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    おすすめ度4

    画像: Colin Smith / CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

    ケンジントン宮殿Kensington Palace

    ヴィクトリア女王ゆかりの王室宮殿

    料金
    大人 £24.70〜 / 子ども £12.40〜
    所要時間
    2〜3時間
    最寄駅
    ハイストリート・ケンジントン駅
    休館日
    月・火2026年9月時点
    開館時間
    10:00〜18:00 (最終入場17:00)

    料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。

    ヴィクトリア女王の生誕地であり、300年以上の歴史を誇る王室宮殿。特別展示や展示品を通して王室の暮らしや歴史を学べる。豪華なステート・アパートメント(公式居室)や庭園も見学可能で、写真撮影スポットとしても人気。アクセスはQueenswayやHigh St Kensingtonの地下鉄、Paddington/Victoria駅から便利。

    ケンジントン宮殿の所要時間と回り方

    宮殿の順路を一巡するだけなら1時間、特別展とサンクン・ガーデンまでなら2時間、ケンジントン・ガーデンズを歩くなら半日です。

    • 開いているのは水〜日曜。3〜10月は10:00〜18:00(最終入場17:00)で、11〜2月は閉館が早くなります。
    • クイーンズ・ステート・アパートメント(メアリー2世の居室)は改修のため、2027年春まで閉まっています。
    公式の見学案内

    1時間で回るなら

    宝石の部屋から、ヴィクトリア女王が生まれ育った部屋、王の階段と居室へ。宮殿の一方通行の順路をそのまま一巡します。

    1. 1

      ジュエル・ルーム

      石の階段を上がった先8分

      ヴィクトリア女王のために作られた宝飾品などの展示です。

    2. 2

      ヴィクトリア:王室の子ども時代

      ヴィクトリアの子ども時代の部屋20分

      1819年5月24日にこの宮殿で生まれた女王の、即位の日までを本人の日記でたどる展示です。

    3. 3

      王の階段(キングズ・ステアケース)

      王の居室の入口7分

      ウィリアム・ケントが、ジョージ1世の宮廷の人々を壁一面に描いた階段室です。

    4. 4

      王の居室(キングズ・ステート・アパートメント)

      上階20分

      謁見の間、キューポラ・ルーム、長い王のギャラリーと続く、ジョージ王朝の宮廷の部屋です。

    各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと1時間になります。

    2時間で回るなら

    1時間の順路に、入場料に含まれる特別展と、ダイアナ元妃の像が立つサンクン・ガーデンを足します。

    1. 1

      ジュエル・ルーム

      石の階段を上がった先10分

      ヴィクトリア女王の宝飾品。

    2. 2

      ヴィクトリア:王室の子ども時代

      ヴィクトリアの子ども時代の部屋25分

      本人の日記の言葉で、母親の厳しい監視の下で育った少女時代をたどります。

    3. 3

      王の階段と王の居室

      上階35分

      ウィリアム・ケントの階段室から、キューポラ・ルーム、王のギャラリーへ。

    4. 4

      特別展

      宮殿内25分

      その時期の特別展が入場料に含まれます。2026年11月8日までは『パンジャーブ最後の王女たち』展です。

    5. 5

      サンクン・ガーデン

      宮殿のすぐ脇15分

      2021年に除幕されたダイアナ元妃の像が立つ沈床庭園です。

    各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと2時間になります。

    半日で回るなら

    2時間の宮殿見学のあと、宮殿の前に広がるケンジントン・ガーデンズを歩きます。

    1. 1

      宮殿の順路

      ジュエル・ルーム〜王の居室70分

      宝石の部屋、ヴィクトリア女王の子ども時代、王の階段と居室。

    2. 2

      特別展

      宮殿内25分

      2026年11月8日までは『パンジャーブ最後の王女たち』展。

    3. 3

      サンクン・ガーデン

      宮殿のすぐ脇15分

      ダイアナ元妃の像。

    4. 4

      休憩

      宮殿のカフェ20分

      宮殿の中と庭にカフェがあります。

    5. 5

      ケンジントン・ガーデンズ

      宮殿の前の公園90分

      ピーター・パン像、イタリアン・ガーデン、アルバート記念碑を回ると1時間半ほどです。

    各地点の分数は見る時間の目安で、合計に館内の移動を足すと半日になります。

    2026年10月5日に公式の館内図と案内で確かめた内容です。展示替え・作品の貸し出し・改装で部屋や順路は変わるので、当日は館内の案内も見てください(Historic Royal Palaces – Kensington Palace opening times、Historic Royal Palaces – The King's State Apartments、Historic Royal Palaces – The Queen's State Apartments)。

    着いてからの歩き方

    ケンジントン宮殿に着いたら、この順に見ていくと迷いません。

    1. コツ

      月・火は閉まっている

      開いているのは水曜から日曜まで。月曜と火曜は年間を通じて休館です。所要は2〜3時間、ダイアナ関連の展示までじっくり見るなら半日。音声ガイドは無料ですが、館内でWi-Fiを探すことになるので、行く前に端末へ入れておくと楽です。

