本文へスキップ
    ナショナル・ギャラリー

    The National Gallery

    ナショナル・ギャラリー

    常設展 無料
    目安 3時間

    画像: Diego Delso / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

    本日:10:00–18:00

    Trafalgar Square, London WC2N 5DN

    金の額縁は窓だ。ターナーの曇天、ヴァン・ゴッホの陽光。絵画に吸い込まれるたび、あなたの時間は遅れてやってくる。

    About

    どんなところか

    ロンドンのトラファルガー広場に位置するThe National Gallery(ナショナル・ギャラリー)は、13世紀から20世紀初頭にかけてのヨーロッパ絵画を網羅的に展示する英国を代表する美術館です。

    入場無料でありながら、世界的に評価の高いコレクションを誇り、ルネサンスから印象派、ポスト印象派まで約2,300点以上の名作が揃います。

    ハイライトには、フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」、モネの「睡蓮の池」、ゴッホの「ひまわり」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」、ターナーやレンブラント、ルーベンスの作品も含まれます。

    特にゴッホの「ひまわり」は、日本からの来館者にも絶大な人気を誇っています。

    ギャラリーは複数のセクションに分かれており、時代別・地域別に作品を鑑賞できる構成になっており、芸術的な旅を時系列で体感することが可能です。

    建物自体もネオクラシカル様式で美しく、周囲の歴史的な雰囲気とも調和しています。

    ロンドンを訪れる際には、絶対に見逃せない芸術の殿堂です。

    Time

    ナショナル・ギャラリーの所要時間と回り方

    名画に絞れば1時間、時代順に代表作をたどるなら2〜3時間、全館をひと通り歩くなら半日です。

    • 入口はトラファルガー広場に面したセインズベリー翼です。入場は無料で、無料の時間指定チケットを取っておくと優先して入れます(予約なしでも入れます)。
    • 開館は10:00〜18:00、金曜だけ21:00まで。
    • 閉まっている部屋は日によって変わります。2026年10月5日の時点では7・8室、16・17室、30・31室などが閉まっていました。
    公式の館内図(部屋ごとの展示)

    1時間で回るなら

    セインズベリー翼の『岩窟の聖母』と『アルノルフィーニ夫妻の肖像』から、ホルバイン『大使たち』、ターナー、ゴッホの部屋へ。時代順に5か所だけ寄ります。

    1. 1

      レオナルド・ダ・ヴィンチ『岩窟の聖母』

      Room 518分

      セインズベリー翼の部屋。同じ部屋に、イングランド王リチャード2世を描いた祭壇画『ウィルトン・ディプティク』も掛かっています。

    2. 2

      ヤン・ファン・エイク『アルノルフィーニ夫妻の肖像』

      Room 527分

      奥の凸面鏡に、部屋の入口に立つ2人の人物が小さく映っています。鏡の上の署名と一緒に、近づいて見てください。

    3. 3

      ハンス・ホルバイン『大使たち』

      Room 46分

      2人の足元に斜めに伸びる形は、絵の横へ回り込んで斜めから見ると髑髏になります。正面で見たあと、位置を変えて探してください。

    4. 4

      ターナー『戦うテメレール号』

      Room 407分

      解体されに行く帆船を、蒸気のタグボートが曳く場面。同じ部屋の『雨、蒸気、速度』と並べて見られます。

    5. 5

      ゴッホの部屋(『ひまわり』『ゴッホの椅子』)

      Room 4310分

      『ひまわり』は2026年6月6日〜10月11日、米フィラデルフィア美術館に貸し出されています。展示に戻る日は作品ページで確かめてください。同じ部屋の『ゴッホの椅子』『糸杉のある麦畑』はそのまま見られます。

    時間が余ったら、すぐ近くのRoom 44でスーラ『アニエールの水浴』、Room 46でモネの睡蓮を。

    各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと1時間になります。

    2〜3時間で回るなら

    初期ルネサンスから印象派まで、時代順に16か所。ベラスケス、レンブラント、フェルメール、カラヴァッジョも入ります。

    1. 1

      レオナルド・ダ・ヴィンチ『岩窟の聖母』

      Room 518分

      同じ部屋に『ウィルトン・ディプティク』と、ミケランジェロの未完の板絵『マンチェスターの聖母』。

    2. 2

      ヤン・ファン・エイク『アルノルフィーニ夫妻の肖像』

      Room 527分

      奥の凸面鏡に、部屋の入口に立つ2人が映っています。

    3. 3

      ボッティチェリ『神秘的な降誕』

      Room 606分

      画面の上で天使たちが輪になって舞う降誕図。同じ部屋にフィリッポ・リッピ『受胎告知』もあります。

    4. 4

      ハンス・ホルバイン『大使たち』

      Room 46分

      足元の斜めの形は、絵の横から見ると髑髏になります。

    5. 5

      ヴェネツィア派(ティツィアーノ『ラ・スキアヴォナ』ほか)

