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    This Week in London

    2026 · W43

    今週のロンドン10月19日(月)〜10月25日(日)

    来週の号

    北斎『冨嶽三十六景』全46図が20日からダリッジで英国初公開。24日にはV&Aでフレディ・マーキュリーの衣装が無料公開され、フレディが曲にした妖精画のあるリチャード・ダッド展は25日で閉幕する。

    日本の美術好きには見逃せない週。今春に上野の国立西洋美術館で全図が披露された北斎『冨嶽三十六景』の井内コレクションが、20日からダリッジ・ピクチャー・ギャラリーに並ぶ。クイーンのファンにも動きがあり、24日にV&Aでフレディ・マーキュリーの衣装8点が無料で公開される一方、フレディが曲にした妖精画を含むリチャード・ダッドの回顧展は25日(日)で終わる。ケンジントン・ガーデンズのサーペンタイン・パヴィリオンも同じ日で見納め。週末はサウスバンクでドゥア・リパ監修のロンドン文学祭、エクセルでMCMコミコンが開かれ、ハンプトン・コート宮殿はハロウィーンの演出に切り替わる。無料のものも多く、23日開幕の科学博物館『Becoming America』、23〜24日に旧ブラック・アックス・マンガルの店舗で配られるサンドイッチ、25日のトラファルガー広場のディワリ、帝国戦争博物館の子ども向け物語祭はどれもお金がかからない。21日(水)10時には、大英博物館のバイユーのタペストリー展の2027年1〜3月分が一般発売される。24〜25日はディストリクト線とサークル線の中心部から西が止まり、25日未明には時計が1時間戻る。

    2026年10月18日 調査毎週更新(翌週分を前の週にお届け)

    The Week at a Glance

    下段の数字は、その日に始まる・終わるものの件数。気温は最高気温、%は降水確率(出典 Open-Meteo)。予報は7日先までのため、会期の後半は出していない。

    Highlights

    今週の耳寄り情報

    この週だからこそ狙えるもの。

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    展覧会ExhibitionLead ・ 今週の一本

    北斎『冨嶽三十六景』全46図が20日からダリッジ・ピクチャー・ギャラリーで — 英国で全図がそろうのは初めて

    10月20日〜1月17日Dulwich Picture GalleryWest Dulwich

    大人£21.50〜(寄付込み・日時指定、会員無料)

    ダリッジ・ピクチャー・ギャラリーで10月20日(火)、葛飾北斎『冨嶽三十六景』の展覧会が開幕する。シリーズは「三十六景」と名乗りながら、評判を受けて10図が追加されたため、実際には46図ある。その46図がイギリスで全部そろって公開されるのは今回が初めてになる。

    出品されるのは井内コレクション。2024年に東京・上野の国立西洋美術館に寄託された一群で、今年3月から6月にかけて同館で全図が初披露された。摺りの時期が早い作品が多く、版木がすり減る前の細い線と、褪せていない色が残っているのが特徴だ。

    見どころは2つある。ひとつは「神奈川沖浪裏」が3枚並ぶこと。同じ図柄でも摺りごとに色の出方や線の鋭さが違い、並べて初めてその差がわかる。もうひとつは「凱風快晴」の色変わり版、通称「青富士」。いつもは赤く染まる富士を藍で摺った一枚で、同じ摺りは世界でもごくわずかしか確認されていない。

    日本で見逃した人には取り戻す機会になり、見た人にはロンドンの観客がこの連作をどう見るかを眺める楽しみがある。ダリッジは1817年に開館した、公共の美術館として建てられた建物では世界で最も古いもので、設計はジョン・ソーン。常設のレンブラントやプッサンもあわせて見られる。

    開館は火曜から日曜の10〜17時で、月曜は休み。チケットは日時指定で、大人£21.50から(寄付込み)。開幕直後の週末と、学校のハーフターム休暇に入る24日以降は混みやすいので、平日の午前が狙い目。

    ヴィクトリア駅からサウスイースタンで約12分のウェスト・ダリッジ駅か、ロンドン・ブリッジ駅からサザン鉄道で約10分のノース・ダリッジ駅で降りる。どちらからも歩いて10〜15分。

