Tate Modern
テート・モダン
発電所の残響の中に、巨大な絵と鉄の彫刻が鳴り響く。現代美術はここで怪物のように生きている。
どんなところか
ロンドンのテムズ川沿いにそびえる巨大な元発電所が、2000年に世界屈指の近現代アート美術館 テート・モダンとして生まれ変わりました。かつては火力発電所として使われていたこの建物は、歴史的建造物を活かした大胆なリノベーションで、独特の迫力と雰囲気を醸し出しています。ここにはピカソやウォーホル、ダリなど、アート史を彩る巨匠たちの名作が数多く展示され、まさにアートの宝庫です。 テート・モダンの最大の魅力は、近代アートならではの自由で挑戦的な表現を肌で感じられること。伝統にとらわれない大胆なアイデアや実験的な手法が生み出す作品群は、私たちの感性を刺激し、新しい視点や考え方をもたらしてくれます。また、定期的に行われる斬新な企画展やライブパフォーマンスは、アートの可能性を拡張し続けており、訪れるたびに新鮮な発見と刺激があります。 まさにアートの最前線が集結する場所なのです。 この建物の象徴とも言える高さ99メートルの煙突は、ロンドンのランドマークの一つ。夜になるとライトアップされ、テムズ川の夜景に幻想的な輝きを添えます。訪れる際は、展示鑑賞だけでなく夕暮れ時の景色もぜひ楽しんでみてください。 ロンドン観光の際は、ぜひテート・モダンで常識を超えるアート体験を。きっと心に残る特別な体験になるはずです。
テート・モダンの所要時間と回り方
タービン・ホールとロスコの部屋、10階の展望階だけなら1時間、コレクション展示の各階を回るなら2〜3時間、有料の企画展まで入れるなら半日です。
- コレクション展示は無料・予約不要。有料なのは企画展だけです。
- 開館は日〜木曜10:00〜18:00、金・土曜は21:00まで。最終入場は閉館30分前です。
- 部屋の番号と中身は掛け替えで頻繁に変わるので、展示の名前と階で探してください。
1時間で回るなら
タービン・ホールから、Level 2のロスコの部屋とシュルレアリスムの部屋へ。最後にブラヴァトニック棟10階の展望階に上がります。
- 1
タービン・ホール
Level 010分
発電所のタービンが並んでいた吹き抜け。毎年秋から春まで大型の新作が入り、2026年は10月13日からタレク・アトゥイの作品です。入れ替えの時期は空のこともあります。
- 2
- 3
シュルレアリスムの部屋
Level 2 東側「In the Studio」10分
パリのシュルレアリストたちと、世界各地の同時代の作家を並べた部屋です。
- 4
展望階
ブラヴァトニック棟 Level 1015分
無料で上がれる展望階。テムズ川越しに、セント・ポール大聖堂が正面に見えます。
各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと1時間になります。
2〜3時間で回るなら
Level 2から4まで、テーマ別のコレクション展示を各階で回り、最後に展望階へ上がります。
- 1
タービン・ホール
Level 010分
その時期の大型作品。入れ替えの時期は空のこともあります。
- 2
- 3
Artist and Society
Level 2 西側25分
ゲルハルト・リヒターの部屋や、写真家ダイアン・アーバスの部屋など。
- 4
Performer and Participant
Level 320分
マリーナ・アブラモヴィッチ、ピピロッティ・リストら、身体や観客を作品に巻き込む作家たち。
- 5
Materials and ObjectsとMedia Networks
Level 430分
身の回りの素材を使った作品と、メディアや大衆文化を扱う作品。ウォーホルの部屋もこの階です。
- 6
展望階
ブラヴァトニック棟 Level 1015分
無料。セント・ポール大聖堂とシティを川越しに。
各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと2〜3時間になります。
半日で回るなら
2〜3時間の順路に、有料の企画展を1本(予約がおすすめ)と、地下のタンクス、カフェでの休憩を足します。
- 1
有料の企画展
展覧会ごとに階が違う(館内図で確認)75分
2026年10月の時点では、フリーダ・カーロ展(2027年1月3日まで)やアナ・メンディエタ展(1月17日まで)など。館は予約を勧めています。
- 2
Level 2〜4100分
In the Studio(ロスコの部屋)、Artist and Society、Performer and Participant、Materials and Objects。
- 3
休憩
Level 6のレストランか、Level 10のカフェ20分
どちらも川を見下ろせる位置にあります。
- 4
タービン・ホールとタンクス
Level 020分
