The Fan
扇子
マリー・ローランサン, c.1919年
テート・モダン Media Networks (Room 2)
作品の概要
フランスの画家マリー・ローランサン(1885-1956)による1919年頃の作品です。ローランサンの絵画には女性だけの世界が描かれることが多く、本作でも女性がペアやグループで描かれています。
本作の特徴は、二重に framed された女性像の曖昧さです。楕円のフレームの女性はローランサン自身と考えられていますが、もう一方の女性は絵なのか鏡の反射なのか不明です。また、ローランサンはこの「扇子」をテーマにした10点の銅版画シリーズを制作しており、1922年に友人たちが捧げた詩集『L'Eventail』の挿絵として出版されました。
ここがポイント
- 女性同士の親密さと自律性を表現
- 二重のフレームで自己と他者の境界を曖昧に
- ローランサンによる詩集挿画シリーズとの関連