ロンドン中心部に佇む大英博物館は、1759年に開館した世界最大級の博物館で人類史の宝庫です。
所蔵品はおよそ800万点。古代エジプトのミイラやロゼッタストーン、ギリシャのパルテノン神殿彫刻など、歴史の教科書で見たことのある本物が目の前に現れます。
しかも、常設展は無料で公開されており、世界中から訪れる人々が気軽に人類の歴史と文化に触れることができます。無料とはいえ、その質と規模は圧倒的で、一日では見尽くせないほどの展示品が並びます。
館内を歩けば、5000年を超える人類の記憶が国境を越えて集まっていることに気づくはず。
世界一周旅行をするように、エジプトから中東、アジア、アメリカ大陸まで、文化や文明が一堂に会する光景は圧巻です。
知的好奇心と感動を同時に満たすこの場所は、ロンドン滞在中に外すことのできない必訪スポットです。
浮世絵師 歌川広重(1797–1858)の代表作「東海道五十三次」などを通して、旅・風景・季節を描いたその芸術の軌跡をたどる展覧会です。江戸時代の旅行文化や、広重が見た日本の風景を再発見します。
ギリシャ・アテネのパルテノン神殿から19世紀に持ち出された彫刻群エルギン・マーブルは、当時のオスマン帝国からの許可が合法だったのか疑問視されており、ギリシャは長年にわたり返還を要求。国際的な議論の的でもあります。その他、ロゼッタ・ストーンもエジプト政府は2000年代から返還を繰り返し要求している。 大英博物館は1963年の「大英博物館法(British Museum Act 1963)」により、原則として収蔵品の返還が法律で禁止されており、これが返還議論を複雑にしている要因の一つ。
古代エジプトのミイラや棺は観光客に人気の展示で、特に「ジンジャー」と呼ばれる自然ミイラは保存状態が良く、約5,500年前のものと推定されています。