Kenwood House
ケンウッド・ハウス
ヒースの丘を歩いて上がった先の部屋で、フェルメールの女が、画面の外の誰かに向かってギターを鳴らしている。
Stamp Book
入った館にスタンプを
どんなところか
ハムステッド・ヒースの北端、広い芝生の斜面の上に建つ白い邸宅。18世紀に建築家ロバート・アダムが改築した家で、いまはイングリッシュ・ヘリテッジが管理し、入館は無料である。
家の主だったのは、イングランドの首席裁判官を務めたマンスフィールド伯。アダムは1764年から1779年にかけて彼のために家を作り直し、なかでも図書室は、アダムの内装のなかで最もよく知られたもののひとつになった。
館の中心をなす絵画は、ギネス家のアイヴィー伯のコレクションである。1925年にこの家を買い取った伯爵は、2年後に亡くなる際、家と絵をまとめて国に遺した。フェルメールの《ギターを弾く女》、レンブラントの《2つの円のある自画像》をはじめ、ハルス、ゲインズバラ、ターナーの絵が、美術館の展示室ではなく邸宅の部屋に掛かっている。
これだけは見て帰りたい
ケンウッド・ハウスを短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
- 1
アダムの図書室
ロバート・アダムの内装のなかでも最もよく知られた部屋です。半円筒形の天井に淡い色と金の装飾が細かく入り、両端は円柱で仕切られた本棚のくぼみになっています。天井を見上げる時間を、絵を見る時間と同じくらい取ってください。
- 2
フェルメール《ギターを弾く女》
フェルメール晩年の一枚です。画面の左端に寄せて座り、画面の外の誰かに向かって笑顔でギターを鳴らす女性と、右側に大きく空いた空間。作品のページで詳しく紹介しています。
- 3
レンブラント《2つの円のある自画像》
60歳前後のレンブラントが、パレットと筆を手にこちらを見据える大きな自画像です。背景の壁に描かれた2つの円弧が何を意味するのかは、いまも分かっていません。作品のページで詳しく紹介しています。
着いてからの歩き方
ケンウッド・ハウスに着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
- 到着
無料だが、入場券を取っておくと確実
家は毎日10時から17時まで開いていて(最終入場16時半)、入館は無料です。混む日に確実に入るため、公式サイトで無料の入場券を先に取っておくことが勧められています。冬は閉館が早まる年もあるので、行く前に公式の時間を確かめてください。
- 到着
ヒースを歩いて上がるか、バスで門まで行くか
ハムステッド駅やゴスペル・オーク駅から、ハムステッド・ヒースを横切って歩くと30分前後。起伏のある草地を上っていく道のりで、それ自体がこの家を訪ねる楽しみの一部です。歩きたくなければ、北側のハムステッド・レーンを走る210番のバスが家の入口近くに停まります。
- 見どころ
図書室で天井を見上げる
ロバート・アダムの図書室は、この家でいちばんの部屋です。半円筒形の天井と、両端の円柱の奥の本棚。絵を探しに先を急ぐ前に、この部屋で一度立ち止まってください。
- 見どころ
フェルメールとレンブラントに時間を残す
レンブラントの自画像とフェルメールの《ギターを弾く女》は、この家でいちばん人が足を止める2点です。音声ガイドは無料アプリのBloomberg Connectsで聞けるので、来る前に入れておくとよいでしょう。
- コツ
カフェで休んで、芝生を湖まで下る
敷地内のカフェ「ブリュー・ハウス」で休んでから、家の前の芝生の斜面を湖のほうへ下ってみてください。振り返ると、この家がなぜ丘の上に建てられたのかが分かります。
見どころ作品
基本情報
- 大人料金
- 無料
- 子ども料金
- 無料
- 滞在時間の目安
- 2時間
- 予約
- 不要
- 最寄駅
- Hampstead(徒歩30分)
- 最寄バス停
- Kenwood House(210番)(徒歩2分)
- 音声ガイド
- あり
知っていると見え方が変わる話
盗まれたフェルメール
1974年2月23日、《ギターを弾く女》がこの家から盗まれました。犯人は政治的な要求を突きつけましたが、絵は同じ年の5月7日、ロンドン市内の教会の墓地で見つかりました。湿った場所に置かれていたにもかかわらず、ほとんど傷んでいなかったといいます。
ダイド・ベルが暮らした家
マンスフィールド伯の家には、甥の娘ダイド・エリザベス・ベルが暮らしていました。英国海軍士官の父と、奴隷とされていたアフリカ系の母のあいだに生まれた女性です。首席裁判官だった伯爵は、1772年のサマーセット事件で、奴隷を本人の意思に反して国外へ連れ出すことはできないとする判決を下しています。館では、この二つの事実を並べて扱うツアーも開かれています。
『ノッティングヒルの恋人』の撮影地
1999年の映画『ノッティングヒルの恋人』で、ヒュー・グラント演じる主人公が、映画の撮影中のジュリア・ロバーツを訪ねる場面は、この家の敷地で撮られました。
場所
Hampstead Lane, London NW3 7JR
みんなの口コミ
ケンウッド・ハウスを訪れた感想や、次に行く人へのアドバイスがあれば教えてください。
まだコメントはありません。最初の投稿をお待ちしています。
ほかの美術館も見る
ロンドンには無料で入れる館が多くあります。近くの館と組み合わせて回るのがおすすめです。