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    This Week in London

    2026 · W37

    今週のロンドン9月7日(月)〜9月13日(日)

    今週の号

    木曜(9月10日)、バイユーのタペストリーが大英博物館で公開開始。約950年ぶりの英国里帰りだが年内分は完売。土曜はオープンハウス開幕、ロンドン・デザイン・フェスティバル、プロムス最終夜が重なる。ただし今週は9月8日〜11日を中心に地下鉄がほぼ全面ストで止まるので、平日の移動は運休前提で組みたい。

    秋の文化シーズンが一気に開幕する週。10日(木)にはノルマン征服を描いた全長70mのバイユーのタペストリーが、作られてから初めて英国で公開される(ただし年内分のチケットは完売)。12日(土)はオープンハウス初日、ロンドン・デザイン・フェスティバル開幕、テムズの舟レース、プロムス最終夜が一日に集中する過密日で、無料で入れるものが多いぶん、当日は欲張らず地域を絞るのがいい。今週いちばんの注意は交通で、RMTの地下鉄ストが9月8日〜11日を中心に週の大半で続き、ほぼ全線が止まる。エリザベス線・オーバーグラウンド・バス・鉄道は動くがどれも激混みになるので、平日は徒歩とエリザベス線を軸に、時間に大きく余裕をもって動くこと。加えて12〜13日はディストリクト線・サークル線が都心区間で週末運休する。

    2026年9月5日 調査毎週更新(翌週分を前の週にお届け)

    The Week at a Glance

    下段の数字は、その日に始まる・終わるものの件数。気温は最高気温、%は降水確率(出典 Open-Meteo)。予報は7日先までのため、会期の後半は出していない。

    Highlights

    今週の耳寄り情報

    この週だからこそ狙えるもの。

    16
    展覧会ExhibitionLead ・ 今週の一本今週で見納め

    バイユーのタペストリーが9月10日から大英博物館へ — 約950年ぶりの英国公開

    9月10日〜9月13日British MuseumRussell Square / Tottenham Court Road

    £25〜£33(16歳未満は大人同伴で無料)。ただし2026年12月31日までの分は完売

    1066年のノルマン征服とヘイスティングズの戦いを刺繍で描いた全長約70mのバイユーのタペストリーが、9月10日(木)から大英博物館サインズベリー展示室(Room 30)で公開される。作られてからおよそ950年、この作品が英国で一般公開されるのは初めてになる。

    見どころは展示の仕方そのものにある。本国バイユーでは長らく縦向きに立てて展示されてきたが、今回は専用のガラスケースに横向きで一続きに並べられる。端から端まで歩きながら、征服の物語が左から右へ流れていくのを追える。館蔵品や他館からの借用品も併せて並び、11世紀という時代の文脈が補われる。所要はおよそ40分の時間指定制。

    ただし現実的な話をしておく。チケットは7月1日の発売開始から24時間あまりで売り切れ、初日だけで250万ポンドを売り上げた。9月10日から12月31日までの分は完売している。会員向けの先行販売分も同様に残っていない。つまり今週ロンドンにいても、予約を持っていなければ入れない。

    次の機会は2027年1月〜3月分で、これは10月に会員先行、その後一般発売という順になる。4月〜7月分は2027年1月から。どうしても今年中に、という場合は公式サイトのキャンセル分を粘り強く見るしかない。料金は日時により£25〜£33、16歳未満は大人同伴で無料。年会費£82〜の会員になると会期中2回分が含まれるが、前述のとおり今年分の枠はもう無い。

    なお、この展示に入れなくても大英博物館そのものは通常どおり入館無料。ただし開幕直後は館全体が普段以上に混むので、ロゼッタ・ストーンなど常設の名品だけを目当てにするなら、今週は開館直後の朝一番を狙うのが無難。

    もう一点、今週の事情。9月10日(木)の開幕は地下鉄ストのただ中にあたる(下の「今週の注意」)。ラッセル・スクエア駅もトッテナム・コート・ロード駅も地下鉄は当てにならないので、エリザベス線でトッテナム・コート・ロードまで出て徒歩、もしくはバスと徒歩で向かう前提にしておく。もっとも年内分のチケットは完売なので、当日ここへ急ぐ人はそう多くないはずだ。

