ケンジントン宮殿Kensington Palace
ヴィクトリア女王ゆかりの王室宮殿
- 料金
- 大人 £24.70〜 / 子ども £12.40〜
- 所要時間
- 2〜3時間
- 最寄駅
- ハイストリート・ケンジントン駅
- 休館日
- 月・火
- 開館時間
- 10:00〜18:00 (最終入場17:00)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ヴィクトリア女王の生誕地であり、300年以上の歴史を誇る王室宮殿。特別展示や展示品を通して王室の暮らしや歴史を学べる。豪華なステート・アパートメント(公式居室)や庭園も見学可能で、写真撮影スポットとしても人気。アクセスはQueenswayやHigh St Kensingtonの地下鉄、Paddington/Victoria駅から便利。
このページの内容
着いてからの歩き方
ケンジントン宮殿に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
月・火は閉まっている
開いているのは水曜から日曜まで。月曜と火曜は年間を通じて休館です。所要は2〜3時間、ダイアナ関連の展示までじっくり見るなら半日。音声ガイドは無料ですが、館内でWi-Fiを探すことになるので、行く前に端末へ入れておくと楽です。
- コツ
2026年は見られない区画がある
クイーンズ・ステート・アパートメント(メアリー2世の部屋)は、2026年6月15日から大規模改修のため閉鎖されています。見学できるのはキングズ・ステート・アパートメントとヴィクトリア女王関連の展示が中心になります。
- 見どころ
キングズ・ステアケース
ウィリアム・ケントが描いた階段室。壁の上から45人がこちらを見下ろしています。描かれているのは架空の人物ではなく、ジョージ王朝の宮廷に実際にいた人々——王のトルコ人従僕マホメットとムスタファ、ポーランド人小姓ウルリク、ドイツの森で一人で暮らしていたところを連れてこられた少年ピーター、そしてケント自身と愛人です。身元が判明しているのは45人中12人ほど。残りは誰なのか分かっていません。
- 見どころ
ヴィクトリア女王が生まれた宮殿
ヴィクトリアはここで生まれ、18歳で即位の知らせを受けるまで育ちました。母親から片時も離されず、階段も一人で降りさせてもらえなかった「ケンジントン・システム」と呼ばれる養育方針の下です。展示は本人の日記からの引用で構成されていて、閉じ込められていた側の声で読めます。
- 見落としやすい
サンクン・ガーデン
ダイアナ元妃の像が立つ沈床庭園。11,000本を超える草花が植えられています。像は「クレイドル・ウォーク」と呼ばれるアーチ状の生垣の隙間から覗く形で、正面には回り込めません。庭園部分は宮殿の入場券がなくても入れます。
歴史
もとは17世紀の貴族の邸宅でした。王室のものになったのは1689年、ウィリアム3世とメアリー2世が購入してからです。
理由は健康でした。ウィリアム3世は喘息を患っており、当時のホワイトホール宮殿は川沿いで空気が悪く、症状に障るとされたのです。そこで空気のよい西の郊外に移りました。改築を任されたのはクリストファー・レンです。
ここが歴史的に重要なのは、1819年5月24日にヴィクトリア女王が生まれたからです。彼女は18歳の誕生日の直後、この宮殿の寝室で王位継承を告げられました。
以後、宮殿は主たる王宮の座をバッキンガム宮殿に譲り、王族の住まいとして使われ続けます。20世紀にはマーガレット王女が、その後はダイアナ妃が暮らしました。いまも複数の王族が居住する現役の建物で、公開されているのはその一部です。
「ケンジントン・システム」という育て方
ヴィクトリアの子ども時代は、王女の暮らしとしては異様なものでした。
父を早くに亡くした彼女を育てたのは、母のケント公妃と、その側近ジョン・コンロイです。二人は「ケンジントン・システム」と呼ばれる方針を敷きました。名付けたのはヴィクトリアの異母兄チャールズで、規則の一部始終を聞かされた際にそう呼んだのが始まりです。
内容は徹底した隔離でした。同年代の子どもと自由に遊ばせない。父方の親族から遠ざける。一人で階段を降りることさえ許さず、常に誰かが手を取る。夜は母と同じ寝室で眠らせる。18歳になるまで、彼女は一人で眠ったことがありませんでした。
狙いは明白です。世間から切り離された状態で即位させれば、母とコンロイが摂政として実権を握れる。
ところが即位したヴィクトリアが最初にしたことのひとつが、自分の寝室を母の部屋から移すことでした。コンロイは宮廷から遠ざけられます。18年の隔離が生んだのは従順さではなく、独立への強い意志のほうでした。
彼女が育った部屋を歩くとき、この背景を知っていると見え方が変わります。
豆知識
- サンクンガーデンは、もともと物置と温室の跡地。1908年、エドワード7世の意向で庭に作り替えられました。ダイアナ妃が好んだ場所として知られ、没後20年にあたる2017年には白い花だけを植えた「ホワイトガーデン」に仕立てられています。
- ダイアナ像が除幕されたのは2021年。ウィリアム王子とハリー王子の依頼によるもので、除幕日は彼女の60歳の誕生日にあたる日が選ばれました。
- 宮殿前のヴィクトリア像は、娘の作品。ルイーズ王女による彫刻で、王族が親の像を彫った例は多くありません。即位した年の若い姿を表しています。
- ケンジントン・ガーデンズはもともと宮殿の私有地だった。いまは誰でも入れる公園ですが、18世紀までは王室の庭でした。隣接するハイド・パークとの境界は、いまも園内の道でたどれます。
公園と組み合わせて歩く
宮殿はケンジントン・ガーデンズの中にあり、公園部分は無料です。庭園やダイアナ像を見るだけなら入場券は要りません(サンクンガーデンは外から眺める形になります)。
有料なのは宮殿内部の見学です。ステート・アパートメントとヴィクトリア関連の展示が中心で、王宮としては規模が小さいため、ロンドン塔やハンプトン・コートより短時間で回れます。
企画展は定期的に入れ替わります。目当てがあるなら会期を公式サイトで確認してください。
ハイド・パークまで地続きなので、公園を横切ってそのままマーブル・アーチ側へ抜ける歩き方ができます。天気がよければ、この一帯は歩くこと自体が楽しい場所です。
場所とアクセス
みんなの口コミ
ケンジントン宮殿を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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