インドカレーIndian Curry
ロンドンで最も進化した「イギリス料理」。国民食と呼ばれるまでになった。

価格の目安
£12〜40
食べる時間帯
昼・夜どちらでも
インドカレーとは何なのか
イギリス料理と言いながら、実質的にロンドンで最も外れが少ないのがインド系の料理です。南アジアからの移民が持ち込み、現地の嗜好に合わせて変化してきました。
象徴的なのがチキン・ティッカ・マサラ。イギリスで生まれたという説が有力で(グラスゴーの店が発祥という話が知られていますが諸説あります)、2001年には当時の外相ロビン・クックが演説で「真の英国の国民食」と呼びました。移民の料理が国の料理になったという文脈まで含めて、この街を語る一皿です。
地域によって色があります。
- ブリック・レーン(バングラデシュ系。"Banglatown" とも呼ばれる通り)
- ホワイトチャペル(パンジャブ系。ラムチョップで知られる店が集まる)
- サウソールやトゥーティング(中心部から離れるが、より地元向けの店が多い)
観光の合間に食べるなら中心部のモダンな店、時間があるならローカルな地区へ、という使い分けができます。
頼み方・食べ方
- ナンかライスかを選びます。 カレーと別料金なので、頼み忘れるとカレーだけが来ます
- 辛さは日本の感覚より控えめなことが多い。物足りなければ辛くしてもらえます
- BYOB(酒の持ち込み可) の店があります。酒代が浮くので、事前に確認する価値あり
- ブリック・レーンには客引きが多く、値引きを持ちかけられます。強く勧めてくる店ほど良いとは限りません
- 数人でシェアする前提の量。2人なら カレー2 + ナン1〜2 + ライス1 くらいで足ります
インドカレーが食べられる店
長く続いている店を中心に選びました。営業時間・定休日・価格は変わります。行く前に公式サイトで確認してください。

画像: Matt Brown / CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
ディシューム
Dishoom
旧ボンベイのイラニ・カフェを再現した内装。ロンドンで最も予約が取りにくい店のひとつ。
コヴェント・ガーデン / キングス・クロス / ショーディッチ ほか
Covent Garden / King's Cross
££20〜35
20世紀のボンベイにあったイラニ・カフェ(ペルシャ系移民が営んだ大衆食堂)へのオマージュとして作られた店。内装の作り込みが徹底していて、店に入った時点で体験が始まります。
名物は黒豆を長時間煮込んだ black daal と、朝に出る bacon naan roll。日本人の口にも合いやすい味付けで、辛さで身構える必要がありません。
コヴェント・ガーデン、キングス・クロス、ショーディッチ、カーナビーなど複数店舗。
予約の条件が独特で、17時45分までは人数を問わず予約できますが、それ以降は6名以上でないと予約できません。少人数で夜に行くなら並ぶことになります(待ち時間の目安は30分〜1時間、チャイが無償で出ます)。早い時間に予約するか、朝食の時間帯を狙うのが現実的です。
何を頼むか
- Black Daal名物£10〜13
ブラック・ダール(黒豆を煮込んだカレー)
24時間煮込む看板料理で、これを頼まないならこの店に来た意味が半分になります。 辛くなく、日本人の口にも確実に合います。ナンに付けて食べてください。
- Bacon Naan Roll時間帯・季節限定£8〜11
ベーコン・ナン・ロール
朝の時間帯だけの名物。 ナンにベーコンを巻いた一品で、夜のメニューには載りません。朝に行くならこれが主役になります。
- Chicken Rubyもう一皿£13〜17
チキン・ルビー(トマトベースのチキンカレー)
カレーを1皿頼むならこれが基準。バターチキンに近い穏やかな味なので、辛さが心配な同行者がいても安全です。
- Chai飲み物£3〜5
チャイ
並んでいる間に無償で配られることがありますが、席で頼むものは別物です。イラニ・カフェの再現という店の趣旨に最も合う飲み物。
店の公式アカウントより
画像: Ewan Munro from London, UK / CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
タイヤブス
Tayyabs
ホワイトチャペルのパンジャブ料理。焼きたてのラムチョップ目当てに行列ができる。
ホワイトチャペル
Whitechapel / Aldgate East
££15〜25
1972年から続くパンジャブ料理の店。シークカバブとラムチョップで知られ、鉄板で音を立てたまま運ばれてきます。
安く、量が多く、常に混雑している大衆的な店です。酒の持ち込みができるため、近くの店でビールを買ってから入る人が多い。
観光地から少し外れますが、地下鉄で行ける範囲です。予約なしだと待つ覚悟を。
何を頼むか
- Lamb Chops名物£10〜14
ラムチョップ(炭火焼き)
この店の代名詞。 鉄板に乗って煙を上げながら出てきます。カレーより先にこれを頼む客がほとんどで、頼まないと来た意味がありません。
- Karahi Goshtもう一皿£12〜16
カラヒ・ゴシュト(羊肉のカレー)
パンジャブ料理の店なので、羊肉が中心です。鶏より羊のほうがこの店の性格が出ます。辛さは強めなので、苦手なら伝えてください。
- Bring Your Own Alcohol飲み物
(酒の持ち込み)
この店は酒を出さず、持ち込みが認められています。 近くの店でビールを買ってから入るのが常連の作法です。知らないと飲み物で困ります。
店の公式アカウントより
画像: Bernt Rostad / CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
ブリック・レーンのカレー街
Brick Lane Curry Houses
一本の通りにカレー店が並ぶ。店選びより、通りを歩くこと自体が目的になる場所。
ブリック・レーン(イーストエンド)
Shoreditch High Street / Aldgate East
££12〜25
イーストエンドのブリック・レーンは、バングラデシュ系の移民が集まり "Banglatown" とも呼ばれる通りです。街路標識に英語とベンガル語が併記されているのが目印。
正直に言えば、一軒一軒の質にはばらつきがあります。客引きが積極的で、席に着く前に割引を持ちかけられることも珍しくありません。それでも、この通りが持つ歴史——ユグノー、ユダヤ人、そしてバングラデシュ系と、移民の波が層になって残っている——を歩いて感じる価値があります。
日曜はブリック・レーン・マーケットが立つので、市場と合わせて回るのが効率的です。
何を頼むか
- 客の入っている店を選ぶ名物
(店選びの基準)
ここは1軒の店ではなく通りです。 客引きが値引きを持ちかけてきますが、強く勧誘してくる店ほど中は空いています。窓から中を見て、客が入っている店に入るのが最も確実です。
- Balti / Bhunaもう一皿£10〜16
バルティ・ブナ(汁気の少ないカレー)
この通りの店はバングラデシュ系が多く、汁気の少ないタイプが得意です。イギリス式のこってりしたカレーを試すならこのあたりが分かりやすい。
ほかのイギリス料理
- アフタヌーンティー(3軒)
- フィッシュ&チップス(3軒)
- サンデーロースト(3軒)
- イングリッシュ・ブレックファスト(3軒)
- パイ&マッシュ(2軒)
- ソルトビーフ・ベーグル(2軒)
- ラーメン(3軒)
- 日本食(ラーメン以外)(3軒)
- 中華(3軒)