    公式サイト出典: Dulwich Picture Gallery

    展覧会Exhibition無料

    V&Aでフレディ・マーキュリーの衣装8点が24日から無料公開 — 『ボヘミアン・ラプソディ』のキャットスーツも、予約不要

    10月24日〜1月17日V&A South KensingtonSouth Kensington

    無料(予約不要)

    サウス・ケンジントンのV&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)で10月24日(土)、フレディ・マーキュリーの衣装を見せる『Freddie Mercury | Splendid Things』が始まる。1946年生まれのフレディの生誕80年に合わせた展示で、入場無料、予約も要らない。題は1978年の本人の言葉「I like to be surrounded by splendid things(素晴らしいものに囲まれていたい)」から取られている。

    展示室を1つ使う形ではなく、館内の常設展示室に6か所の立ち寄り場所を置いた「トレイル」になっている。並ぶのは1970〜80年代の衣装と装身具あわせて8点で、うち7点は、かつての恋人で生涯の友人だったメアリー・オースティンが貸し出した。展示づくりにもオースティン自身が加わっている。

    見どころは3つある。ひとつは、インペリアル・カレッジでの初期のライブで着て、1973年のデビュー作『戦慄の王女』のジャケットにも写った白黒の衣装。2つ目は、ウェンディ・デ・スメットがデザインした「マーキュリー・ウィング」のキャットスーツで、1975年の『オペラ座の夜』ツアーと「ボヘミアン・ラプソディ」のビデオで着たもの。3つ目は、ダイアナ・モーズリー作の王冠とマント。1986年の「マジック・ツアー」で使われ、クイーンとして最後に立ったネブワースの舞台でも身に着けた。

    同じ週の25日(日)には、フレディが同名の曲を書いた妖精画『The Fairy Feller's Master-Stroke』を含むロイヤル・アカデミーのリチャード・ダッド展が閉幕する。ロイヤル・アカデミーに近いグリーン・パーク駅からサウス・ケンジントン駅まではピカデリー線で1本なので、クイーンゆかりの2つを1日で回れる。

    V&Aは毎日10時〜17時45分(金曜は22時まで)。開幕の週末は学校のハーフターム休暇の始まりと重なって館内が混むので、トレイルの6か所を落ち着いて見るなら朝いちばんに入るとよい。前日23日(金)の関連トーク「Staging Freddie」は会場の席が完売しているが、オンライン配信(£8)は買える。

    最寄りはサウス・ケンジントン駅。24〜25日はディストリクト線とサークル線が止まるので、ピカデリー線で行く。

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    公式サイト出典: V&A

    展覧会Exhibition今週で見納め

    ロイヤル・アカデミーのリチャード・ダッド展が25日(日)で閉幕 — クイーンが曲にした妖精画の原画も

    7月25日〜10月25日Royal Academy of ArtsGreen Park

    £15〜(16歳未満・会員無料、16〜25歳は半額)

    ロイヤル・アカデミーで7月から開かれてきた『Richard Dadd: Beyond Bedlam』が、10月25日(日)で終わる。ヴィクトリア朝の画家リチャード・ダッド(1817〜1886)の本格的な回顧展は半世紀以上ぶりで、油彩・水彩・素描あわせて約100点が並ぶ。

    ダッドはロイヤル・アカデミーの美術学校で将来を期待された画家だった。中東を巡る旅から戻ったころに精神を病み、1843年に父親を殺害する。その後40年あまりをベスレム(通称ベドラム)とブロードムアの精神病院で過ごし、そこで描き続けた。展覧会名の「ベドラムの先へ」はこの経緯から来ている。展示は年代順で、学生時代、旅のスケッチ、病院の中で生まれた作品へと進む。