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    オープンハウス・フェスティバルが9月12日開幕 — 普段入れない建物が無料開放

    9月12日〜9月13日ロンドン全33区

    無料(一部は要事前予約。予約枠は8月19日受付開始済み)

    年に一度、ロンドン中の建物が扉を開ける建築祭オープンハウスが9月12日(土)に始まる。今年で35回目、会期は9月20日(日)まで。33の特別区すべてで数百の建物・ツアー・トークが行われ、そのほとんどが無料になる。

    今年の目玉として挙げられているのは、40周年を迎えるリチャード・ロジャーズ設計のロイズ・ビル(配管やエレベーターを外側に露出させた「裏返しの建物」で、ガラス張りのエレベーター12基が名物)、初参加となるザハ・ハディド財団のアーカイブ(図面・模型・愛用品が見られる)、そして高さ158mの回転フロアが久しく閉ざされていたBTタワー。ほかにリンカーンズ・イン、ナショナル・シアターのスタジオ、セネト・ハウスなど。

    実務的な注意として、予約制の建物は8月19日に受付が始まっており、人気のものは既に埋まっている。今から狙うなら、予約不要の「Drop in」枠を探すほうが確実で、こちらは数としてはむしろ多い。公式サイトで無料アカウントを作り、地図表示から自分の行ける範囲の Drop in を拾っていくのがいい。図書館やコミュニティ施設、集合住宅など、観光地図には載らないがその街の成り立ちが分かる建物が並ぶ。

    初日の12日は他の大型イベントとも重なる。中心部は移動に時間を取られるので、エリアを1つか2つに絞るのが結局いちばん多く見られる。

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    【今週末が最後】モネとルノワールの「ラ・グルヌイエール」並列展示がナショナル・ギャラリーで — 入場無料

    9月7日〜9月13日National Gallery (Room 41)Charing Cross

    無料(予約不要)

    1869年の夏、まだ若く無名だったモネとルノワールは、パリ郊外の水浴リゾートラ・グルヌイエールで並んでイーゼルを立て、同じ光景を描いた。その2点が、20年近くぶりに並べて展示されている。ストックホルム国立美術館からルノワール作品を借りて実現した企画で、会期は9月15日(火)まで。土日に行けるのは9月12日・13日が最後になる。

    面白いのは、同じ場所・同じ日・同じ主題を描きながら、筆致がまるで違うところ。水面の扱い、人物の省略の仕方、色の置き方を2点並べて見比べられる機会はそう来ない。印象派がどう生まれたかを、解説文ではなく絵そのもので理解できる。

    入場は無料で予約も不要。展示はRoom 41、ナショナル・ギャラリーの常設展示エリアの中にある。トラファルガー広場に面しているので、他の予定の合間に20分だけ寄る、という使い方ができる。

    なお会期終了後、ルノワール作品は10月3日から始まる「Renoir and Love」展に組み込まれる(こちらは有料)。無料で2点並びを見られるのは今週まで。

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    celebrASIA(9月11〜13日) — バタシー発電所が東南アジアの祭りに、入場無料

    9月11日〜9月13日Battersea Power StationBattersea Power Station

    入場無料(パネル討論・料理教室など一部プログラムは有料)

    バタシー発電所一帯が3日間、東南アジアの食と文化の祭りcelebrASIAになる。入場無料で、今年は過去最大規模。

    中身は、まず35を超える屋台。マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイなどの料理が並ぶ。加えてライブ音楽、舞踊、各国の民族衣装のパレードが途切れなく続き、敷地には提灯や彫刻、インスタレーションが設置されて景色ごと変わる。

    今年の新趣向として、料理・ファッション・文学・文化の専門家によるパネル討論(キュレーションはAnna Sulan Masing)、Borough KitchenでのRanie Saidiによる料理教室、コメディ、上映会が加わった。これら個別のプログラムだけは有料チケット制なので、狙いがあるなら事前に確認しておく。屋台と野外ステージを流して見るだけなら手ぶらで行ってよい。

    発電所の建物内は通常営業のショッピングセンターなので、雨が降っても逃げ場がある。最寄りはBattersea Power Station駅(ノーザン線)。金曜より土日のほうが混むので、屋台をゆっくり選びたいなら11日(金)が狙い目。

