ロンドン旅行の実用情報|治安・eSIM・電源プラグ・服装・休業日
London Travel Tips
ロンドン旅行の準備で厄介なのは、数年前の情報がもう通用しない項目がいくつもあることです。古いガイドブックやブログを読んで準備すると、現地で困ります。
免税(VAT還付)で安く買える
2021年に廃止済み
旅行者向けの制度は無くなりました。買い物をしても税金は戻りません。
日本人はビザなしで行ける
ETA の取得が必須
£20の電子渡航認証。無いと日本の空港で搭乗を断られます。
現金を多めに両替していく
ほぼキャッシュレス
現金は£20〜50もあれば足ります。カードが使えない場面のほうが稀です。
1出発前に済ませること
ETA(電子渡航認証)
必須日本国籍でも取得が必須です。これがないと、そもそも日本で飛行機に搭乗できません。
- 費用
- £20
- 有効期間
- 2年間(またはパスポートの有効期限まで)
- 滞在可能日数
- 1回につき最長6ヶ月
- 所要時間
- 通常は数分〜数日
申請は必ず GOV.UK の公式サイト(または公式アプリ)から行ってください。検索すると手数料を上乗せする代行サイトが多数出てきます。
ETA 申請ガイドアプリの英語画面の日本語対訳と、6ステップの手順パスポートの残存期間
滞在期間をカバーしていれば渡航可能ですが、余裕を持たせるのが安全です。
eGate(自動化ゲート)
日本国籍は利用できます。入国審査の列が大幅に短縮されます。
海外旅行保険
実質的に必須です。NHS は旅行者に無料ではありません。
液体物ルール
空港ごとに規制の緩和状況が異なります。出発する日本の空港と、乗り継ぎ・帰路の英国の空港の両方で最新ルールを確認してください。
2電源プラグと変圧器
変換プラグ(Type G)
必須
日本の2本足プラグは、そのままでは挿さりません。
変圧器
ほぼ不要
スマホ・PC・カメラの充電器なら要りません。
手元の充電器を見てください
INPUT: 100-240V と書いてある
変換プラグだけで使えます。現代の充電器はほぼすべてこれに該当します。
100V専用と書いてある
230Vに挿すと故障・発煙・発火の危険があります。
日本製の100V専用品は持って行かないでください
- ドライヤー
- ヘアアイロン
- シェーバー
- 電気ケトル
海外対応品を買うか、現地で購入するか、ホテルの備え付けを使うのが安全です。ドライヤーは多くのホテルに備え付けがあります。
| 英国 | 日本 | |
|---|---|---|
| プラグ形状 | BS 1363(Type G)・3本足の角型 | Type A・2本足 |
| 電圧 | 230V | 100V |
| 周波数 | 50Hz | 50/60Hz |
実務メモ
- USB ポート付きの変換プラグを1つ持つと、コンセントの少ない部屋で便利
- Type G を1口→3口にする小型の電源タップがあると、家族分の充電が一度に済む
- 英国のコンセントには個別のスイッチが付いていることが多い。挿しても充電されないときはスイッチを確認
3気候と服装
行く月を選んでください。
1月8℃ / 3℃
厚手のコート、手袋、マフラー。防水の靴
2月9℃ / 3℃
厚手のコート、手袋、マフラー
3月12℃ / 4℃
コートは必要。重ね着で調整
4月15℃ / 6℃
薄手のコートかジャケット。朝晩は冷える
5月18℃ / 9℃
長袖に羽織るもの1枚
6月21℃ / 12℃
半袖に羽織るもの1枚
7月24℃ / 14℃
夏服。ただし朝晩用に羽織るもの1枚
8月23℃ / 14℃
夏服。ただし朝晩用に羽織るもの1枚
9月20℃ / 12℃
長袖に羽織るもの1枚
10月16℃ / 9℃
ジャケットかコート。防水のもの
11月11℃ / 6℃
コートと防水ジャケット
12月8℃ / 3℃
厚手のコート、手袋、マフラー
平年値のおおよその目安です。正確な平年値と予報は Met Office(英国気象庁)でご確認ください。
歩きやすい靴が最重要装備
石畳が多く、1日1万歩以上歩きます。新品の靴は絶対に避けてください。
