ウィンザー日帰りガイド|行き方・城の入場料・半日で回る順路

    Windsor ・ バークシャー州

    現在も王室が使っている、世界最古の「住んでいる城」。ロンドンから最短30分台で着き、半日で戻れます。ロンドンの日帰り先としては最も手軽ですが、Oyster が使えない区間なので、切符だけは出発前に用意してください。

    2026年8月時点の情報

    要点

    所要(片道)
    約30分〜1時間(ルートによる)
    滞在の目安
    半日。城だけなら3時間ほどで足ります
    城の入場料
    事前 £32/当日 £36
    Oyster
    使えません。目的地までの切符を買ってください
    予約
    城は事前購入を推奨。列車は当日でも可
    向いている人
    王室に関心があり、丸一日は使いたくない人

    ロンドンから日帰りで行ける場所はいくつもありますが、「半日で戻れて、しかも本物」 という条件を満たすのはウィンザーだけです。

    バッキンガム宮殿は夏の数週間しか内部を公開しません。一方ウィンザー城は年間を通して開いていて、しかも王室が今も実際に使っています。国王が週末を過ごす城で、ここで各国の要人を迎えることもあります。「使われている城」を見られるという点で、ロンドン市内のどの王室関連スポットとも性格が違います。

    移動も楽です。最短ルートなら片道40分弱。朝ゆっくり出ても、午後にはロンドンに戻れます。1日を丸ごと使いたくない人、雨の予報が出ている日の代替案としても機能します。

    ひとつだけ、出発前に片付けておくことがあります。Oyster とタッチ決済が使えません。

    行き方

    ロンドン側の駅
    ウォータールー(直通)またはパディントン(スラウで乗り換え)
    運行会社
    South Western Railway(ウォータールー発)/GWR(パディントン発)
    所要時間(片道)
    パディントン経由で約35〜40分、ウォータールー直通で約1時間
    本数
    どちらのルートもおおむね30分に1本以上
    運賃の目安
    往復で£15〜25程度が目安。Advance より Off-Peak の自由度が効く距離です
    予約
    距離が短く運賃差も小さいので、Advance で列車を固定するより Off-Peak が扱いやすいです。平日は9時半以降の列車にすると運賃帯が下がります。
    Oyster・タッチ決済
    使えませんウィンザーはロンドンのゾーン外です。タッチ決済で改札を通れてしまうことがありますが、正しい切符にはなりません。必ず出発前にウィンザーまでの切符を買ってください。
    Railcard
    2人で行くなら Two Together Railcard(年 £35)が効きます。ウィンザー往復だけで元は取れませんが、日帰りを2〜3回する予定があるなら検討の価値があります。

    着いてから

    駅から中心部へ
    どちらの駅から降りても城は目の前です。ウィンザー&イートン・セントラル駅は城の入口まで徒歩3分、リバサイド駅でも徒歩7分ほど。
    半日なら
    城(2〜3時間)+ 城下町の散策。これで半日です。午後の早い時間にはロンドンに戻れます。
    1日使うなら
    テムズ川を渡ってイートン校まで足を延ばすと1日になります。川沿いの遊歩道が気持ちのいい道です。

    1. ルートは2つ。速さか、乗り換えなしか

    ロンドンからウィンザーへは、始発駅の違う2つのルートがあります。ウィンザーには駅が2つあり、どちらに着くかも変わります。

    出発駅到着駅所要乗り換え
    パディントンウィンザー&イートン・セントラル約35〜40分スラウで1回
    ウォータールーウィンザー&イートン・リバサイド約1時間なし

    速いのはパディントン経由です。スラウ(Slough)で小さな支線に乗り換えますが、乗り換え自体は同じ駅の向かいのホームで、5分もかかりません。到着するセントラル駅は城の入口まで徒歩3分です。

    乗り換えを避けたいならウォータールーです。20分ほど余計にかかりますが、乗ってしまえば終点まで座ったままで済みます。荷物が多い日や、小さな子ども連れならこちらが楽です。リバサイド駅から城までは徒歩7分ほど。