    ただし11日(金)は地下鉄ストのただ中で、最寄りのBattersea Power Station駅(ノーザン線)は動かない見込み。金曜に行くなら、ヴィクトリア発の鉄道でBattersea Park駅に出て徒歩10分か、スローン・スクエア方面からのバスを見込んでおく。

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    The Big Brine(9月12〜13日) — 発酵とピクルスだけの祭りがハックニー・ブリッジに

    9月12日〜9月13日Hackney BridgeHackney Wick

    £20(事前購入制)

    ロンドンで初という、発酵食品・ピクルス・漬物系だけを集めた祭り。会場は運河沿いの複合施設ハックニー・ブリッジ(Echo Building, East Bay Lane, E15 2SJ)。

    中身は、まず英国じゅうの発酵・ピクルスの作り手が30ブランド以上。Sexy Pickles、Reckless Pickle、the Pickle House といったピクルス専門から、Bertotti Gelato や Cornish Sea Salt まで並ぶ。デモ・ステージでは Gizzi Erskine、Kenji Morimoto、Mursal Saiq らのシェフが実演し、参加型のワークショップでは自分で漬ける・仕込む工程を体験できる。試食と量り売りが多いので、小額を握って少しずつ買い歩くのが楽しい。

    時間帯で3部制になっている。土曜の日中(11:30〜16:30)は家族連れ向き、土曜の夜(17:30〜22:30)は18歳以上限定でDJとドラァグクイーンの入るアフターパーティー、日曜(12:00〜17:00)は落ち着いた雰囲気。ラストオーダーは各回の終了30分前なので、閉場ぎりぎりに着かないように。

    チケットは£20の事前購入制(Skiddle)。当日券の有無は会場次第なので、行くと決めたら先に買っておく。

    足について。最寄りはハックニー・ウィック駅(ロンドン・オーバーグラウンド、徒歩2分)か、ストラトフォード駅から徒歩10〜12分。今週は地下鉄ストの影響が大きいが、ここは地下鉄を使わずに行けるので、平日にロンドンを持て余したときの逃げ場にもなる。

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    クラシック・ボート・フェスティバル(9月12〜13日) — セント・キャサリン・ドックに帆船73隻、無料

    9月12日〜9月13日St Katharine DocksTower Hill

    無料

    タワーブリッジのすぐ東にあるマリーナ、セント・キャサリン・ドックに、木造の古い船が集まる週末。17回目の開催で、入場無料

    集まるのは73隻以上。テムズ・セーリング・バージ(赤茶色の大きな帆を張った川船)、蒸気タグボート、そしてダンケルク・リトル・シップス — 1940年のダンケルク撤退で兵士を運んだ小型船たち — が中央と西のベイスンを埋める。船主が甲板にいるので、話しかければ船の来歴を聞ける。

    陸側のMarble Quayでは食べ物の屋台と船具のアンティーク市が出て、イベント・プラットフォームでは海洋作家Tom Cunliffeらのトークがある。子ども向けの企画と生演奏も。

    ロンドン塔とタワーブリッジから歩いて数分なので、定番の観光と一続きに組める。開催時間はおおむね10時半〜17時。船の写真を撮るなら、順光になる午前中のほうが水面の照り返しがきれいに出る。

    今年は行き方に注意が要る。12〜13日はディストリクト線・サークル線がタワー・ヒルを含む区間で終日運休する(下の「今週の注意」を参照)。DLRのTower Gateway、メトロポリタン線のAldgate、あるいはロンドン・ブリッジ駅からタワーブリッジを歩いて渡るルートが確実になる。

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    Black to the Future(9月12〜13日) — イースト・バンクの無料音楽フェスが最終回

    9月12日〜9月13日East Bank, Queen Elizabeth Olympic ParkStratford

    無料

    6月から続いてきたThe Music is Black Festivalが、9月12日・13日の「Black to the Future」で幕を閉じる。ストラトフォードのクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内、V&A EastやSadler's Wells Eastが並ぶイースト・バンクが会場で、全て無料

    この回のテーマは「これから」。現代の黒人音楽と文化の輪郭を押し広げている作り手を集める趣旨で、ラッパーのFlohioとR&BコレクティブThe Blues Projectがプログラムを構成する。ジャンルを横断したライブとパフォーマンスが2日間続く。