    目玉は『The Fairy Feller's Master-Stroke』。ベスレムで9年をかけて描いた小ぶりの油彩で、草むらに妖精たちがひしめく画面は、顔を近づけないと細部がわからないほど描き込まれている。フレディ・マーキュリーがテートでこの絵を見て同名の曲を書き、クイーンの2作目『Queen II』に収めたことでも知られる(邦題「フェアリー・フェラーの神技」)。ルーヴル美術館から来た『Titania Sleeping』や、『Contradiction: Oberon and Titania』も並ぶ。

    チケットは£15から。16歳未満と会員は無料で、16〜25歳は無料登録の「25 & Under」で半額になる。最終週末は日時指定の枠が埋まりやすいので、早めに予約したい。金曜は21時まで開いているので、平日の夕方以降が比較的ゆったり見られる。

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    公式サイト出典: Royal Academy of Arts

    展覧会Exhibition

    バイユーのタペストリー、2027年1〜3月分のチケットが21日(水)10時に一般発売 — 初回は8万人が待機、館内は撮影禁止に

    10月21日British MuseumTottenham Court Road

    £25〜£33(16歳未満は大人同伴で無料)

    大英博物館のバイユーのタペストリー展は、12月31日までの枠が完売している。次の山場が10月21日(水)の10時で、2027年1月1日〜3月31日に入場する分のチケットが一般向けに発売される。会員向けの先行販売は10月6日に始まっていて、一般発売ではその残りを争う形になる。その先の4〜7月分は2027年1月に発売される予定。

    7月1日の初回発売では、オンラインの待機列が8万人を超え、公式サイトは最長9時間待ちになりうると告知していた。当日券は無く、完全予約制。1〜3月にロンドンへ来る予定があるなら、21日の10時前に公式サイトを開いて待機列に並んでおきたい。料金は曜日と時間帯によって£25〜£33で、16歳未満は同伴の大人がいれば無料。入場は時間指定で、1枠40分。

    開幕後に見学のルールも変わった(Time Out Londonの10月6日付の報道による)。展示室で人が流れ続けるよう、写真撮影は控えるよう求められている。待ち時間の対策として、ベンチと案内表示が増え、タペストリーの背景を解説する新しい音声ガイドも加わった。閉館間際の混雑を減らすため、開館時間の延長も検討されている。

    全長およそ70メートルの刺繍に、1066年のノルマン征服とヘイスティングズの戦いに至る経緯が描かれる。英国で公開されるのは、作られてからおよそ950年で初めて。会期は2027年7月11日まで。チケットが無くても大英博物館そのものは入館無料で、常設展示は予約なしで見られる。最寄りはトッテナム・コート・ロード駅。

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    公式サイト出典: British Museum

    今週だけの催しEvent

    ドゥア・リパ監修のロンドン文学祭が開幕 — 24〜25日はザディ・スミス、パティ・スミスと対談

    10月21日〜11月1日Southbank Centre(Royal Festival Hall ほか)Waterloo

    対談は有料(一部完売)。無料の催しあり

    サウスバンク・センターのロンドン文学祭が、今年はポップ歌手のドゥア・リパを監修に迎えて11月1日まで開かれる。ロンドンで最も長く続く文学とスポークン・ワードの祭典で、今年が19回目。センター開館75周年の目玉企画でもある。リパは2023年に読書会「Service95 Book Club」を立ち上げ、毎月1冊を選んで作家と対談してきた。今回の人選もその延長にある。

    彼女自身が登壇するのは24〜25日の週末で、会場はどれもロイヤル・フェスティバル・ホール。24日(土)15時はザディ・スミスとデビュー作『ホワイト・ティース』を語り、20時は詩人ムスタファの詩集『Nour』を取り上げる。25日(日)19時30分はパティ・スミスと回想録『Bread of Angels』について話す。パティ・スミスの回はすでに完売している。ほかの回も早く埋まるので、公式サイトで返券が出ていないか確かめるとよい。

    週の半ばにも注目の回がある。21日(水)19時30分にはクイーン・エリザベス・ホールで、タナハシ・コーツが『The Message』のペーパーバック刊行に合わせて登壇し、タレク・バコニと自由とパレスチナについて語り合う。

