Pope Julius II
ラファエロ, 1511年
ナショナル・ギャラリー Room 2

この作品は、ルネサンスの巨匠ラファエロが描いたローマ教皇ユリウス2世の肖像です。ユリウス2世は戦闘的で権力欲が強い教皇として知られていましたが、この肖像では威厳と同時に脆さも感じさせる表現がされています。
教皇の玉座には金色のどんぐりが装飾されており、これは彼の家系名「デッラ・ローヴェレ(どんぐりの木の意)」を象徴しています。このような象徴的要素を取り入れることで、肖像画に物語性と家系の権威が加わっています。
ラファエロは1508年にユリウス2世に招かれ、バチカンのアパートを装飾しました。ここで培われた彼の肖像表現は、後世の教皇肖像画に大きな影響を与えています。