イングリッシュ・ブレックファストFull English Breakfast
一日一食で済む朝食。観光の初日にこそ効く。
価格の目安
£8〜20
食べる時間帯
7:00〜11:00
イングリッシュ・ブレックファストとは何なのか
ヴィクトリア朝の地主階級の朝食が起源とされ、20世紀に労働者の食事として広まりました。一皿の内容はおおむね次の通りです。
- ベーコン(アメリカのそれより厚く、ハムに近い)
- ソーセージ(バンガーズ。ハーブが効いていて肉々しい)
- 卵(目玉焼き、スクランブル、ポーチドから選べることが多い)
- ベイクドビーンズ(トマトソースの豆。皿の上で他と混ざる)
- グリルドトマトとマッシュルーム
- ブラックプディング(豚の血のソーセージ。苦手なら抜いてもらえます)
- トーストまたはフライドブレッド、ハッシュブラウン
これを供する庶民的なカフェを "greasy spoon"(脂じみたスプーン)と呼びます。蔑称のようでいて愛着のこもった言い方で、ロンドンの街の記憶と強く結びついた場所です。近年は家賃高騰で数を減らしており、残っている老舗は行っておく価値があります。
紅茶は濃く煮出したものにミルクをたっぷり入れた builder's tea(現場作業員の紅茶)が定番。これも含めて一つの体験です。
頼み方・食べ方
- 朝食の量が尋常ではありません。 これを食べたら昼は抜くくらいの想定で
- ブラックプディングが苦手なら、注文時に "without black pudding" と伝えれば外してくれます
- 卵の焼き方を聞かれます。fried / scrambled / poached
- 老舗のカフェは現金のみの店がまだあります。少額の現金を持っておくと安全
- 週末の朝は並びます。平日の朝が狙い目
イングリッシュ・ブレックファストが食べられる店
長く続いている店を中心に選びました。営業時間・定休日・価格は変わります。行く前に公式サイトで確認してください。
画像: The wub / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
リージェンシー・カフェ
Regency Cafe
1946年開業。黒タイルの外観が有名で、映画にも使われてきたロンドンの朝の象徴。
ウェストミンスター
Pimlico / St James's Park
££8〜13
ウェストミンスターの住宅街にある、黒いタイル張りの外観が印象的なカフェ。1946年から続くgreasy spoon の代表格で、映画やドラマのロケ地としても知られます。
注文が出来上がるとカウンターから名前や品名を大声で呼ばれるのがこの店の名物。緊張しますが、それも含めて体験です。朝は並びますが回転は速い。
ウェストミンスター寺院やビッグ・ベンから歩ける距離なので、観光の初日の朝に組み込みやすい立地です。

画像: Hjamesberglen / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
E・ペリッチ
E Pellicci
1900年創業、イーストエンドのイタリア系一家が続けるカフェ。内装が文化財に指定されている。
ベスナル・グリーン
Bethnal Green
££8〜14
ベスナル・グリーンにある家族経営のカフェ。1900年の創業以来、同じ一家が続けています。1946年に施された木象嵌の内装がグレードII指定の文化財になっており、建物ごと保存対象という珍しい店。
イタリア系の家族が営むため、通常の英国式朝食に加えてパスタなどのイタリア料理も出ます。常連と店主の距離が近く、観光地の飲食店とはまったく違う空気があります。
席数が少ないので、時間帯によっては相席になります。
ザ・ウォルズリー
The Wolseley
自動車ショールームを改装した壮麗なカフェ。同じ朝食を、まったく違う舞台で。
ピカデリー
Green Park
££20〜35
ピカデリーにある、1920年代の自動車ショールームを転用したグランド・カフェ。黒と金を基調にした高い天井の空間で、同じイングリッシュ・ブレックファストが別の料理に見えます。
greasy spoon の対極にある選択肢で、値段も相応。朝から人が入るので予約が無難です。グリーン・パークやリッツと同じ通りにあるため、午前の観光と繋げやすい立地。
ほかのイギリス料理
- アフタヌーンティー(3軒)
- フィッシュ&チップス(3軒)
- サンデーロースト(3軒)
- インドカレー(3軒)
- パイ&マッシュ(2軒)
- ソルトビーフ・ベーグル(2軒)