      Room 106分

      ヴェネツィアの色彩の部屋。ヴェロネーゼ『アレクサンドロスの前のダレイオス家族』、ティントレット『天の川の起源』も並びます。

    6. 6

      ベラスケス『ヴィーナスの化粧(ロキービー・ヴィーナス)』

      Room 196分

      スペイン絵画の部屋。ベラスケスが8点まとまっています。

    7. 7

      レンブラント『63歳の自画像』

      Room 227分

      レンブラントだけの部屋。亡くなる年に描いた自画像と、『ベルシャザルの饗宴』を。

    8. 8

      フェルメール『ヴァージナルの前に立つ若い女性』

      Room 256分

      対になる『ヴァージナルの前に座る若い女性』と2点並んでいます。同じ部屋にデルフトの画家たちの室内画も。

    9. 9

      カラヴァッジョ『エマオの晩餐』

      Room 326分

      イタリア・バロックの部屋。カラヴァッジョが3点と、アルテミジア・ジェンティレスキの自画像があります。

    10. 10

      スタッブス『ホイッスルジャケット』

      Room 346分

      背景を描かずに馬だけを実物大で描いた大作。同じ部屋にゲインズバラ『アンドリューズ夫妻』と、ホガースの連作『当世風の結婚』。

    11. 11

      ドラローシュ『ジェーン・グレイの処刑』

      Room 384分

      在位9日で廃され、ロンドン塔で処刑された女王を、目隠しの姿で描いた大作です。

    12. 12

      ターナー『戦うテメレール号』『雨、蒸気、速度』

      Room 407分

      ターナー、コンスタブル、コローの風景画の部屋。

    13. 13

      マネ『メキシコ皇帝マクシミリアンの処刑』

      Room 415分

      初期の印象派の部屋。この絵は切り分けられた断片を、のちにドガがつなぎ直した姿で残っています。モネ『ウェストミンスター下のテムズ川』も同じ部屋に。

    14. 14

      ゴッホの部屋

      Room 438分

      『ゴッホの椅子』『糸杉のある麦畑』など。『ひまわり』は2026年10月11日まで米フィラデルフィア美術館に貸し出し中で、展示に戻る日は作品ページで確かめてください。

    15. 15

      スーラ『アニエールの水浴』

      Room 444分

      セザンヌとスーラの部屋。この大作のための習作も一緒に掛かっています。

    16. 16

      モネ『睡蓮の池』

      Room 465分

      モネだけの部屋。太鼓橋を描いた1899年の『睡蓮の池』から、晩年の大きな睡蓮まで。

    各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと2〜3時間になります。

    半日で回るなら

    セインズベリー翼から本館へ、時代の区切りごとに全館を歩きます。真ん中で一度休憩を入れます。

    1. 1

      中世と初期ルネサンス(1260〜1550年)

      セインズベリー翼 Room 51〜6660分

      金地の板絵から、ファン・エイク、ボッティチェリ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ(Room 66)、レオナルドまで。部屋の数が多く、ここだけで1時間かかります。

    2. 2

      ルネサンス(1500〜1600年)

      本館 Room 2〜1440分

      ホルバイン『大使たち』(Room 4)、ヴェネツィア派(Room 10)、マンテーニャの連作『カエサルの勝利』(Room 12)。

    3. 3

      休憩

      館内のカフェ20分

      カフェとレストランが館内に複数あります。場所は館内図で。

    4. 4

      バロック(1600〜1700年)

      Room 15〜3250分

      ルーベンス(Room 18)、ベラスケス(19)、レンブラント(22)、フェルメール(25)、カラヴァッジョ(32)。

    5. 5

      18世紀

      Room 33〜37・中央ホール25分

      18世紀のヴェネツィア絵画(Room 33)、ゲインズバラやスタッブスの英国絵画(34)。中央ホールには等身大の肖像画が並びます。

    6. 6

      19世紀から20世紀初め

      Room 38〜4645分

      ジェーン・グレイの処刑(Room 38)、ターナー(40)、印象派(41)、ゴッホ(43)、スーラ(44)、モネ(46)。人気の部屋が最後に集まるので、時間を残しておいてください。

