作者が初日を見ずに逝った伝説の作品。愛と喪失を歌い上げるロック・ミュージカル。
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- 劇場
- Tom Stoppard Theatre(Leicester Square (Northern, Piccadilly) / Charing Cross 徒歩4分)
- 上演時間
- 2時間30分
- 年齢の目安
- 14歳以上が目安
- 英語
- ほぼ全編が歌
レント のあらすじと見どころ
物語の芯と見どころの紹介です。幕ごとのあらすじと結末は、 読みたい人だけが開ける形で下にまとめています。
クリスマス・イヴのニューヨーク、イースト・ヴィレッジ。電気の止まった部屋で、映像作家のマークとミュージシャンのロジャーが凍えています。家賃は払えない。元ルームメイトの大家は、払えないなら出ていけと言う。
ロジャーはHIV陽性で、恋人を亡くしてから部屋にこもっています。死ぬ前に、一曲でいいから意味のある歌を書きたい。そんな彼の部屋に、ろうそくの火を借りに来たのが、階下に住むダンサーのミミでした。
時代は1990年前後。エイズが若者たちの命を次々に奪っていた頃です。それでも彼らは、明日を案じるより今日を生きると決めて、歌い、恋をし、ぶつかり合います。
1年を「52万5600分」と数え、その時間を何で測るのかと問いかける歌は、作品を知らない人でも一度は耳にしたことがあるはずです。
主な登場人物
- マーク・コーエン語り手
ドキュメンタリーを撮る映像作家。仲間の姿をカメラに収め続けるが、自分自身の人生にはどこか踏み込めずにいる。
- ロジャー・デイヴィスミュージシャン
HIV陽性のロックミュージシャン。恋人の死から立ち直れず、人を愛することを恐れている。
- ミミ・マルケスダンサー
階下に住むクラブのダンサー。HIV陽性で薬物に依存しながらも、いまを生きることに貪欲。
- トム・コリンズ大学講師
アナーキストの哲学講師。エイズを抱えながら、エンジェルと出会って恋に落ちる。
- エンジェルストリートドラマー
ドラァグクイーンのドラマー。エイズを抱えながら、誰よりも周りに優しさを配る。
- モーリーンパフォーマンス・アーティスト
マークの元恋人。奔放で、人の注目を集めずにいられない。
- ジョアン弁護士
モーリーンのいまの恋人。几帳面で、モーリーンに振り回されている。
- ベニー大家
かつての仲間で、いまは資産家の娘と結婚した大家。家賃を取り立てる側に回っている。
この作品の見どころ
裏話作者は初日の前夜に亡くなっている
作詞・作曲・脚本をひとりで手がけたジョナサン・ラーソンは、1996年1月25日、オフ・ブロードウェイでの初日を翌日に控えた夜に、大動脈解離で急死しました。35歳でした。作品はその後ピュリッツァー賞とトニー賞作品賞を受け、ブロードウェイで12年間上演されています。
裏話オペラ『ラ・ボエーム』が下敷きになっている
パリの貧しい芸術家たちを描いたプッチーニのオペラを、1990年前後のニューヨークに移した作品です。結核はエイズに置き換えられ、お針子のミミはダンサーのミミに、詩人のロドルフォはミュージシャンのロジャーになりました。オペラを知っている人には、人物の対応を追う楽しみもあります。
30周年の新演出を、『パディントン』の演出家が手がけている
今回のロンドン公演は、初演から30年を記念した新演出です。演出のルーク・シェパードは、2020年にマンチェスターのホープ・ミル劇場で手がけた上演をもとに作り直しました。マーク役は『ストレンジャー・シングス』のダスティン役で知られるゲイテン・マタラッツォで、これがウエストエンド・デビューです。
扱う題材は重い
エイズ、死別、薬物、自殺、性産業といった題材を正面から扱います。劇場の推奨は14歳以上で、喫煙の演出やストロボも使われます。それでも観終わったあとに残るのは、暗さより、今日を生きようという強い肯定です。
基本情報
観に行く前に
レント を観る日を決めるための情報です。2026年9月時点。演出の改訂で上演時間が変わることがあるため、当日の予定は 公式サイトの案内も確認したうえで組んでください。
- 上演時間
- 2時間30分
- 年齢の目安
- 14歳以上が目安劇場が案内する推奨年齢です。入場制限とは限りません。
- 英語のハードル
- ほぼ全編が歌台詞での説明が少なく、筋は歌と場面展開で進みます。歌詞そのものは聞き取りにくいことがあるため、あらすじと曲順を先に読んでおくと追いやすくなります。台詞はごくわずかで、ほぼ全編が歌で進みます。ロックの音量の中で歌詞を聞き取るのは難しいので、主な登場人物の関係を先に頭に入れておくと追いやすくなります。
劇場情報
座席の選び方や最寄り駅はTom Stoppard Theatreの劇場ガイドにまとめています。
