ナショナル・ギャラリーで『ファン・エイク 肖像画』展が21日(土)開幕 — 現存する肖像画9点が初めて一堂に、ウィーンの美術史美術館も所蔵の2点を初めて同時に貸し出す
11月21日〜4月11日The National Gallery(Ground Floor Galleries)Charing Cross / Leicester Square
£18(音声ガイド付き、18歳未満と会員は無料)
15世紀のフランドル(いまのベルギー)で油彩画を極めた画家ヤン・ファン・エイク。現存する作品は少なく、そのちょうど半分にあたる9点が肖像画になる。この展覧会は、ヨーロッパ各地に散ったその9点を初めて一か所に集める。ギャラリーは「一度きり、ここでだけ」とうたっている。描かれているのは王侯貴族ではなく、成功した職人や商人、画家の身内たちになる。
見どころ
- ナショナル・ギャラリーの『男の肖像(自画像?)』(1433年)。頭に巻いた赤い布から「赤いターバンの男」の名で知られる絵で、修復を終えたばかり。画家の妻を描いた『マルグリット・ファン・エイク』(1439年、ブルージュのフルーニンゲ美術館)と並べて掛ける
- 『アルノルフィーニ夫妻像』(1434年)と、ベルリン国立美術館の『ジョヴァンニ(?)・アルノルフィーニの肖像』が史上初めて並ぶ
- ウィーン美術史美術館が、所蔵するファン・エイク2点『ヤン・デ・レーウ』(1436年)と『老人の肖像』を初めて同時に貸し出す。『老人の肖像』は、その元になったドレスデンの素描(ファン・エイクの素描で現存する唯一のもの)と、史上2度目の再会になる
- いくつかの肖像画は、額の裏側まで見て回れるように展示する。こうした見せ方も初めて
料金は£18(音声ガイド付き)、18歳未満と会員は無料。前売り券を販売中で、会員向けの内覧会(20日)は既に満席になっている。開幕直後の週末は混むので、ギャラリーが21時まで開く金曜の夜か、平日の10時の開館直後がねらい目。会期は2027年4月11日まで。ロイヤル・アカデミーのペギー・グッゲンハイム展(別項)とは歩いて10分ほどで、同じ日に回れる。