    チケットが取れなくても楽しめる。会期中は無料の催しも多く組まれていて、24日(土)の午後にはクロア・ボールルームで、Service95 Book Clubが「Authors of the Estate」のチームと遊びながら書く参加型の催しを無料で開く(無料チケットが必要)。ウォータールー駅から歩いて5分ほど。

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    公式サイト出典: Southbank Centre

    お得情報Offer無料今週で見納め

    名店ブラック・アックス・マンガルの店が23〜24日だけ開く — シェフのリー・ティアナンのサンドイッチを1日300個、無料で

    10月23日〜10月24日156 Canonbury Road(旧ブラック・アックス・マンガル)Highbury & Islington

    無料(1人1個・先着順、予約不可)

    イズリントンのハイベリー・コーナーで10年続き、昨年12月に通常営業を終えたブラック・アックス・マンガル(晩年はFKABAMと名乗った)。その店舗が10月23日(金)と24日(土)の2日間だけ開く。シェフのリー・ティアナンが、アイルランドの乳製品ブランド「ケリーゴールド」のクリームチーズの宣伝を兼ねてサンドイッチ店を出し、全品を無料で配る。ヘヴィメタルが大音量で流れる店内で、トルコ風のグリル料理を大胆にアレンジして出す店で、Time Out の批評家に「革新的で、率直に言って並外れている」と評された。

    サンドイッチは3種類で、どれもアイルランドの食材をひとひねりして使う。

    • きのこで作った麻婆をはさんだベーグル(ベジタリアン)。ねぎ入りのクリームチーズ、パクチー、ピクルスを合わせ、パンは人気店パポズのベーグル
    • チャーシュー風に甘辛く焼いたアイルランド産ベーコンのBLT。ガーリック&ハーブのクリームチーズ、レタス、ローストトマトを、ダスティ・ナックルのサワードウではさむ
    • 店の名物だったイカ墨と鱈子のフラットブレッドにちなんだ一品。燻製の鱈子、アイルランド産の海藻を練り込んだクリームチーズ、レモンの皮、マスの卵、クレスを、イカ墨のパンに

    配るのは各日300個(1種類100個ずつ)で、1人1個まで。予約はできず、先着順でなくなり次第終わる。時間は23日(金)が12〜16時、24日(土)が10〜14時。行列ができるのは確実なので、開始の30分前には着いておきたい。いちばん早く消えそうなのは、名物を受け継いだ鱈子のサンドだ。

    ティアナン夫妻はこの秋、同じ場所でまったく新しい店を開く予定で、中身はまだ明かしていない。今回の2日間はその予告編でもある。

    住所は156 Canonbury Road。ヴィクトリア線とオーバーグラウンドのハイベリー&イズリントン駅から歩いてすぐ。

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    公式サイト出典: Time Out London

    今週だけの催しEvent

    MCMコミコンが23〜25日にエクセル・ロンドンで — アニメ、ゲーム、コスプレが集まる英国最大級のポップカルチャーの祭典

    10月23日〜10月25日ExCeL LondonCustom House

    一般£29〜£38、優先入場£39〜£48、子ども£7(4歳以下無料)

    英国最大級のポップカルチャーの祭典、MCMコミコンが10月23日(金)から25日(日)まで、東ロンドンのエクセル・ロンドンで開かれる。毎年5月と10月の2回開かれていて、秋の回は巨大な展示場が3日間人で埋まる。

    主役はアニメ、ゲーム、マンガ、コスプレ。日本のポップカルチャーを集めた「Pop Asia」のエリアがあり、会場は朝から凝った衣装のコスプレイヤーであふれる。コスプレ専用の「Cosplay Central」、ゲームやTRPGを遊べる一角、個人の作家が作品を売る「Creator Pavilion」と、歩いて回るだけで1日つぶれる広さがある。

    ゲストには、人気TRPG配信『Critical Role』のキャストが23日と24日に登場するほか、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ティアーズ オブ ザ キングダム』でゼルダの英語版の声を担当したパトリシア・サマーセットらが名を連ねる。サインや写真撮影は別料金で、ゲストは変わることがあるので直前に公式で確かめたい。