    2. コツ

      2026年は見られない区画がある

      クイーンズ・ステート・アパートメント(メアリー2世の部屋)は、2026年6月15日から大規模改修のため閉鎖されています。見学できるのはキングズ・ステート・アパートメントとヴィクトリア女王関連の展示が中心になります。

    3. 見どころ

      キングズ・ステアケース

      ウィリアム・ケントが描いた階段室。壁の上から45人がこちらを見下ろしています。描かれているのは架空の人物ではなく、ジョージ王朝の宮廷に実際にいた人々——王のトルコ人従僕マホメットとムスタファ、ポーランド人小姓ウルリク、ドイツの森で一人で暮らしていたところを連れてこられた少年ピーター、そしてケント自身と愛人です。身元が判明しているのは45人中12人ほど。残りは誰なのか分かっていません。

    4. 見どころ

      ヴィクトリア女王が生まれた宮殿

      ヴィクトリアはここで生まれ、18歳で即位の知らせを受けるまで育ちました。母親から片時も離されず、階段も一人で降りさせてもらえなかった「ケンジントン・システム」と呼ばれる養育方針の下です。展示は本人の日記からの引用で構成されていて、閉じ込められていた側の声で読めます。

    5. 見落としやすい

      サンクン・ガーデン

      ダイアナ元妃の像が立つ沈床庭園。11,000本を超える草花が植えられています。像は「クレイドル・ウォーク」と呼ばれるアーチ状の生垣の隙間から覗く形で、正面には回り込めません。庭園部分は宮殿の入場券がなくても入れます。

    歴史

    もとは17世紀の貴族の邸宅でした。王室のものになったのは1689年、ウィリアム3世とメアリー2世が購入してからです。

    理由は健康でした。ウィリアム3世は喘息を患っており、当時のホワイトホール宮殿は川沿いで空気が悪く、症状に障るとされたのです。そこで空気のよい西の郊外に移りました。改築を任されたのはクリストファー・レンです。

    ここが歴史的に重要なのは、1819年5月24日にヴィクトリア女王が生まれたからです。彼女は18歳の誕生日の直後、この宮殿の寝室で王位継承を告げられました。

    以後、宮殿は主たる王宮の座をバッキンガム宮殿に譲り、王族の住まいとして使われ続けます。20世紀にはマーガレット王女が、その後はダイアナ妃が暮らしました。いまも複数の王族が居住する現役の建物で、公開されているのはその一部です。

    「ケンジントン・システム」という育て方

    ヴィクトリアの子ども時代は、王女の暮らしとしては異様なものでした。

    父を早くに亡くした彼女を育てたのは、母のケント公妃と、その側近ジョン・コンロイです。二人は「ケンジントン・システム」と呼ばれる方針を敷きました。名付けたのはヴィクトリアの異母兄チャールズで、規則の一部始終を聞かされた際にそう呼んだのが始まりです。

    内容は徹底した隔離でした。同年代の子どもと自由に遊ばせない。父方の親族から遠ざける。一人で階段を降りることさえ許さず、常に誰かが手を取る。夜は母と同じ寝室で眠らせる。18歳になるまで、彼女は一人で眠ったことがありませんでした。

    狙いは明白です。世間から切り離された状態で即位させれば、母とコンロイが摂政として実権を握れる。

    ところが即位したヴィクトリアが最初にしたことのひとつが、自分の寝室を母の部屋から移すことでした。コンロイは宮廷から遠ざけられます。18年の隔離が生んだのは従順さではなく、独立への強い意志のほうでした。

    彼女が育った部屋を歩くとき、この背景を知っていると見え方が変わります。

    豆知識

    • サンクンガーデンは、もともと物置と温室の跡地。1908年、エドワード7世の意向で庭に作り替えられました。ダイアナ妃が好んだ場所として知られ、没後20年にあたる2017年には白い花だけを植えた「ホワイトガーデン」に仕立てられています。
    • ダイアナ像が除幕されたのは2021年。ウィリアム王子とハリー王子の依頼によるもので、除幕日は彼女の60歳の誕生日にあたる日が選ばれました。
    • 宮殿前のヴィクトリア像は、娘の作品。ルイーズ王女による彫刻で、王族が親の像を彫った例は多くありません。即位した年の若い姿を表しています。
    • ケンジントン・ガーデンズはもともと宮殿の私有地だった。いまは誰でも入れる公園ですが、18世紀までは王室の庭でした。隣接するハイド・パークとの境界は、いまも園内の道でたどれます。

    公園と組み合わせて歩く

    宮殿はケンジントン・ガーデンズの中にあり、公園部分は無料です。庭園やダイアナ像を見るだけなら入場券は要りません(サンクンガーデンは外から眺める形になります)。

    有料なのは宮殿内部の見学です。ステート・アパートメントとヴィクトリア関連の展示が中心で、王宮としては規模が小さいため、ロンドン塔やハンプトン・コートより短時間で回れます。

    企画展は定期的に入れ替わります。目当てがあるなら会期を公式サイトで確認してください。

    ハイド・パークまで地続きなので、公園を横切ってそのままマーブル・アーチ側へ抜ける歩き方ができます。天気がよければ、この一帯は歩くこと自体が楽しい場所です。

    場所とアクセス

    みんなの口コミ

    ケンジントン宮殿を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。