地下の円筒形の空間タンクスは、映像とパフォーマンスのための展示室です。
- 5
展望階
ブラヴァトニック棟 Level 1015分
金・土曜は21:00まで開いているので、日没後の眺めも見られます。
各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと半日になります。
2026年10月5日に公式の館内図と案内で確かめた内容です。展示替え・作品の貸し出し・改装で部屋や順路は変わるので、当日は館内の案内も見てください(Tate Modern – Visit、Tate Modern – In the Studio、Tate Modern – What's on、Tate Modern – Map(PDF))。
これだけは見て帰りたい
テート・モダンを短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
- 1
タービン・ホール
1階
高さ35メートル、長さ152メートル。発電所時代にタービンが並んでいた空間がそのまま吹き抜けとして残されています。ここに合わせて制作される大規模インスタレーションは会期ごとに入れ替わり、何もない時期でも空間そのものが見応えがあります。
- 2
ブラヴァトニック・ビル10階の展望フロア
Blavatnik Building Level 10
無料で上がれる展望階。セント・ポール大聖堂とテムズ川を正面から見下ろせます。ロンドンで無料の眺望としては最上級で、日没前後の時間帯が特に美しい。
- 3
近代美術の常設展示
ピカソ、マティス、ロスコ、ウォーホルなどを所蔵。年代順ではなくテーマ別に並べる方式をとっており、1950年代の絵画と近年の映像作品が同じ部屋に置かれることもあります。作品同士を突き合わせて意味を立ち上げる構成です。
着いてからの歩き方
テート・モダンに着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
- 到着
タービン・ホールへは坂を下って入る
西側から入ると、発電所時代のタービンが置かれていた巨大な空間へ、緩やかなスロープを下りながら入ります。この降りていく体験自体が設計の一部で、天井までの高さを実感できるのは入口から見上げたときです。大型のインスタレーションが置かれる時期は、まずここで立ち止まってください。
- 見どころ
展示はレベル0・2・3・4に分かれる
コレクション展示はブラバトニック棟の0階・2階・3階・4階です。フロアごとにテーマが変わり、時代順ではありません。全部を順に見ようとすると疲れるので、館内図でその時期のテーマを見て、興味のある階から入るほうが向いています。
- コツ
10階の展望階は無料
最上階の展望フロアは無料で入れて、セント・ポール大聖堂とミレニアム・ブリッジをまっすぐ見下ろせます。同じ景色を有料の展望台で見ることを思えば、この館で最も割のいい場所です。カフェもあります。
- 見落としやすい
展望階のバルコニーは閉鎖されている
かつて一周できたバルコニー部分は、向かいの集合住宅の住民が起こした裁判の結果、恒久的に閉じられました。眺められる方角が限られるのはこのためです。閉まっている柵の先へ回り込む道はないので、開いている側から見てください。
- コツ
テート・ブリテンとはボートで結ばれている
テムズ川のボートが2つのテートを直接つないでいます。地下鉄で乗り換えるより時間は読めませんが、船から川沿いの景色を見られるぶん移動そのものが観光になります。1日で両館を回るなら検討する価値があります。
見どころ作品
基本情報
- 大人料金
- 無料
- 子ども料金
- 無料
- 滞在時間の目安
- 2時間
- 写真撮影
- 撮影自由(フラッシュ禁止)
- 荷物預かり
- 無料
- 最寄駅
- Blackfriars Station(徒歩5分)
- 最寄バス停
- Southwark Bridge / Bankside Pier(徒歩3分)
- 音声ガイド
- あり
知っていると見え方が変わる話
元は火力発電所
建物はバンクサイド発電所で、赤い電話ボックスを設計したことでも知られるジャイルズ・ギルバート・スコットの手によるものです。1981年に稼働を停止し、2000年に美術館として生まれ変わりました。煙突を残したまま転用したことで、産業遺産の再生例としても知られています。
世界で最も来館者が多い近代美術館
年間の来館者は500万人を超え、近現代美術館としては世界最多の水準です。開館前の想定を大きく上回り、2016年には増築棟が加わって展示面積が6割拡張されました。
場所
Bankside, London SE1 9TG
みんなの口コミ
テート・モダンを訪れた感想や、次に行く人へのアドバイスがあれば教えてください。
ほかの美術館も見る
ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。