Tate Britain
ターナーの光が霧を裂き、プレラファエライトの赤が夢を焦がす。英国美術の魂が画布に宿る。
Tate Britainは、英国の最も重要な美術館の一つで、1500年代以降の英国美術を中心に約7万点以上の作品を所蔵しています。
18世紀から現代までの絵画や彫刻、写真、インスタレーションなど多様なジャンルの英国芸術が展示されており、英国の美術史を体系的に学べる場です。
特にウィリアム・ターナーの繊細かつ壮大な風景画は世界的にも有名で、その代表作は美術館の目玉となっています。
また、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」は、プリラファエライト派の作品の中でも特に人気が高く、英国ヴィクトリア朝時代の芸術を象徴しています。
さらに、近年の現代美術や写真作品も積極的に収集しており、伝統と革新が融合したコレクションが魅力です。
Tate Britainは英国文化の宝庫であり、訪れる人々に豊かな芸術体験を提供しています。
テート・ブリテンを短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
Clore Gallery
ターナーが国に遺した「ターナー遺贈」を収める専用棟。油彩約300点に加え、スケッチブック300冊を含む膨大な水彩・素描が含まれます。晩年になるほど形が溶けて光だけが残っていく変化を、部屋を進みながら追えます。
1851–52年。ハムレットの一場面で、川面に浮かぶオフィーリアを描いた作品。周囲の植物は実際の川辺で写生されたもので、一種ごとに見分けがつくほど精密です。モデルは冷えた浴槽に何時間も横たわり続けたという逸話が残ります。
ロセッティ、ホルマン・ハント、バーン=ジョーンズら。産業化するヴィクトリア朝への反発から、ラファエロ以前の細密さに帰ろうとした画家たちの作品がまとまって見られます。
テート・ブリテンに着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
ミルバンク側の階段を上る正面入口は、Clore Garden の建設のため2027年まで閉じています。現在の入口は建物の裏手、アターベリー通りに面したマントン入口です。テムズ川沿いを歩いてくると閉じた扉の前に出るので、建物を回り込む前提で時間を見てください。
ターナーの作品をこれだけまとめて無料で見られる場所は他にありません。晩年の、輪郭が光に溶けていく絵が並ぶ一角は、画集で見るのと実物とで印象が最も変わる部分です。時間が限られているなら、ここだけを目的に来ても十分に元が取れます。
本館の展示は年代順に並んでいて、テューダー朝の肖像画から現代までを一続きに歩けます。同じ国の絵が500年ぶん並ぶ構成は、テート・モダンにはないこの館だけの性格です。部屋番号ではなく年代を目印に進むと迷いません。
コレクションの入場は無料で、事前予約も不要です。10:00から18:00まで開き、最終入場は17:30。特別展だけは有料でチケットが要ります。ピムリコ駅から徒歩圏で、テート・モダンとはテムズ川のボートで結ばれています。
館の中心にある円形ホールと螺旋階段は、展示品ではないため素通りされがちですが、1897年開館当時の建築がそのまま残っている部分です。上から見下ろすと床のモザイクの全体像が見えます。
ミルバンクのこの敷地には、1816年から1842年までミルバンク監獄がありました。受刑者に教育と職業訓練を施す改良主義的な施設で、のちにオーストラリアへの流刑者の集積地にもなりました。監獄の取り壊し後、1897年に美術館が開館しています。
設立資金を出したヘンリー・テイトは、角砂糖の製法で財を成した実業家です。自身の絵画コレクション65点とともに建設費を寄付しました。テート・モダン、テート・リヴァプールなど「テート」を冠する館はすべてここから派生しています。
Millbank, London SW1P 4RG
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ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。