    6月「The Music is Ours」、7月「Power & Respect」、8月「Queer Frequencies」と重ねてきた4回シリーズの締めくくりで、次にこの規模で無料開催されるかは未定。

    中心部の混雑を避けたい人にはこの日いちばんの選択肢になる。ストラトフォード駅はエリザベス線・ジュビリー線・DLR・オーバーグラウンドが集まり、中心部から20分ほど。周囲にWestfieldがあるので、雨天でも一日過ごせる。

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    キュー・ガーデンが火曜だけ£10 — 通常£25が半額以下、12月29日まで毎週

    9月8日〜12月29日Royal Botanic Gardens, KewKew Bridge (rail) / Kew Gardens

    火曜のみ£10(寄付込み£11)。通常は大人£25

    王立植物園キュー・ガーデンが、この秋から毎週火曜だけ入園料を£10に下げる。通常の大人£25に対して半額以下、寄付込みでも£11。対象は9月8日から12月29日までの毎週火曜で、今週は9月8日(火)が最初の対象日にあたる。

    £10で入れるのは日中の通常入園ぶんで、園内で開催中の大型展「Henry Moore: Monumental Nature」(ヘンリー・ムーアの彫刻を広い芝生や樹々の間に置いた野外展)も追加料金なしで見られる。購入は一人14枚まで、ほかの割引との併用は不可。

    キューは一日仕事になる広さで、温室のパーム・ハウスとテンパレート・ハウス、樹冠の高さを歩く Treetop Walkway、色づきはじめた並木と、£10なら十分すぎるほど元が取れる。

    行き方に注意。キューへはディストリクト線の Kew Gardens 駅か、ウォータールー発の鉄道(South Western Railway)で Kew Bridge 駅。今週は地下鉄ストでディストリクト線が当てにならないので、8日(火)に行くなら鉄道の Kew Bridge を軸に考えるほうが確実。

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    今週だけの催しEvent

    ロンドン・ポッドキャスト・フェスティバルが9月13日まで — キングス・プレイスで公開収録

    9月7日〜9月13日Kings PlaceKing's Cross St Pancras

    公演ごとに有料(一部は配信あり)

    キングス・クロス駅のすぐ北にあるコンサートホールKings Placeで、11回目のロンドン・ポッドキャスト・フェスティバルが9月13日(日)まで開かれている。人気番組の公開収録、出演者との交流会、制作ワークショップが連日並ぶ。

    今年の出演には、雑学番組の定番No Such Thing As A Fish(リスナーからの投稿を扱う「Drop Us A Line」の初の公開収録つき)、映画好き向けのThe Empire Film Podcast、Jameela Jamilの「Wrong Turns」、Caitlin MoranとAdam Frostの「Outsiding」など。

    英語のリスニング教材としても悪くない。話し言葉のイギリス英語を、笑いの間や相槌ごと浴びられる機会で、番組によっては聞き取りやすさに差があるので、事前に該当番組を数回分聞いてから選ぶといい。

    会場はメインホールから運河沿いのテラスまで館内各所を使う。一部の回は世界同時配信もあるため、ロンドンに来られない場合でも視聴できる。チケットは公演ごとの販売。

    会場のKings Placeはキングス・クロス/セント・パンクラス駅のすぐ北。今週は地下鉄が止まっているが、この駅はナショナル・レール・テムズリンク・(近接のファリンドンから)エリザベス線で行けるので、ストの影響は比較的小さい。

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    ウォーターワークス(9月12〜13日) — ロイヤル・ドックスの倉庫で36時間のダンスフェス

    9月12日〜9月13日The Cause, 60 Dock RdWest Silvertown / Custom House

    有料(18歳以上限定)

    夏の終わりを締める電子音楽のフェスWaterworksが、今年は初めて2日間開催になる。会場はロイヤル・ドックスの大型クラブThe Cause(60 Dock Rd, E16 1YZ)で、7つのスペースを使った36時間の連続イベント。

    土曜と日曜で性格がはっきり違う。土曜はハウスとテクノ、日曜はサウンドシステム文化の回。出演はDaniel Avery、Leon Vynehall、Midland、Modeselektor、Eris Drew、Octo Octa、Sofia Kourtesis、Skee Mask、Raresh、Craig Richardsほか多数で、どちらか一日だけでも十分に濃い。