    チケットは日ごとに買う。一般入場は金曜と日曜が£29、土曜が£38で、早く入れる優先入場は金曜と日曜が£39、土曜が£48。子ども券は£7で、4歳以下は無料。週末通し券とVIP券は売り切れている。一般入場は金曜と日曜が12時から、土曜が11時からで、金曜は21時まで夜の部「After Hours」が続く(チケットに含まれる)。

    同じエクセルでは24日(土)、ウォーターフロント側にある体験型展示の会場ImmerseLDNで『Euphoria: Art is in the Air』も開幕する。空気でふくらませた作品だけを集めたバルーン・ミュージアムの巡回展で、パリのグラン・パレやローマでも開かれてきた。マーティン・クリードやカミーユ・ワララらの作品が10の部屋に並び、見るだけでなく、触ったり動き回ったりして遊べる。大人£28.50〜£34.50、子ども£23.50〜£28.50で、会期は2027年8月22日まで。コミコンの前後に寄れるほか、ハーフターム休暇の子ども連れにも向く。

    いちばん混むのは土曜。ゆっくり回るなら金曜か日曜が向く。最寄りはエリザベス線とDLRのカスタム・ハウス駅で、会場の西口から入る。

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    公式サイト出典: MCM Comic Con

    展覧会Exhibition無料

    科学博物館で『Becoming America』が23日開幕 — 独立宣言の最初の印刷物も並ぶ無料展

    10月23日〜4月25日Science MuseumSouth Kensington

    無料(日時指定の予約が必要)

    サウス・ケンジントンの科学博物館で10月23日(金)、『Becoming America: How Science Shaped a Nation』が始まる。アメリカ独立宣言から250年を記念する展示で、入場は無料。1760年代から1790年代まで、植民地が国家になっていく40年間に科学と技術がどう関わったかを、100点を超える品でたどる。

    いちばんの見ものは、1776年に独立宣言を最初に印刷した「ダンラップ版」の1枚。宣言書の最初の刷りで、現存は世界で26枚しか確認されていない。ほかに、ベンジャミン・フランクリンが捕鯨船長のいとこと作ったメキシコ湾流の海図(1768年頃)、のちにアメリカの国章に使われるハクトウワシを描いたマーク・ケイツビーの水彩、メイソン=ディクソン線の測量に使われたとされる方位磁石、先住民マシュピー・ワンパノアグの作り手が火を使ってくり抜いた丸木舟が並ぶ。

    ロンドンでこの主題を扱うのが面白いところで、ケイツビーの水彩はかつてジョージ3世の持ち物だった。独立される側だった国王の、科学や農業改良への関心にも光が当たる。先住民の知識や、奴隷にされた人々がもたらした知識と技術も取り上げられている。

    無料だが日時指定の予約が必要で、博物館の入館とは別に展示のチケットを取る。内容は11歳以上向け。科学博物館はハーフターム休暇に入る24日から家族連れで大混雑するので、開幕直後の金曜に行くのがよい。週末はディストリクト線とサークル線が止まるため、サウス・ケンジントン駅へはピカデリー線で。

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    公式サイト出典: Science Museum

    展覧会Exhibition無料今週で見納め

    サーペンタイン・パヴィリオンが25日(日)で見納め — 2万6000個のレンガがうねる無料の建築

    6月6日〜10月25日Serpentine South(Kensington Gardens)Lancaster Gate

    無料(予約不要)

    ケンジントン・ガーデンズに毎夏建てられるサーペンタイン・パヴィリオンが、10月25日(日)で公開を終える。イギリスでまだ建物を完成させていない建築家に仮設の建物を任せる企画で、2000年から続いている。過去にはザハ・ハディド、SANAA、藤本壮介、石上純也も手がけた。

    今年の設計はメキシコシティの建築事務所LANZA atelier。題は『a serpentine』で、イギリスの庭園に古くからある「クリンクル・クランクル・ウォール」(波打つレンガ塀)を下敷きにしている。曲線を描く塀は、まっすぐな塀より少ないレンガで自立できる。約2万6000個のレンガで組んだうねる壁が芝生を二つに分け、北側は半透明の屋根に覆われた空間、南側は開けた空間になる。屋根を支えるレンガの柱は木立に見立てられていて、屋根越しに入る光が柔らかい。