    各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと半日になります。

    2026年10月5日に公式の館内図と案内で確かめた内容です。展示替え・作品の貸し出し・改装で部屋や順路は変わるので、当日は館内の案内も見てください(National Gallery – Level 2(部屋ごとの展示)、National Gallery – Plan your visit、National Gallery – Sunflowers、Philadelphia Art Museum – Van Gogh's Sunflowers)。

    Must See

    これだけは見て帰りたい

    ナショナル・ギャラリーを短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。

    1. 1

      ゴッホ《ひまわり》

      1888年、アルルでゴーガンを迎えるために描かれた連作のひとつ。世界に複数ある《ひまわり》のうちの1点で、1924年にコートールド基金の援助で収蔵されました。黄色だけで画面を構成しながら、花の一本ごとに咲き具合が違うのが分かります。

    2. 2

      ファン・エイク《アルノルフィーニ夫妻像》

      1434年。奥の壁にかかった凸面鏡に、部屋に入ってきた二人の人物が映り込んでいます。鏡の上には「ヤン・ファン・エイクここにありき」というラテン語の署名。絵の中に画家自身が立ち会っている構造で、西洋絵画史でもっとも議論されてきた一枚です。

    3. 3

      セインズベリー・ウィング(初期ルネサンス)

      トラファルガー広場に面した新館。1250年から1500年までのイタリア・フランドル・ドイツ絵画が並びます。金地の宗教画から遠近法の獲得までを、部屋を移動しながら順に追える構成になっています。

    Route

    着いてからの歩き方

    ナショナル・ギャラリーに着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。

    1. 到着

      正面はセインズベリー翼に変わった

      2年の閉鎖工事を経て、2025年5月にセインズベリー翼が新しい正面入口として開きました。トラファルガー広場から段差なしで入れ、天井の高い明るいホールに出ます。以前の中央ポルティコ(階段を上る古典様式の入口)を目印に来ると迷うので、広場に向かって左手の建物を目指してください。

    2. 見どころ

      13世紀から時代順に歩ける

      再開に合わせて全館が掛け替えられ、約1,000点が13世紀から20世紀へと時代順に並びました。セインズベリー翼から入ると最初期の板絵から始まるので、順路をたどるだけで西洋絵画の流れが体感できます。逆走すると時代が巻き戻るため、迷ったら年代表示を確認してください。

    3. コツ

      有名作だけを見るなら1時間で足りる

      全室を丁寧に見ると半日では終わりません。ファン・エイク、ターナー、ゴッホのひまわりといった名前の知れた作品は特定の数室に集まっているので、時間がなければ受付で当日の配置を聞いて、その部屋だけを回るほうが満足度が高くなります。

    4. 見落としやすい

      入場は無料だが特別展だけ有料

      常設のコレクションは誰でも無料で、予約も要りません。館内で行列を見かけたら、それはたいてい有料の特別展の入口です。無料の展示室は別の扉から入れるので、並ぶ前にどちらの列か確かめてください。

    5. コツ

      金曜は21時まで開いている

      金曜だけ21:00まで開きます。夕方の広場は観光客が減り、館内も落ち着くので、絵の前に立ち止まれる時間が長くなります。トラファルガー広場に面しているため、見終わってから夜のウェストエンドへ歩いて移動できるのも金曜の利点です。

    Artworks

    見どころ作品

    Essentials

    基本情報

    大人料金
    無料
    子ども料金
    無料
    滞在時間の目安
    3時間
    写真撮影
    撮影自由
    荷物預かり
    無料
    最寄駅
    Charing Cross Station(徒歩5分)
    最寄バス停
    Trafalgar Square(徒歩1分)
    音声ガイド
    あり / 英語等
    カフェショップWi-Fi
    Trivia

    知っていると見え方が変わる話

    コレクションは「国民のもの」

    所蔵する2,000点あまりの絵画は国民の共有財産と位置づけられ、年間361日、無料で公開されています。企画展のみ有料です。王室コレクションを母体とするルーヴルやプラドとは成り立ちが異なり、1824年に議会が銀行家の遺したコレクションを購入したことから始まりました。

    戦時中は絵を疎開させ、月に一枚だけ戻していた

    第二次大戦中、収蔵品はウェールズの採石場に疎開しました。館内が空になったことに対し、市民から絵を見たいという声が上がり、毎月一枚だけロンドンに戻して公開する「今月の絵」が行われました。空襲下でも人々が絵を見に並んだ記録が残っています。

    Access

    場所

    Trafalgar Square, London WC2N 5DN

    みんなの口コミ

    ナショナル・ギャラリーを訪れた感想や、次に行く人へのアドバイスがあれば教えてください。

    ほかの美術館も見る

    ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。