傘より、フード付きの防水ジャケット
ロンドンの雨は風を伴うことが多く、傘が壊れます。地元の人はあまり傘をさしません。
重ね着(レイヤリング)
夏でも朝晩は冷えます。1日の中の気温差が大きい。
夏の熱波に注意
近年は7〜8月に30℃を超える日が出ることがあります。古いホテルや地下鉄にはエアコンがないため、体感的にはかなりつらくなります。
実務メモ
- BST(英国夏時間)は3月最終日曜〜10月最終日曜
- 時差は、夏(BST期間)が日本より8時間遅れ、冬が9時間遅れ
- 冬は16時頃に暗くなるので、屋外の見どころは午前〜昼に寄せてください
4ネット・SIM・eSIM
地図と乗換案内でネットが常時必要になります。何らかの通信手段は必ず用意してください。
短期旅行ならこれ
eSIM
Airalo、Ubigi など
- 出発前にアプリで購入・設定できる
- 到着した瞬間から使える
- 物理SIMの差し替えが不要
- 対応端末が必要(iPhone は XS 以降、多くの Android も対応)
日本のキャリアの海外プラン
ahamo、楽天モバイル など
- 設定不要で楽
- ahamo は追加料金なしで使えるが、15日を超えると速度制限
- プランによっては割高になる
現地SIM
Three、EE、Vodafone、giffgaff、Lebara
- 長期滞在なら割安
- 空港や街のショップでの購入と設定の手間
- SIMロック解除済みの端末が必要
Wi-Fi と地下
- 空港、カフェ、パブ、多くのホテルで無料 Wi-Fi が使えます
- 地下鉄の駅構内・トンネル内の携帯電波は整備が進んでいますが、まだ全区間ではありません
- 地下では圏外になる前提で、Google マップのオフライン地図をダウンロードしておく
- TfL Go アプリはオフラインでも路線図が見られます
実務メモ
- eSIM は端末が対応しているか事前に確認する。iPhone は XS 以降、多くの Android も対応
- eSIM の設定は Wi-Fi 環境がある日本国内で済ませておく
5保険と医療
もっとも誤解が多い項目
NHS は旅行者に無料ではありません
英国の国民保健サービス(NHS)は、英国居住者のための制度です。旅行者が病院にかかった場合、後日、治療費が請求されます。「英国の医療は無料」という話は、旅行者には当てはまりません。
入院や手術になれば、金額は数十万円〜数百万円規模になり得ます。海外旅行保険なしでの渡航は避けてください。クレジットカードの付帯保険を使う場合は、補償額と適用条件(利用付帯か自動付帯か)を必ず確認しましょう。
症状別の対応
軽い風邪、頭痛、胃腸の不調
薬局(Boots、Superdrug)の薬剤師に相談
市販薬で対応できることが多い
判断に迷う
111 に電話
NHS の医療相談窓口
緊急・重症
999、または病院の A&E(救急外来)へ
常用薬
処方薬を持ち込む場合、英文の処方箋または薬剤情報があると入国時に説明しやすくなります。念のため、機内持ち込み手荷物に入れておいてください。
6ヶ月を超えて滞在する場合は話が変わります
学生ビザや就労ビザで6ヶ月を超える滞在をする人は、ビザ申請時に IHS(医療付加金)を払っており、その対価として NHS を居住者と同じ条件で使えます。旅行保険ではなく NHS が受け皿になるので、渡英後にやることも別です。
6治安と緊急連絡先
凶悪犯罪は少ない。ただしスリとひったくりは非常に多い
ロンドンは全体として安全な都市です。凶悪犯罪に巻き込まれる可能性は低い。ただし窃盗、特にスリとスマートフォンのひったくりが多いというのが現実です。
やること6つ
- 歩きながらスマホを見ない電動バイクや自転車で近づき、走行しながらもぎ取る手口が多発。特に車道側
- リュックは前に抱える地下鉄・混雑した場所で
- 椅子の背にバッグを掛けないテーブルにスマホを置きっぱなしにするのも同様
- ATM は銀行の店内にあるものを使う
- パスポートの原本はホテルの金庫にコピー(または写真)を持ち歩く
- クリップボードの集団は無視する署名や寄付を求めて注意をそらす手口