    レンガを選んだのは、隣のサーペンタイン・サウス・ギャラリーのレンガの外壁と呼応させるため。このギャラリーも、もとは公園の喫茶用のパヴィリオンとして建てられた建物だ。

    開場は毎日10〜18時で、入場無料、予約も要らない。同じ25日まで、近くの芝生にはベネズエラの作家ヘスス・ラファエル・ソトの『Pénétrable BBL Jaune』も置かれている。長さ10メートルの枠から4000本の黄色い管が垂れ下がり、その中を体でかき分けて通り抜ける作品で、こちらも無料。色づき始めた公園の散歩と組み合わせやすい。最寄りはランカスター・ゲート駅かサウス・ケンジントン駅。

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    公式サイト出典: Serpentine

    今週だけの催しEvent無料

    ディワリ・オン・ザ・スクエアが25日(日)にトラファルガー広場で — 200人の群舞で始まる光の祭り、入場無料

    10月25日Trafalgar SquareCharing Cross

    無料(予約不要)

    ヒンドゥー教、シク教、ジャイナ教の光の祭り「ディワリ」を祝う催しが、10月25日(日)の13時から19時までトラファルガー広場で開かれる。ロンドン市長が毎年主催する祭りで、チケットも予約も要らない。

    幕開けは200人のダンサーによる群舞。色とりどりの衣装が広場を埋め、そのままメインステージで音楽とダンスが夕方まで続く。広場のまわりでは、サリーやターバンを巻いてもらう体験、ヨガと瞑想、人形劇、ダンスのワークショップが開かれ、子どもも加われる。マーケットと屋台も並び、料理はベジタリアンとヴィーガンが中心になる。

    この日の未明に夏時間が終わり、時計が1時間戻る。日没は16時40分ごろまで早まるので、後半の2時間ほどは暗くなった広場にステージの照明が映える。昼の群舞と夜の雰囲気を両方見るなら、13時の開始に合わせて着き、日が落ちるまで残るとよい。

    会場は段差がなく車いすで入れ、北側のテラスに車いす用の観覧場所がある。手話通訳も付く。

    最寄りはチャリング・クロス駅で、広場まで歩いて3分。週末はディストリクト線とサークル線が止まっているので、ベーカールー線かノーザン線でチャリング・クロス駅に出るのが早い。

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    公式サイト出典: Mayor of London

    今週だけの催しEvent

    ハンプトン・コート宮殿が24日からハロウィーン仕様に — 映像と音で宮殿が化けるハーフタームの9日間

    10月24日〜11月1日Hampton Court PalaceHampton Court

    入場券に含まれる(大人£30〜£33、会員無料)

    ヘンリー8世の宮殿として知られるハンプトン・コート宮殿が、学校のハーフターム休暇に合わせて10月24日(土)から11月1日(日)まで、ハロウィーンの演出に包まれる。

    宮殿の中では、壁に映し出される映像と不気味な効果音、魔法の呪文のような仕掛けが部屋ごとに待っていて、テューダー朝の回廊を歩くこと自体が肝試しになる。外の「ウィルダネス」と呼ばれる林の庭には、かぼちゃやかかしを置いた秋のトレイルが新しく作られ、小さな子どもでも楽しめる。

    ウィリアム3世の居室にある「キングズ・ガード・チェンバー」では毎日、怖い話の語りがある。11時30分から15時15分まで45分おきに6回、1回15分ほど。壁一面に数千の武器が飾られた部屋で聞く話は、子ども向けでも雰囲気が出る。

    ハロウィーンの演出は入場券に含まれていて、追加料金はかからない。大人は£30〜£33で、日によって変わる。会員は無料で、予約も要らない。宮殿と庭園を両方回ると半日以上かかるので、午前のうちに着きたい。

