より安く、しかも列に並ばずに済みます。行くと決めているなら、必ず先に買ってください。

    予算への乗せ方

    有料施設を7日で3つに絞れば、入場料は約£90。5つなら約£155。無料施設と組み合わせれば、ここは自分でコントロールできる項目です。

    実務メモ

    • ロンドン塔とウェストミンスター寺院は所要2〜3時間。1日に2つ以上の有料施設を詰めると駆け足になる
    • 展望台は無料の選択肢がある。Sky Garden は事前予約制で無料、テート・モダンの最上階も無料
    • 学生証(国際学生証を含む)で割引になる施設が多い。持っているなら必ず提示する

    6. そのほかの出費

    積算から漏れやすい項目です。

    項目目安
    ミュージカル(安い席)£25〜
    ミュージカル(中位の席)£75前後
    ミュージカル(良席)£150〜
    アフタヌーンティー£45〜
    土産(1週間ぶんの総額)£100前後
    海外旅行保険日本で加入。7日間で3,000〜8,000円程度が目安

    忘れやすいもの

    • 公衆トイレ:20〜50p のことがある(博物館・デパート・パブは無料)
    • レジ袋:有料。エコバッグを持って行く
    • チップ:着席型レストランの service charge 12.5%前後は伝票に自動加算
    • データ通信:eSIM で1週間£10前後

    免税は無い

    英国の旅行者向け VAT 還付制度は2021年1月に廃止されました。買い物をしても税金は戻ってきません。古いガイドブックには還付手続きの説明が残っていることがありますが、予算に「還付ぶん」を見込まないでください。

    注意

    海外旅行保険は予算に必ず入れる

    NHS は旅行者に無料ではありません。無保険で大きなけがや病気をすると、自己負担が数十万円〜数百万円規模になり得ます。削ってよい項目ではありません。

    7. 7日間の積算モデル

    3つの予算帯で組んでみる

    ここまでの数字を、実際に足してみます。すべて1人あたり・7泊・航空券を除く現地費用です。

    節約モデル(1日あたり約 £48)

    項目7日間
    宿(ホステルのドミトリー)£175〜
    食費(Meal Deal 中心)£105
    交通(週上限+空港往復)£56.50
    入場料(無料施設のみ)£0
    合計約 £336.50

    無料の博物館だけで組んでも、ロンドンは十分に楽しめます。

    標準モデル(1日あたり約 £107)

    項目7日間
    宿(格安チェーン・2人で1室を割り勘)£280〜
    食費(昼は軽く、夜はパブ)£245
    交通(週上限+空港往復)£56.50
    入場料(有料3施設)約 £90
    ミュージカル1本£75
    合計約 £746.50

    多くの旅行者が現実的に着地するのはこの帯です。

    ゆとりモデル(1日あたり約 £212)

    項目7日間
    宿(中級ホテル・2人で1室を割り勘)£525〜
    食費(1日1回はレストラン)£490
    交通(週上限+空港はエリザベス・ライン往復)£75.70
    入場料(有料5施設+日帰り遠出)約 £200
    ミュージカル良席+アフタヌーンティー約 £195
    合計約 £1,485.70

    どのモデルでも、交通費だけはほぼ同額です。上限額があるので、そういう構造になっています。

    この数字の読み方

    上の3つは、各項目の下限を積んだ最低ラインです。宿を範囲の上限で取れば節約モデルでも£500近くになりますし、繁忙期はさらに動きます。予備費として1〜3割を上乗せして考えてください。

    実務メモ

    • 予備費として総額の10〜15%を上乗せしておく。天候で予定を変える、体調を崩す、良い土産を見つける
    • 現金は£20〜50で足りる。残りはすべてカードで払える
    • 決済端末で「円建てで払うか」と聞かれたら必ず断る。ポンド建てのほうが有利

    8. 削るならここ

    効く順に並べる

    1. 宿をゾーン2に出す — 1泊£30前後下がることがあり、7泊で£200以上。交通費は上限額で頭打ちなので、下がった宿代がそのまま残る
    2. 昼を Meal Deal にする — 1日£10前後、7日で£70
    3. 有料施設を絞る — 無料の8施設で3日は埋まる。有料は「本当に見たい3つ」に
    4. 空港はピカデリー線 — ヒースロー・エクスプレスとの往復差は£40前後
    5. マイボトルを持つ — 水道水が飲めるので、7日で£15〜20
    6. ミュージカルは当日券・立ち見・平日マチネ — 良席の半額以下になることがある

    逆に、削らないほうがいいもの

    • 海外旅行保険 — 削ってはいけません
    • 歩きやすい靴 — 1日1万歩以上歩きます。ここをケチると旅程が壊れます
    • 通信手段 — 地図と乗換案内が使えないと、結果的にタクシー代がかさむ

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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