ヘイワード・ギャラリーのアニッシュ・カプーア展が18日(日)で閉幕 — 建物をまるごと使った28年ぶりの個展
6月16日〜10月18日Hayward Gallery, Southbank CentreWaterloo
£22.50(Southbank Centreメンバー無料、Under-30s登録で半額)
サウス・バンクのヘイワード・ギャラリーで6月から続いてきたアニッシュ・カプーアの個展が、10月18日(日)で終わる。展示室だけでなく屋外のテラスまで、建物全体を作品で埋めた展覧会だ。カプーアがここで展覧会を開くのは、英国の公立美術館で初めての大規模な回顧展となった1998年以来、28年ぶりになる。20年にわたってヘイワードを率いてきた館長ラルフ・ルゴフが手がける最後の展覧会でもある。
見どころは、それぞれ展示室ひとつを丸ごと占める3つの巨大な作品。
- 最初の展示室 — 高さ6メートルの空間を内側から押し広げるように膨らんだPVCの膜。新作で、部屋に入った途端に自分の体の大きさの感覚が狂う
- 上階の展示室 — 一面に広がる赤い地形の上に、黒い山のような入口が覆いかぶさる新作
- 『Mount Moriah at the Gate of the Ghetto』(2022年) — 天井から垂れ下がり、床のタイルの数センチ上で止まっている
このほか、奥行きがあるのか無いのか分からなくなる「ヴォイド」の作品群、光をほぼすべて吸い込む塗料ヴァンタブラックを塗った彫刻、テラスに置かれた鏡面ステンレスの大作が並ぶ。正面から見ると立体が平面にしか見えない、という体験は写真では伝わらないので、会場で確かめる価値がある。後半にはシリコンや樹脂で開かれた身体や内臓を思わせる近年の絵画と彫刻が続き、こちらはかなり生々しい。子ども連れなら心づもりをしておきたい。
費用の話。一般£22.50で、割引料金もある。Southbank Centreのメンバーは無料、30歳未満向けの「Under-30s」に登録すると半額になる。開館は火〜金と日曜が10〜18時、土曜が10〜20時で、月曜は休み。
閉幕前の最後の週末は混むので、時間指定のチケットを先に取り、平日の午前に行くのが確実。同じヘイワードで開かれている無料の展示『Musquiqui Chihying: A Life of Navigation』も同じ18日で終わる。