インドカレーIndian Curry

    ロンドンで最も進化した「イギリス料理」。国民食と呼ばれるまでになった。

    インドカレー

    画像: Michael Hays / CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

    価格の目安

    £12〜40

    食べる時間帯

    昼・夜どちらでも

    インドカレーとは何なのか

    イギリス料理と言いながら、実質的にロンドンで最も外れが少ないのがインド系の料理です。南アジアからの移民が持ち込み、現地の嗜好に合わせて変化してきました。

    象徴的なのがチキン・ティッカ・マサラ。イギリスで生まれたという説が有力で(グラスゴーの店が発祥という話が知られていますが諸説あります)、2001年には当時の外相ロビン・クックが演説で「真の英国の国民食」と呼びました。移民の料理が国の料理になったという文脈まで含めて、この街を語る一皿です。

    地域によって色があります。

    • ブリック・レーン(バングラデシュ系。"Banglatown" とも呼ばれる通り)
    • ホワイトチャペル(パンジャブ系。ラムチョップで知られる店が集まる)
    • サウソールトゥーティング(中心部から離れるが、より地元向けの店が多い)

    観光の合間に食べるなら中心部のモダンな店、時間があるならローカルな地区へ、という使い分けができます。

    頼み方・食べ方

    • ナンかライスかを選びます。 カレーと別料金なので、頼み忘れるとカレーだけが来ます
    • 辛さは日本の感覚より控えめなことが多い。物足りなければ辛くしてもらえます
    • **BYOB(酒の持ち込み可)**の店があります。酒代が浮くので、事前に確認する価値あり
    • ブリック・レーンには客引きが多く、値引きを持ちかけられます。強く勧めてくる店ほど良いとは限りません
    • 数人でシェアする前提の量。2人なら カレー2 + ナン1〜2 + ライス1 くらいで足ります

    インドカレーが食べられる店

    長く続いている店を中心に選びました。営業時間・定休日・価格は変わります。行く前に公式サイトで確認してください。

    ディシューム

    画像: Matt Brown / CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

    ディシューム

    要予約

    Dishoom

    旧ボンベイのイラニ・カフェを再現した内装。ロンドンで最も予約が取りにくい店のひとつ。

    コヴェント・ガーデン / キングス・クロス / ショーディッチ ほか

    Covent Garden / King's Cross

    ££20〜35

    20世紀のボンベイにあったイラニ・カフェ(ペルシャ系移民が営んだ大衆食堂)へのオマージュとして作られた店。内装の作り込みが徹底していて、店に入った時点で体験が始まります。

    名物は黒豆を長時間煮込んだ black daal と、朝に出る bacon naan roll。日本人の口にも合いやすい味付けで、辛さで身構える必要がありません。

    コヴェント・ガーデン、キングス・クロス、ショーディッチ、カーナビーなど複数店舗。とにかく混むので予約を強く推奨します。

    公式サイトで営業時間・予約を確認
    タイヤブス

    画像: Ewan Munro from London, UK / CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

    タイヤブス

    Tayyabs

    ホワイトチャペルのパンジャブ料理。焼きたてのラムチョップ目当てに行列ができる。

    ホワイトチャペル

    Whitechapel / Aldgate East

    ££15〜25

    1972年から続くパンジャブ料理の店。シークカバブとラムチョップで知られ、鉄板で音を立てたまま運ばれてきます。

    安く、量が多く、常に混雑している大衆的な店です。酒の持ち込みができるため、近くの店でビールを買ってから入る人が多い。

    観光地から少し外れますが、地下鉄で行ける範囲です。予約なしだと待つ覚悟を。

    公式サイトで営業時間・予約を確認
    ブリック・レーンのカレー街

    画像: Bernt Rostad / CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

    ブリック・レーンのカレー街

    Brick Lane Curry Houses

    一本の通りにカレー店が並ぶ。店選びより、通りを歩くこと自体が目的になる場所。

    ブリック・レーン(イーストエンド)

    Shoreditch High Street / Aldgate East

    ££12〜25

    イーストエンドのブリック・レーンは、バングラデシュ系の移民が集まり "Banglatown" とも呼ばれる通りです。街路標識に英語とベンガル語が併記されているのが目印。

    正直に言えば、一軒一軒の質にはばらつきがあります。客引きが積極的で、席に着く前に割引を持ちかけられることも珍しくありません。それでも、この通りが持つ歴史——ユグノー、ユダヤ人、そしてバングラデシュ系と、移民の波が層になって残っている——を歩いて感じる価値があります。

    日曜はブリック・レーン・マーケットが立つので、市場と合わせて回るのが効率的です。

    ほかのイギリス料理

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