スリが多発する場所
- オックスフォード通り
- リージェント通り
- レスター・スクエア
- ピカデリー・サーカス
- カムデン・マーケット
- 地下鉄の車内・ホーム
- 観光地の人だかり・写真スポット
タクシー
路上で客引きをしている無認可のミニキャブには絶対に乗らないでください。乗るなら黒タク(ブラックキャブ)か、Uber などの配車アプリを使います。
実務メモ
- スマホを盗まれても、位置情報を頼りに自分で取り返しに行かないこと。警察に通報する
- 旅行前にスマホの「探す」機能を有効にし、リモートロック・消去の手順を確認しておく
- 外務省の「たびレジ」に登録しておくと、現地の安全情報が届く
7お金の扱い
チップは義務ではない
着席型のレストランでは service charge が12.5%前後加算されていることが多く、その場合は追加不要。パブのカウンター注文・カフェ・ホテルの枕銭は不要
現金は£20〜50で足りる
ロンドンはほぼ完全にキャッシュレス
JCB はほぼ使えない
地下鉄の改札でも使えない。Visa か Mastercard を必ず用意
「円建てで払いますか」は断る
DCC という仕組みで、円建てを選ぶと不利なレートが適用される。常に GBP を選ぶ
日本で全額両替しない
空港の両替所は最も不利。マルチカレンシーカードと現地 ATM の組み合わせが現実的
免税(VAT還付)は廃止済み
2021年1月に廃止。買い物をしても税金は戻らない
8休業日と営業時間の罠
12月25日
この日はロンドンが止まります
- 美術館・博物館・観光施設ほぼ全休
- 商店・レストランほぼ全休
- 地下鉄・バス・鉄道ほぼ全面運休
移動手段は徒歩かタクシー(割増料金)のみ。12月25日にロンドンにいる予定なら、この日は「宿の近くで過ごす日」として計画してください。ホテルのレストランを予約しておくのが現実的な対処法です。
12月26日(Boxing Day)
大規模なセールが始まる日ですが、公共交通は大幅な減便です。
Bank Holiday(祝日)
年に8日ほどあります。多くの施設が短縮営業、一部は休業。旅行日程に含まれる場合は必ず確認してください。
日曜の大型店
延床面積の大きい店の営業は法律で6時間に制限されています。11:00〜17:00 が典型的。日曜にショッピングを予定しているなら、開店が遅いことを前提に組んでください。
パブのキッチン
多くのパブで、キッチンは15時頃に一度閉まり、18時頃に再開します。14時半に「遅い昼食を」と思って入ると、飲み物しか出てこないことがあります。
9現地の作法と小ネタ
公衆トイレは有料のことが多い
20〜50p。タッチ決済に対応している場所も増えています。博物館・美術館・デパート・パブのトイレが実質的な無料トイレです。
水道水は飲めます
ペットボトルを買い続ける必要はありません。給水スポットを探せる Refill というアプリもあります。
エスカレーターは右側に立つ
左側を空けます。日本の関東と逆で、地下鉄では厳格に守られています。
横断歩道では足元の表示を見る
車は左側通行なので日本と同じ感覚ですが、一方通行の道では逆から来ます。「LOOK RIGHT」の表示に従ってください。
レジ袋は有料
エコバッグを持っていくと便利です。
ドアを押さえて待つ
後ろの人のためにドアを押さえるのが普通です。
行列(queue)には必ず並ぶ
割り込みは英国で最も嫌われる行為の一つです。
パブはカウンターで注文して先払い
席で待っていても誰も来ません。
パブの作法
よくある質問
参考・公式情報
- GOV.UK – Apply for an electronic travel authorisation (ETA)
- 外務省 海外安全ホームページ(英国)
- 在英国日本国大使館
- Met Office – London の気候・天気予報
- NHS – Visiting or moving to England(旅行者の医療費)
料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。