    18歳以上限定。当初はガンナーズベリー公園で予定されていたが許認可の都合で移転した経緯があるので、古い告知の住所を見ないよう注意。

    最寄りはWest Silvertown(DLR)、Custom House(エリザベス線)、Canning Town(ジュビリー線)。深夜まで続くので帰りの足を先に決めておくこと。エリザベス線の終電は日付が変わってしばらくで終わるため、朝まで滞在する前提でないなら時刻を確認しておきたい。

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    今週だけの催しEvent

    チジック・ブック・フェスティバル(9月9〜14日) — 川沿いの住宅街で開かれる文学祭

    9月9日〜9月13日チジック各所Turnham Green / Chiswick

    公演ごとに有料

    ロンドン西部チジックで開かれる文学祭が9月9日(水)から14日(月)まで。中心部の大型フェスと違い、教会・パブの一室・地元の映画館・ホガースの家といった小さな会場に作家を招いて話を聞く、密度の濃い催しになっている。

    会場はSt Michael & All Angels教会とその集会所、The George IVのBoston Room、Chiswick Cinema、Chiswick Houseの庭園パビリオン、Tabard Theatre、そして画家ウィリアム・ホガースの旧宅Hogarth's House。会場そのものが見どころで、講演の前後に建物を見て回れる。

    地元作家の紹介枠や若手詩人の企画があり、収益は慈善団体に寄付される。チケットは公演ごとの販売で、人気の回から埋まる。

    チジックはテムズ川が大きく蛇行するあたりの落ち着いた住宅街で、中心部から地下鉄ディストリクト線かオーバーグラウンドで行ける。川沿いのパブとチジック・ハウスの庭を組み合わせると半日が気持ちよく埋まるので、文学祭の1公演を軸に据えて西へ足を伸ばす日にするといい。

    ただし週末の足に注意。12〜13日はディストリクト線がイーリング・ブロードウェイ/リッチモンド方面で終日運休し、チジック・パークもターナム・グリーンも使えない。さらに13日(日)はオーバーグラウンドのミルドメイ線もリッチモンド方面が止まるため、ガンナーズベリー経由も塞がる。週末に行くなら、ウォータールー発の鉄道でChiswick駅に出るルートが最も確実になる。平日の公演を選べば、この問題は起きない。

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    展覧会Exhibition無料今週で見納め

    【9月12日まで】V&Aの写真展示「Photography Now」が閉幕 — 無料

    9月7日〜9月12日V&A South KensingtonSouth Kensington

    無料(予約不要)

    V&A(サウス・ケンジントン)の無料展示Photography Nowが9月12日(土)で終わる。同館が近年収蔵した現代写真を紹介する展示で、入場無料・予約不要

    V&Aは写真部門の収蔵が世界有数で、常設の写真センターと合わせて見ると、19世紀から現在までの流れが一続きに追える。大型の企画展と違って所要は30分ほどなので、他の予定の前後に挟みやすい。

    同じく無料の「Photopoetry」は9月20日まで、女性版画家を扱う「Lasting Impressions: Women Printmakers 1900 – Now」は9月27日まで続くので、今週を逃してもV&Aの無料展示自体はしばらく楽しめる。

    有料の大型展としては「Schiaparelli: Fashion Becomes Art」が11月8日まで開催中(平日£28・週末£30)。無料展示のついでに寄るなら、週末より平日のほうが2ポンド安い。

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    今週だけの催しEvent

    Creative Intelligence(9月11〜13日) — サウスバンク・センターがAIと芸術の3日間に、一部無料

    9月11日〜9月13日Southbank Centre(Royal Festival Hall)Waterloo

    インスタレーションとExploration Bazaarは無料(公演・トークは有料)

    サウスバンク・センターが新しく始める、技術と創作の関係を扱う週末フェス。AIやデジタル技術が表現をどう変えるのかを、議論だけでなく実物の作品と演奏で見せにいく試みになる。会場は主にロイヤル・フェスティバル・ホール。