    どちらのルートも30分に1本以上走っているので、時刻表を細かく調べなくても駅に行けば乗れます。

    実務メモ

    • スラウでの乗り換えは、同じホームか向かいのホームであることが多い。案内表示に Windsor & Eton Central と出る
    • 帰りの列車も同じ頻度で走っている。城を出る時刻を決めておく必要はない
    • ヒースロー空港からも近い。空港に近い宿に泊まっているなら、ロンドン中心部から行くより速いことがある

    2. Oyster は使えません

    ここだけは出発前に片付ける

    ウィンザーはロンドンのゾーンの外にあります。

    ロンドン市内の感覚で改札にカードをかざすと、乗れてしまうことがあります。しかし降りる駅がゾーン外なので、正しい切符を持っていない状態になります。この場合、最大運賃を引かれるか、規則上は無賃乗車として扱われます。

    やることは単純です。出発前に、ウィンザーまでの切符を買ってください。駅の券売機でも、スマホのアプリでも構いません。

    運賃は往復で £15〜25程度 が目安です。ウィンザーは距離が短く、Advance(列車指定)と Off-Peak の差もあまり大きくありません。列車を固定してまで数ポンド節約する価値は薄いので、Off-Peak を買って好きな列車に乗るほうが快適です。

    平日に行くなら、9時半以降の列車にしてください。それだけで運賃帯が変わります。土日は終日オフピークなので、時間を気にする必要はありません。

    注意

    「かざせたから大丈夫」ではない

    ロンドンのゾーン外へ出るとき、タッチ決済で改札を通れてしまうことがあります。通れたことは、正しい切符を持っていることを意味しません。降車駅で最大運賃を引かれるか、無賃乗車として扱われることがあります。詳しい仕組みは英国の鉄道切符の買い方にまとめてあります。

    3. 城の入場料と、開いている日

    入場料は事前購入 £32、当日購入 £36(大人)です。事前に買っておくほうが安く、しかも入口で並ぶ時間も短くなります。

    注意すべきなのは料金より「開いている日」です。

    ウィンザー城は現役の王室施設なので、王室行事があると予告なく閉まります。曜日による定休日も設定されていますが、これは時期によって変わります。さらに、エリザベス2世が眠るセント・ジョージ礼拝堂は、城が開いている日でも礼拝のため拝観できない時間帯があります

    このサイトでは、あえて「何曜日が休み」と書きません。書いた時点で古くなるからです。行く日が決まったら、公式サイトで開館日を確認してください。これは数十秒で済む作業ですが、これを飛ばすと片道40分かけて閉まった門の前に立つことになります。

    所要時間は2〜3時間が目安です。ステート・アパートメンツ(公式の部屋)を見て、ドールズ・ハウスを見て、礼拝堂に寄ると、だいたいそのくらいになります。

    注意

    行く日の開館状況は必ず公式で

    王室行事による臨時休館があり、曜日の定休も時期で変わります。出発前に公式サイトで当日の開館状況を確認してください。特に礼拝堂は、城が開いていても拝観できない時間帯があります。

    4. 半日で回るなら、この順番

    ウィンザーは歩く距離が短いのが利点です。駅を出た時点で城が見えているので、移動に時間を取られません。

    午前に出発する場合

    1. 10時前後にウィンザー着(ロンドンを9時過ぎに出る)
    2. 城へ(2〜3時間)。事前購入のチケットを見せて入場
    3. 城下町で昼食(1時間)。城の門前からペスカット・ストリート周辺に店が集まっています
    4. 14時台の列車でロンドンへ

    これで半日です。ロンドンに戻って午後をもう一つの予定に充てられます。

    もう少し歩きたい場合は、昼食のあとにテムズ川を渡ってイートン校まで足を延ばします。橋を渡って15分ほど、道沿いに古い商店が並びます。校内の見学は時期が限られますが、街の雰囲気だけでも見る価値があります。これを入れると1日仕事になります。

    ロング・ウォークは、時間が余ったときの選択肢です。城から南へまっすぐ4キロ伸びる並木道で、全部歩くと往復2時間かかります。入口から数百メートル入って振り返ると、並木の先に城が見える構図になります。写真を撮るならそこまでで十分です。