    ウォータールー駅からサウス・ウェスタン鉄道で約35分、終点のハンプトン・コート駅からテムズ川の橋を渡ってすぐ。

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    公式サイト出典: Historic Royal Palaces

    今週だけの催しEvent無料

    帝国戦争博物館で子ども向けの「ビッグ・ストーリー・フェスティバル」が25〜26日 — 入場無料、体験型の展示とあわせて

    10月25日〜10月26日IWM LondonLambeth North

    無料(作家のトークは有料)

    ランベスの帝国戦争博物館(IWM London)で、10月25日(日)と26日(月)の2日間、物語をテーマにした家族向けの祭典「Big Story Festival」が開かれる。時間は10〜18時で、入場は無料。

    中心は予約なしで参加できる無料の催しで、イラストレーターのウィル・ヒューズに教わって想像を絵にするワークショップや、小さな子ども向けの歌と遊びの時間がある。有料のトークには、児童文学作家のジャクリーン・ウィルソンとトム・パーマーが登壇する。ウィルソンは、第二次大戦中に田舎へ疎開する少女を描いた自作『Wave Me Goodbye』をもとに話す。プログラムの詳細は公式サイトで順次発表される。

    館内で開催中の無料展示『Childhood in War』とあわせて回るのがよい。1914年から現在まで、戦争の中で子どもたちが何を体験してきたかを、疎開列車の車両や冷戦期の台所の再現、ホロコーストを生き延びた子のテディベアなどでたどる。8歳以上の家族向けに作られていて、手を動かしながら見られる仕掛けが多い。

    戦争の博物館は子ども連れには重く感じるかもしれないが、この2日間は子どもの目線で入れる。正面に据えられた2門の巨大な艦砲も見ておきたい。最寄りはベーカールー線のランベス・ノース駅で、歩いて5分ほど。

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    公式サイト出典: Imperial War Museums

    Advisories

    今週の注意

    知らないと予定が崩れるもの。出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

    1
    運休・工事Disruption影響中

    24〜25日はディストリクト線とサークル線の中心部〜西側が運休 — サウス・ケンジントンの博物館へはピカデリー線で

    迂回や時間調整で回避できる

    10月24日〜10月25日中心部〜西ロンドンSouth Kensington

    10月24日(土)と25日(日)の2日間、ディストリクト線はエッジウェア・ロード駅とエンバンクメント駅から西側(イーリング・ブロードウェイ、ケンジントン・オリンピア、リッチモンド、ウィンブルドン方面)が運休になる。サークル線も、エッジウェア・ロード駅からヴィクトリア駅を経由してタワー・ヒル駅までが止まる。ウェストミンスター、ヴィクトリア、スローン・スクエア、サウス・ケンジントン、アールズ・コートと、旅行者がよく使う駅でこの2路線が軒並み使えなくなる。

    行き先ごとの代わりの経路は次のとおり。

    • サウス・ケンジントン(科学博物館、自然史博物館、V&A)、アールズ・コート:ピカデリー線
    • ウェストミンスター(ビッグ・ベン、ウェストミンスター寺院):ジュビリー線
    • ヴィクトリア:ヴィクトリア線
    • キュー・ガーデン、リッチモンド:オーバーグラウンドのマイルドメイ線、またはウォータールー駅からサウス・ウェスタン鉄道
    • ウィンブルドン:ウォータールー駅からサウス・ウェスタン鉄道

    このほか25日(日)は、DLRのタワー・ゲートウェイ〜シャドウェル間も運休する。ロンドン塔の近くからDLRに乗るなら、バンク駅を使う。工事の予定は直前に変わることがあるので、出かける前にTfLの運行情報で確かめたい。

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    公式サイト出典: Transport for London

    Also Running

    今週開催中の定番

    毎年の恒例行事や会期の長い展覧会など、この週に開催中のもの。

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    • 10/25

      Diwali on the Square(ディワリ・オン・ザ・スクエア)無料

      トラファルガー広場

    Back Issues

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    この号は2026年10月18日時点の調査です。出発前に各公式サイトで最新の状況を確認してください。

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