    無料で入れる部分がしっかりある。Danielle Braithwaite-ShirleyやAndrew Thomas Huangらによる体験型のインスタレーションは無料で開放される。加えてExploration Bazaarという展示販売のような場があり、作り手側のクリエイティブ・テクノロジストと直接話せて、技術を芸術に使うことの是非をめぐる公開討論にも立ち会える。英語での議論が中心になるが、インスタレーションは言葉が分からなくても成立する作りのものが多い。

    有料になるのは目玉の公演で、ピアニストのユジャ・ワンによる没入型パフォーマンスと、作家ジャネット・ウィンターソンとの対話がそれにあたる。これらは早く売り切れる部類なので、狙うなら公式サイトで先に確認したい。

    テムズ南岸のこの一帯は、そもそも川沿いを歩くだけで気持ちのいい場所になる。無料の展示だけ覗いて、あとはリバーサイドを歩くという使い方でも十分に元が取れる。最寄りはWaterloo駅で、12〜13日のディストリクト線・サークル線の運休の影響を受けにくいのも今週は利点になる。

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    今週だけの催しEvent無料

    Manufactory(9月11〜12日) — ロンドン最大の工業地帯パーク・ロイヤルが一斉に扉を開ける、パス無料

    9月11日〜9月12日Park Royal Design DistrictNorth Acton

    フェスティバル・パス無料(North Acton Squareで受け取り)

    ロンドン西部のパーク・ロイヤルは、面積でいえばロンドン最大の工業地帯で、普段は観光客がまず足を踏み入れない場所になる。その工場・倉庫・工房・スタジオが、2日間だけまとめて一般に開かれる。今年が第1回になる。

    見られるのは、展示やインスタレーションだけではない。普段は入れない製造現場そのものが開くのが核心で、職人のスタジオ公開、その場所のために作られたパフォーマンス、トーク、参加型のワークショップ、そして飲食が組み合わさる。ロンドン・デザイン・フェスティバルのパーク・ロイヤル・デザイン地区としての参加企画にあたる。

    「ものが作られている場所を見る」という体験は、完成品を美術館で見るのとはまったく別のものになる。溶接や木工や印刷の現場が動いているところに立てる機会は、旅行者にはなかなか回ってこない。

    フェスティバル・パスは無料で、両日ともNorth Acton Squareの受付で受け取れる。ちょっとした記念品の袋も付く。

    行き方は、地下鉄セントラル線のNorth Acton駅が最も近く、駅を出てすぐになる。エリザベス線ならActon Main Line駅から徒歩15分、ベーカルー線・ロンドン・オーバーグラウンドならWillesden Junction駅から徒歩20分。会場が複数の敷地に散らばるので、受付でまず地図を手に入れてから回る順番を決めたい。

    なお9月11日(金)は地下鉄ストでセントラル線が動かない見込み。この日はエリザベス線のActon Main Line駅から徒歩15分で向かうルートに切り替えるのが確実。

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    カムデン・アーツ・センターでリズ・ラーナー展が9月11日に開幕 — 入場無料

    9月11日〜9月13日Camden Art Centre(Arkwright Road, NW3 6DG)Finchley Road

    無料

    アメリカの彫刻家リズ・ラーナーの、イギリスでは初となる個展が9月11日に始まる。会期は2027年1月17日までと長い。入場は無料

    並ぶのは主にこの10年の作品で、素材と形をめぐる実験と、環境への関心が軸になっている。彫刻が、置かれた空間や見る人の身体感覚をどう変えられるのかを試し続けてきた作家で、金属や陶を割ったり歪めたりした表面が、光の当たり方で見え方を変える。写真で見るより実物のほうが強い種類の作品なので、無料で入れるのはありがたい。

    カムデン・アーツ・センターは、もともと図書館だった赤煉瓦の建物を使った現代美術の施設で、庭とカフェが気持ちいいことでも知られる。ハムステッド・ヒースの散歩と組み合わせやすい立地になる。開幕直後の週末は人が集まりやすいので、静かに見たいなら平日の午後を狙いたい。

    最寄りはジュビリー線・メトロポリタン線のFinchley Road駅で、そこから坂を少し上がる。中心部の美術館が混む週末に、ゾーン2まで出て静かに現代彫刻を見るという選択肢として悪くない。