    実務メモ

    • 城の入口では空港と同じような手荷物検査がある。大きな荷物は預ける必要があるので、身軽に行くほうがいい
    • 衛兵交代は城内で行われる日がある。見たいなら開館直後に入っておくと位置を取りやすい
    • 城下町の店は観光地価格。昼食を安く済ませたいなら、駅の反対側まで歩くと相場が下がる

    5. ウィンザーを選ぶべきか、他を選ぶべきか

    ロンドン発の日帰りは選択肢が多いので、ウィンザーが向いているかどうかをはっきりさせておきます。

    向いている人

    • 王室に関心がある。バッキンガム宮殿が閉まっている時期に来ている
    • 丸一日は使いたくない。半日でロンドンに戻りたい
    • 移動で疲れたくない。乗り換えが少なく、駅から歩かない行き先がいい
    • 子ども連れで、長時間の移動が難しい

    他を選んだほうがいい人

    ウィンザーの価値は 「短時間で本物の王室施設が見られる」 という一点に集約されます。逆に言えば、城に興味がないなら行く理由は薄いです。街そのものは小さく、城を除くと半日も持ちません。

    現地の見どころ

    ウィンザー城

    Windsor Castle

    900年以上使われ続けている、現役の王室居城です。ステート・アパートメンツ(公式の部屋)と、精巧なドールズ・ハウスが見どころ。城内は写真撮影が制限される区画があります。

    入場料

    事前購入 £32、当日購入 £36。開館日は王室行事で変わるため、必ず公式で確認してください

    セント・ジョージ礼拝堂

    St George's Chapel

    エリザベス2世とフィリップ殿下が埋葬されている礼拝堂です。歴代の君主10人が眠っています。礼拝が行われる日は拝観できない時間帯があります。

    入場料

    城の入場料に含まれます(拝観できる曜日は限られます)

    イートン校

    Eton College

    1440年創設の全寮制の名門校。テムズ川を渡って徒歩15分ほどです。校内の見学は限定的ですが、制服姿の生徒が歩く街並みそのものが見どころです。

    入場料

    街歩きは無料。校内見学はツアーのみで、時期が限られます

    ロング・ウォーク

    The Long Walk

    城から南へまっすぐ約4キロ伸びる並木道。突き当たりの丘にジョージ3世の騎馬像が立ちます。全部歩くと往復2時間かかるので、入口付近から眺めるだけでも十分です。

    入場料

    無料

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

    ほかの行き先とガイド

    日帰りで行ける

    Oxfordオックスフォードオックスフォードシャー州 ・ 約1時間英語圏最古の大学。ただしカレッジは学期中に見学が制限されるので、「行けば入れる」ではありません。行く前に見学可否を確認する手順まで。
    Cambridgeケンブリッジケンブリッジシャー州 ・ 約1時間20分パント(平底舟)で川から眺めるカレッジ群。オックスフォードとどちらを選ぶかで迷う人が多いので、その判断基準から書きます。
    Bath & Stonehengeバースとストーンヘンジサマセット州・ウィルトシャー州 ・ 約1時間30分ローマ人が作った浴場が、ほぼそのまま残っています。ストーンヘンジと組み合わせるなら鉄道より現地発ツアーが速い、というのが結論です。
    The Cotswoldsコッツウォルズグロスターシャー州ほか ・ 約1時間30分〜2時間蜂蜜色の石造りの村が点在する丘陵地帯。このセクションで唯一、公共交通が実用にならない行き先です。ツアーか車を勧める理由を正直に書きます。
    Brightonブライトンイースト・サセックス州 ・ 約1時間ロンドンから最短で着く「英国の海辺」。砂ではなく小石の浜と、インド風の異様な離宮。天気に賭ける日帰りなので、外れた日の代替も用意します。
    Canterburyカンタベリーケント州 ・ 約1時間英国国教会の総本山。ヘンリー8世がローマと断絶した宗教改革の帰結が、この大聖堂ひとつで見て取れます。