ロンドンには、急いで巡らなくても楽しめる場所がたくさんあります。 この観光施設一覧は、その“たくさん”をひとまず俯瞰できるようにまとめたものです。 歴史ある名所もあれば、何気ないけれど妙に記憶に残るスポットも並んでいます。
リストを眺めながら、気になったものがあれば軽い気持ちで詳細ページを見てみてください。 意外な発見があったり、旅のルートが自然と形になったりするかもしれません。 見過ごしたつもりでも、つい思い返してしまう。それくらいロンドンは、印象の残りやすい街です。

アビー・ロードは、ザ・ビートルズのアルバム『Abbey Road』のジャケット写真によって世界的に有名になった、ロンドン北西部セント・ジョンズ・ウッドにある道路です。特にシマウマ横断歩道は、今も世界中の音楽ファンが訪れる聖地として知られています。道を挟んだ向かい側にはアビー・ロード・スタジオがあり、ビートルズをはじめ、数多くの伝説的アーティストが録音を行ってきました。無料で訪れることができ、ロンドンのポップカルチャーを象徴する名所です。

オールド・ロイヤル・ネイバル・カレッジは、世界遺産マリタイム・グリニッジの中心に位置し、クリストファー・レンが設計した英国建築の代表作として知られる歴史的複合施設です。ヘンリー8世ゆかりの地としての物語から、海軍士官学校、王立病院としての役割まで500年以上の歴史を持ち、圧巻のペインテッドホールや海軍礼拝堂をはじめ、展示・ツアーが充実。映画・ドラマのロケ地としても有名で、訪れる人を壮大な歴史世界へ誘います。
17世紀にチャールズ2世によって設立されたイギリス天文学の歴史的拠点。グリニッジ標準時(GMT)と有名な子午線線があり、両側に足を置くと東西半球に立てる体験もできる。大赤道儀(Great Equatorial Telescope)を見学でき、プラネタリウムやカメラオブスクラで天体やロンドンの景色を楽しめる。科学史や航海術の歴史に触れられる観光スポット。

英国政治の中心地・パレス・オブ・ウェストミンスターを、自分のペースで見学できるセルフガイド音声ツアーです。ウェストミンスター・ホール、庶民院、貴族院といった象徴的空間を歩きながら、英国議会の仕組みや歴史を深く学べます。多言語対応の音声ガイドにより、初めて訪れる旅行者でも理解しやすく、建築・政治・歴史に関心のある方に特に人気の体験です。

チャーターハウスは、ロンドン中心部クラーケンウェルにひっそりと佇む、14世紀創設の歴史的複合施設です。1371年にカルトジオ会修道院として創建され、宗教改革後は貴族の邸宅、さらに17世紀には学校兼慈善施設(アルムズハウス)として再生されました。現在も高齢者の住居として使われ続ける一方、博物館と礼拝堂は無料公開され、ツアーでは王室との関わりやチューダー時代の建築美を間近に体験できます。喧騒から離れた、知る人ぞ知るロンドンの歴史スポットです。

フォース・プラインス(第4の台座)は、トラファルガー広場の北西角に設置された、英国で最も注目度の高い公共アート展示スペースです。本来はウィリアム4世の騎馬像を置くために19世紀に建設されましたが、資金不足により150年以上空白のまま残されました。現在はロンドン市長主導の公式プログラムにより、期間限定で現代アーティストの作品が展示され続けています。展示作品は数年ごとに入れ替わり、政治・歴史・社会問題を鋭く反映することから、ロンドンの「いま」を象徴するアートスポットとして高い評価を受けています。

BBCテレビジョン・センターは、1960年に開設されたBBCテレビ部門の本拠地で、イギリス放送史を象徴する存在です。『ドクター・フー』や『フォルティ・タワーズ』など数多くの名番組が制作され、建物自体もグレードII指定の歴史的建造物として知られています。2012年にBBCが施設を売却して以降、現在は放送スタジオとしての役割を終え、飲食・宿泊・映画館などを備えた再開発エリアとして生まれ変わりました。テレビ制作の現場は見学できませんが、英国メディア史の重要地点として外観や周辺散策を楽しむ価値があります。

BTタワーは、1960年代に建設されたロンドン中心部の通信タワーで、かつては展望ギャラリーや回転レストランを備えた観光名所でした。現在は一般公開されていませんが、ロンドンのスカイラインを語る上で欠かせない存在です。毎年9月に開催されるOpen House London期間中のみ、抽選制で内部見学が行われることがあり、建築・通信・都市史に関心のある人々にとって特別な場所となっています。

クイーンズ・ハウスは、グリニッジに位置する英国建築史上きわめて重要な建物で、イニゴー・ジョーンズによって17世紀に設計された初期古典主義建築の傑作です。完璧な比例を誇るグレート・ホールや、英国初の自立式らせん階段「チューリップ・ステアケース」など、建築そのものが最大の見どころ。現在はロイヤル・ミュージアムズ・グリニッジの一部として一般公開され、エリザベス1世のアルマダ・ポートレートをはじめとする重要な美術作品も鑑賞できます。入館無料でありながら、内容の濃さと格式の高さを兼ね備えた、グリニッジ観光の中核スポットです。

ケンウッド・ハウスは、ハムステッド・ヒースの北端に広がる広大な公園内に建つ、18世紀の優雅なカントリーハウスです。ロバート・アダム設計による美しい内装とともに、フェルメールやレンブラント、ターナー、ゲインズバラといった巨匠の作品を含む世界的な美術コレクションを所蔵している点が最大の魅力。入館は無料で、ロンドン市内にいながら、美術館と自然散策を同時に楽しめる貴重なスポットです。