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    展覧会Exhibition今週で見納め

    【今週で終了】ファッション・テキスタイル美術館のコリアー・キャンベル展が9月13日で閉幕 — 最終日曜だけ特別に開館

    9月7日〜9月13日Fashion and Textile Museum(83 Bermondsey Street)Bermondsey

    大人£12.65(National Art Pass会員は半額、12歳未満無料)

    1960年代からイギリスの布のデザインを変えた姉妹、スーザン・コリアーとサラ・キャンベルの仕事をまとめた展覧会が、9月13日(日)で終わる。3月27日から半年近く続いた会期の最終週になる。

    二人は「色と柄と絵は、日々の暮らしを楽しくできる」という一点を信じて手を動かし続けたデザイナーで、リバティやハビタ、イヴ・サンローランに柄を提供してきた。展示は完成した布や服だけでなく、絵筆の一振りから製品になるまでの過程を並べる。手描きの原画がどう版になり、どう布になり、どう服やクッションになったのかが順に追える構成で、絵と工業製品の間にある距離が見えるのが面白い。

    開館日に注意したい。この美術館は普段火曜〜土曜の11:00〜18:00しか開いておらず、日曜と月曜は閉館している。ただし会期最終の日曜だけは特別に開ける方針なので、13日(日)も入れる見込みになる。とはいえ最終日は混むうえ、最終入場は閉館の45分前で締まる。確実に見たいなら12日(土)までに行くほうが安全で、日曜に行くなら公式サイトで当日の開館時間を確かめてから出たい。

    料金は大人£12.65(寄付込み。寄付なしなら£11.50)。18〜25歳は£11.55、学生は£10.45、12歳未満は無料。アート・ファンド(National Art Pass)の会員は大人料金が半額になる。事前予約が推奨されている。

    場所はバーモンジー・ストリート。ジュビリー線のBermondsey駅から歩ける距離で、周りはカフェとレストランが並ぶ通りなので、見終わってからの寄り道がしやすい。

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    Advisories

    今週の注意

    知らないと予定が崩れるもの。出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

    2
    ストライキStrike影響大

    地下鉄ストで9月8日〜11日を中心に週の大半が運休 — 平日は「地下鉄なし」で予定を組む

    旅程の変更が必要

    9月7日〜9月12日ロンドン全域

    RMT(鉄道海事運輸労組)が賃金と勤務条件をめぐって、9月5日から約1週間、ロンドン地下鉄とDLRで段階的なストライキに入った。職種ごとに日をずらして順に止めるやり方なので影響は日替わりだが、9月8日(火)から11日(金)を中心に、地下鉄はほぼ全線でまともに動かないと考えておくのが安全。7日(月)は夕方から本数が減りはじめ、12日(土)も午前は回復途上で乱れる。

    地下鉄は全11線(ベーカルー、セントラル、サークル、ディストリクト、ハマースミス&シティ、ジュビリー、メトロポリタン、ノーザン、ピカデリー、ヴィクトリア、ウォータールー&シティ)が対象で、DLRも別の労使紛争で数日止まる。一方、エリザベス線・ロンドン・オーバーグラウンドの大半・バス・ナショナル・レール(テムズリンクなど)は運行する。ただしどれも普段よりはるかに混み、主要バス路線では積み残しも出る。運行する日でも地下鉄は始発が遅く、朝8時前はほとんど動かない。

    どう動くか。(1) 歩ける距離は歩く。ゾーン1の主要スポットは近く、大英博物館 → コヴェント・ガーデン → トラファルガー広場 → ウェストミンスターは通しで歩いても40分ほど。(2) 幹線はエリザベス線を背骨にする(パディントン〜ボンド・ストリート〜トッテナム・コート・ロード〜ファリンドン〜リヴァプール・ストリート〜ストラトフォード〜ウリッジ)。(3) テムズのリバーバス(Uber Boat by Thames Clippers)は道路や線路の混雑と無関係に動き、ウェストミンスター〜ロンドン・アイ〜タワー〜グリニッジを結ぶので観光の足に使える。(4) シェアサイクル(Santander Cycles、Lime)は需要が跳ね上がるので、使うなら朝早く借りる。(5) 空港はパディントン発のヒースロー・エクスプレスとエリザベス線、ガトウィックはヴィクトリア発の Gatwick Express / Southern を使う。ピカデリー線は当てにしない。

