ハイゲート墓地Highgate Cemetery
埋葬地不足が生んだ、ヴィクトリア朝の庭園墓地
- 料金
- 大人 £10前後(西側・東側込み)/東側のみ £4.50前後 / 子ども £6前後(西側)/東側のみ 50p前後
- 所要時間
- 1〜2時間
- 最寄駅
- Archway 徒歩15分
- 開館時間
- 3〜10月 10:00〜17:00(最終入場16:30)/11〜2月 10:00〜16:00(最終入場15:30)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
1839年開設。教会墓地の飽和を受けて郊外に作られた「壮麗なる七墓地」の一つ。エジプト風の通路や環状の霊廟が並ぶ西側と、カール・マルクスの墓がある東側に分かれる。20世紀に放棄されて森に還りかけたが、1975年に発足した保存団体が管理を引き継いだ。
このページの内容
着いてからの歩き方
ハイゲート墓地に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
東と西で入り方が違う
墓地は道を挟んで東西に分かれます。東はカール・マルクスの墓がある側で、比較的自由に歩けます。西はエジプト風の通路と環状霊廟がある側で、原則としてガイドツアーか、時間枠を決めた案内付きの見学になります。西を見たい場合は事前予約が要ります。
- 見どころ
西側のエジプシャン・アヴェニュー
オベリスクと柱に挟まれた入口から、両側に霊廟が並ぶ暗い通路へ入ります。19世紀の英国でエジプト趣味が流行した時期の産物で、死をどう見せるかという当時の感覚がそのまま形になっています。この先の環状霊廟は、墓地より古いレバノン杉を囲んで掘り下げられています。
- 見どころ
東側のマルクスの墓
巨大な頭部像が載った墓は1956年に建てられたもので、当初の埋葬地はもっと目立たない場所にありました。周囲には各国から訪れた人が置いた花が絶えません。同じ東側にはジョージ・エリオットや近年の著名人の墓もあります。
- 見落としやすい
森に還りかけた跡が残っている
整えられた庭園でも手つかずの森でもない状態は、20世紀に管理が放棄された数十年の結果です。傾いた墓石を根が持ち上げ、彫像に蔦が絡んだままにしてある区画があります。これは荒廃ではなく、そのまま残す方針で管理されています。
- コツ
現役の墓地であることを忘れない
ここは今も埋葬が行われている墓地です。参列者に出会うこともあります。撮影は手持ちのカメラで私的な範囲なら可能ですが、三脚と動画撮影は認められていません。飲食も不可。坂と未舗装の道が多いので、歩きやすい靴で行ってください。
教会の墓地が、埋めきれなくなった
19世紀前半のロンドンは人口が急増し、教区の教会墓地が飽和していた。既存の墓を掘り返して新しい遺体を入れる、浅く埋めるといったことが常態化し、衛生上の危険が指摘されるようになる。
対策として、市街の外縁に大規模な民営墓地を作ることが決まった。1830年代に相次いで開かれた7つがのちに壮麗なる七墓地(Magnificent Seven)と呼ばれる。ハイゲートは1839年、その3番目として開かれた。
設計思想が独特である。これらは単なる埋葬地ではなく、庭園として造られた。曲がりくねった小径、植栽、眺望。死を隠すのではなく、風景の中に配置して見せる。当時のロンドン市民にとってここは散策の場所でもあり、名士の墓を見に来る訪問先でもあった。
一度、森に還りかけた
20世紀に入ると民営墓地の経営は行き詰まる。区画が売り切れれば新たな収入が無く、永代管理の費用だけが残るためである。ハイゲートも例外ではなく、1970年代には事実上放棄されていた。門は閉ざされ、庭園だった敷地は自生した木に覆われ、霊廟は崩れ、荒らされた。
1975年、これを引き取るためにハイゲート墓地の友の会が発足する。以後の作業は修復と管理が中心で、危険な状態にあった記念物は順次安定化された。現在は36エーカーの敷地が、墓地であり、史跡であり、生き物の生息地という3つの性格を併せ持つ場所として管理されている。
つまり今ここが緑深いのは、造園の意図と放棄された数十年の両方の結果である。整えられた庭園でも、手つかずの森でもない。
豆知識
- 東側にカール・マルクスの墓がある。巨大な頭部像は1956年に建てられたもので、当初の墓はもっと目立たない場所にあった
- 西側のエジプト風通路(エジプシャン・アヴェニュー)と環状霊廟(サークル・オブ・レバノン)は、中央のレバノン杉を囲んで造られている。この杉は墓地より古い
- 現役の墓地でもあり、今も埋葬が行われている。見学は静粛に。西側はガイドツアーが基本
場所とアクセス
みんなの口コミ
ハイゲート墓地を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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