ミレニアム・ブリッジMillennium Bridge
セント・ポール大聖堂とテート・モダンを結ぶ“光の刃”
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 5〜10分
- 最寄駅
- London Bridge駅 徒歩12分
- 開館時間
- 常時開放
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ミレニアム・ブリッジは、テムズ川を跨ぐ歩行者専用橋として2000年に開通した、ロンドンを代表する近代建築です。北岸のセント・ポール大聖堂と、南岸のテート・モダンおよびシェイクスピアズ・グローブを一直線に結び、観光動線としても非常に重要な役割を果たしています。開通当初に起きた揺れの問題から“ウォブリー・ブリッジ”の愛称で知られていますが、現在は完全に改修され、安全で快適な散策スポットとして親しまれています。
このページの内容
着いてからの歩き方
ミレニアム・ブリッジに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- 見どころ
橋の上からの構図
南から北へ渡ると、正面にセント・ポール大聖堂のドームがまっすぐ収まります。この眺めは偶然ではなく、大聖堂の軸線に合わせて橋を架けた設計です。逆向きに渡ればテート・モダンの煙突が正面に来ます。無料で、24時間いつでも渡れます。
- 見どころ
「ぐらぐら橋」と呼ばれた理由
2000年6月10日の開通初日に9万人が渡り、橋が横に揺れ始めました。2日で閉鎖され、再開まで1年8か月かかっています。原因は長く「歩調が揃ったせい」とされてきましたが、近年の研究では、揺れる床の上で人が倒れまいと踏ん張る動作そのものが揺れを増幅したと説明されています。
- 見落としやすい
対策の装置が見える
解決策として、最大16mのダンパー(振動を吸収する装置)が約40基取り付けられました。橋げたの下や側面を覗くと、油圧シリンダーやV字型の部材が見えます。土木工学の失敗と修復の痕跡が、そのまま残されている珍しい構造物です。
- 見落としやすい
足元の小さな絵
路面に、硬貨ほどの大きさの極小の絵が点々と残っています。ベン・ウィルソンが、路面に貼り付いた捨てガムをキャンバスにして描いたもの。ガムの表面は誰の所有物でもないので器物損壊にならない、という理屈で2004年から続けています。一時は600点を超えていましたが、橋の補修工事でほとんどが除去され、交渉の末に75点だけ残されました。下を向いて歩かないと気づきません。
- コツ
美術館2つを繋ぐ導線
北岸がセント・ポール大聖堂、南岸がテート・モダンとシェイクスピアズ・グローブ。この橋を挟んで両岸に見どころが揃っているので、単体で行くより「川を渡る手段」として組み込むのが自然です。渡るだけなら5分程度。
開通2日で閉鎖された橋
2000年6月10日開通。テムズに架かる歩行者専用橋で、100年以上ぶりに市内に架けられた新しい橋だった。設計はノーマン・フォスターと彫刻家アンソニー・カロ、構造はアラップ。
2日後の6月12日に閉鎖された。渡り始めた人々の重みで橋が左右に揺れ、多くの人が手すりにつかまって歩けなくなったためである。初日には8万人が渡ったとされる。
原因は設計ミスというより、当時まだ十分に知られていなかった現象だった。同期的横振動(synchronous lateral excitation)という。橋がわずかに横に揺れると、人は無意識にバランスを取ろうとして揺れと同じ周期で足を運ぶ。すると歩調が揃い、揃った歩調がさらに揺れを大きくする。人が多いほど加速する正のフィードバックである。
揺れを止めるために付け足されたもの
対策として橋には91基のダンパーが取り付けられた。内訳は自動車のショックアブソーバーに近い粘性ダンパー37基と、同調質量ダンパー52基である。前者は動きのエネルギーを熱に変えて逃がし、後者は橋と逆位相で揺れる錘で振動を打ち消す。
工事と検証には時間がかかり、最大2,000人を実際に歩かせる試験を経て、2002年2月22日に再開通した。閉鎖期間はおよそ1年8か月、改修費は当初の建設費に匹敵する規模になった。
橋の下面を覗くと、桁に取り付けられた金属の筒や箱が見える。これが後付けのダンパーである。設計上の見どころではないが、なぜこの橋がこの形をしているかを説明しているのはこの部品のほうだ。
豆知識
- 開通当初の異名は「ウォブリー・ブリッジ」(wobbly bridge、ぐらぐら橋)。再開通から20年以上たった今もこの呼び名が使われることがある
- この事故のあと、歩道橋の設計では横方向の振動を検討することが標準になった。工学の教科書に載る事例である
- セント・ポール大聖堂とテート・モダンを一直線に結ぶ位置に架けられている。北から渡ると大聖堂のドームが正面に来る
場所とアクセス
みんなの口コミ
ミレニアム・ブリッジを訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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