    ストは労使が歩み寄れば後半の日程が中止になることがある。出かける前夜に、TfLの運行状況ページ(tfl.gov.uk/tube-dlr-overground/status)で翌日の状況を必ず確認すること。

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    公式サイト出典: RMT(鉄道海事運輸労組)

    運休・工事Disruption影響大

    9月12〜13日はディストリクト線・サークル線が都心区間で運休 — ウェストミンスターやタワー・ヒル方面は別ルートで

    旅程の変更が必要

    9月12日〜9月13日セントラル・ロンドンTower Hill / Westminster / South Kensington

    オープン・ハウスとロンドン・デザイン・フェスティバルが同時に始まり、テムズではグレート・リバー・レース、ロイヤル・アルバート・ホールではプロムス最終夜という、今年でも指折りに混む週末に、観光の主要動線を走る2路線が止まる。TfLが9月3日付で公表した計画運休の内容は次のとおり。

    ディストリクト線(12日・13日) — Edgware RoadおよびTower Hillから、Ealing Broadway、Kensington (Olympia)、Richmond、Wimbledonの各方面が終日運休。つまりタワー・ヒル、モニュメント、エンバンクメント、ウェストミンスター、ヴィクトリア、スローン・スクエア、サウス・ケンジントン、アールズ・コートを結ぶ区間がまるごと使えなくなる。

    サークル線(12日・13日) — Edgware RoadからVictoria経由でAldgateまでが運休。ディストリクト線と重なる南半分が失われるため、この区間はサークル線でも代替できない。

    セントラル線(12日・13日) — Marble Arch駅に停車しない。オックスフォード・ストリート西端に用があるなら、Bond StreetかMarble Archまで歩く前提で組みたい。

    13日(日)のみ — ミルドメイ線がWillesden Junction〜Richmond間で運休。サフラジェット線は全線終日運休。ウィンドラッシュ線はWandsworth Road〜Clapham Junction間が9時まで運休。

    どう動くか。幸い、代わりの路線はある。ウェストミンスターはジュビリー線、ヴィクトリアはヴィクトリア線、エンバンクメントはノーザン線とベーカルー線、サウス・ケンジントンとアールズ・コートはピカデリー線が使える。タワー・ヒル周辺(クラシック・ボート・フェスティバルやロンドン塔)へはDLRのTower Gateway、メトロポリタン線のAldgate、あるいはロンドン・ブリッジ駅から徒歩でタワーブリッジを渡るのが確実になる。キューやリッチモンドへ行くなら、地下鉄ではなくWaterloo発の鉄道に切り替えたい。

    工事の内容は直前に変わることがあるので、出かける朝にTfLの運行状況を一度見ておくと安心できる。

    今週は前半から金曜にかけて地下鉄ストが続いており、この週末運休はその直後にあたる。金曜の夜から土曜の午前は、ストからの回復とこの計画運休が重なって特に読みにくい。土曜は朝いちばんにTfLで最新の運行状況を確かめてから動きたい。

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    公式サイト出典: Transport for London(2026年9月3日付 計画運休一覧)

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    今週開催中の定番

    毎年の恒例行事や会期の長い展覧会など、この週に開催中のもの。

    8
    • 7/9〜9/27

      Buckingham Palace Summer Opening(バッキンガム宮殿 夏季一般公開)

      Buckingham Palace

    • 7/17〜9/12

      BBC Proms(BBCプロムス)

      Royal Albert Hall(一部公演はCadogan Hall等)

    • 7/25〜9/12

      Regent's Park Open Air Theatre(リージェンツ・パーク野外劇場 夏のシーズン)

      Regent's Park Open Air Theatre

    • 9/1〜9/30

      Totally Thames(トータリー・テムズ)無料

      テムズ川沿いの各所

    • 9/12〜9/20

      London Design Festival(ロンドン・デザイン・フェスティバル)無料

      市内11のデザイン地区(V&A、バンクサイド、ショーディッチほか)

    • 9/12〜9/20

      Open House Festival(オープンハウス・フェスティバル)無料

      ロンドン全33区の建物

    • 9/12

      Last Night of the Proms(プロムス・ラストナイト)

      ロイヤル・アルバート・ホール

    • 9/12

      Great River Race(グレート・リバー・レース)無料

      テムズ川(ミルウォール〜リッチモンド)

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