Portrait of Queen Anne
アン女王の肖像
Edmund Lilly, 1706年
テート・ブリテン Room 2

作品の概要
この肖像画はアン女王を描いた作品で、1706年に制作されました。イギリスの宮廷では女王の肖像画が制作され、国内の市庁舎や法曹協会、評議会室、さらには外交官が海外で掲げるなど、女王の権威を示すために使用されました。また、裕福な個人も忠誠心を示すために自宅に肖像を飾ることがありました。
通常、こうした宮廷肖像画は女王の主要画家であるゴドフリー・クニラーが手がけましたが、需要が高かったため、Edmund Lillyのような他の画家にも制作の機会がありました。Lillyは特にアン女王の肖像画でキャリアを築いたことで知られています。肖像画の細部にわたる描写や女王の威厳の表現が、この作品の大きな見どころです。
ここがポイント
- アン女王の権威と地位を象徴的に表現している点
- 宮廷肖像画の形式に則りつつ、Lilly独自の細やかな描写が見られる点
- 肖像画が国内外で権威を示す目的で幅広く用いられたことを示す歴史的背景