
Natural History Museum
恐竜の骨は天井を支える柱のように聳え、悠久の時間が大理石に刻まれている。
ロンドンのケンジントンに位置する自然史博物館は、世界有数の規模と充実したコレクションを誇る、自然科学のテーマパークのような場所です。1881年の開館以来、恐竜の化石や鉱物、動植物の標本など1億7000万点以上もの展示品が来館者を驚きと感動で迎えています。 特に子ども連れのご家族におすすめしたいのが、この博物館の圧倒的な迫力と楽しさ。巨大なティラノサウルスの骨格や、全長が約27メートルもあるディプロドクスの復元模型は、子どもたちの好奇心を一気に引き出します。館内には、触って学べるインタラクティブな展示や、実際に体験できるワークショップも豊富に用意されており、遊びながら自然の神秘や科学の面白さを実感できます。 さらに、博物館自体が美しいヴィクトリア朝建築で、歴史的な雰囲気の中で学びながら楽しめるのも魅力のひとつ。入場は無料なので、家族で気軽に訪れやすいのも嬉しいポイントです。 自然の壮大さと最新の科学が融合したこの場所で、親子でたくさんの発見と感動を共有できます。ここでの体験は、間違いなく子どもたちを未来の理系スターへと導くことでしょう。
自然史博物館を短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
Hintze Hall(正面大ホール)
全長25.2メートル。天井から吊るされた本物のシロナガスクジラの骨格で、真下を歩けます。20世紀に絶滅寸前まで捕獲されながら、国際的な保護によって数を戻しつつある種であることから「ホープ(希望)」と名付けられました。
Earth Galleries
巨大な金属製の地球儀の中心を、エスカレーターで貫いて上がる仕掛け。その先に地震や火山の展示が続きます。1995年の改装で作られたもので、展示に入る前の演出としてよくできています。
全館
アルフレッド・ウォーターハウス設計の1881年の建物。柱や天井に動植物のテラコッタ装飾が施され、生きている種と絶滅した種が館内で描き分けられています。展示物を見に来て、建物を見上げて帰る人が多い館です。
自然史博物館に着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
正面のクロムウェル通り側は家族連れが集中し、休日の午前は入場待ちの列が建物に沿って伸びます。東側のエキシビション・ロード側から入ると、同じ館内へ庭園を抜けて入れることが多く、待ち時間が短くて済みます。どちらから入っても無料です。
正面ホールの天井から、全長25メートルのシロナガスクジラの骨格が吊り下がっています。名前は「Hope」。以前ここにいた恐竜のディプロドクス(ディッピー)と入れ替わったもので、実物の骨です。真下に立って見上げる角度が、この館で最も写真に写らない迫力があります。
世界で最も完全なステゴサウルスの骨格が、恐竜ギャラリーではなくアース・ホールにいます。恐竜だけを目当てに来た人が見落としやすい配置です。エスカレーターで地球の内部へ入っていく演出の手前にあります。
動くティラノサウルスのいる恐竜ギャラリーは館内で最も混み、通路が一方通行になって進めなくなります。開館直後に直行するか、夕方まで待つかのどちらかにしてください。中途半端な時間に入ると、列に並ぶだけで1時間が消えます。
2024年7月に開園した庭園は無料で、多くの人が館内だけ見て帰るため空いています。エヴォリューション・ガーデンは27億年の地球史を歩いてたどる構成で、地質年代ごとの英国各地の岩石が並びます。館内で疲れたときの休憩場所としても使えます。
正面ホールには1979年から長らくディプロドクスの複製骨格「ディッピー」が置かれていましたが、2017年1月に撤去され、7月にシロナガスクジラのホープが据えられました。「化石の博物館」から「生きている科学の博物館」へと看板を掛け替える意図があったとされます。ディッピーはその後、英国各地を巡回しました。
設計者ウォーターハウスは、自然界の秩序を示す場としてロマネスク様式の大聖堂を意識しました。「自然の大聖堂」と呼ばれるゆえんで、来館者が思わず声を落とすのはこの設計のせいでもあります。
Cromwell Rd, South Kensington, London SW7 5BD
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ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。