グリム童話の寄せ集めが、第二幕で大人の物語に変わるソンドハイムの傑作。
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- 劇場
- Noël Coward Theatre(Leicester Square (Northern, Piccadilly) 徒歩3分)
- 上演時間
- 2時間40分
- 年齢の目安
- 12歳以上が目安
- 英語
- 歌と台詞が半々
イントゥ・ザ・ウッズ のあらすじと見どころ
物語の芯と見どころの紹介です。幕ごとのあらすじと結末は、 読みたい人だけが開ける形で下にまとめています。
昔々、子どもを授からないパン屋の夫婦がいました。隣の魔女が言うには、それは呪いのせい。解きたければ3日のうちに、森から4つの品を持ってこいと言います。ミルクのように白い牝牛、血のように赤いずきん、トウモロコシのように黄色い髪、金のように輝く靴。
夫婦が入った森には、ほかにも願いを抱えた人たちがいます。舞踏会に行きたいシンデレラ、牝牛を売りに出されたジャック、おばあさんの家へ向かう赤ずきん、塔に閉じこめられたラプンツェル。誰もが知るおとぎ話がひとつの森の中で交差し、互いの物語を少しずつ変えていきます。
第一幕の終わりで、全員の願いはかないます。めでたし、めでたし。
ところがこの作品には、第二幕があります。願いがかなったあと、何が起きるのか。自分の願いのために他人にしたことは、どう返ってくるのか。子どもの頃に読んだ物語が、大人の物語に姿を変えていきます。
主な登場人物
- パン屋主人公
子どもを望む男。自分を捨てた父親と同じことを、わが子にしてしまうのではと恐れている。
- パン屋のおかみさんパン屋の妻
夫よりも行動的で、願いのためなら多少の嘘も辞さない。
- 魔女隣人
パン屋の家に呪いをかけた張本人。醜い姿に変えられた過去を持ち、娘ラプンツェルを塔に閉じこめて守ろうとする。
- シンデレラ娘
舞踏会に憧れながら、王子に見つけてもらうことを本当に望んでいるのか迷っている。
- ジャック少年
牝牛を売りに行かされ、豆と引き換えに手放してしまう少年。豆の木の上で巨人の国を見る。
- 赤ずきん少女
怖いもの知らずで食いしん坊な少女。オオカミとの出会いで、世界の危うさを知る。
- ラプンツェル魔女の娘
塔の中で育てられた娘。外の世界を知りたがっている。
- 語り手ナレーター
物語を外から語る人物。だが第二幕で、その立場は揺らぎはじめる。
この作品の見どころ
裏話トニー賞では『オペラ座の怪人』と賞を分け合っている
スティーヴン・ソンドハイム(作詞作曲)とジェームズ・ラパイン(脚本)の作品で、1987年にブロードウェイで初演されました。翌1988年のトニー賞では楽曲賞、脚本賞、主演女優賞を受賞。この年の作品賞は『オペラ座の怪人』で、正反対の2作が同じ年に並んだことになります。
裏話ブリッジ劇場での評判を受けて、ウエストエンドへ移ってきた
この演出は2025年12月にロンドンのブリッジ劇場で開幕し、好評を受けてノエル・カワード劇場に移りました。演出は『屋根の上のヴァイオリン弾き』の再演で知られるジョーダン・フェイン、美術と衣装は『キャバレー』でトニー賞を受けたトム・スカット。魔女役のケイト・フリートウッドは、ブリッジ劇場に続いての出演です。
本題は第二幕にある
第一幕は、おとぎ話のハッピーエンドそのもので終わります。ここで話が閉じても不思議ではありません。けれどこの作品の本題は第二幕にあり、第一幕で何気なく描かれた選択が、すべて代償として返ってきます。休憩で帰ってしまうと、作品の半分も観ていないことになります。
童話が題材でも、子ども向けではない
死や喪失、暴力が描かれ、劇場の推奨は12歳以上です。第二幕の展開を考えると、子ども向けの童話劇を想像して行くと驚くことになります。大人が観てこそ刺さる作品です。
基本情報
観に行く前に
イントゥ・ザ・ウッズ を観る日を決めるための情報です。2026年9月時点。演出の改訂で上演時間が変わることがあるため、当日の予定は 公式サイトの案内も確認したうえで組んでください。
- 上演時間
- 2時間40分
- 年齢の目安
- 12歳以上が目安劇場が案内する推奨年齢です。入場制限とは限りません。
- 英語のハードル
- 歌と台詞が半々歌と台詞が交互に来る一般的な構成です。要点は歌で繰り返されることが多く、台詞を取りこぼしても筋を見失いにくくなっています。歌と台詞が半々ですが、ソンドハイムの歌詞は言葉遊びと早口が多く、英語のミュージカルの中でも聞き取りの難しい部類です。筋はおなじみの童話なので、登場人物とそれぞれの物語を先に押さえておくと追いやすくなります。
劇場情報
座席の選び方や最寄り駅はNoël Coward Theatreの劇場ガイドにまとめています。
