サウスバンクの歩き方|川沿い一本道で繋がる半日ルート

    South Bank

    ロンドン・アイからタワーブリッジまで、テムズ川の南岸は遊歩道が一本で繋がっています。地図を見る必要すらなく、東へ歩けば見どころが順番に現れる。ロンドンで最も道に迷いにくいエリアです。

    2026年8月時点の情報

    要点

    最寄駅
    Waterloo(西端)、Southwark、London Bridge(東端)
    歩く時間
    3〜4時間。西端から東端まで通しで歩いて約50分
    向いている時間帯
    午後から夕方。日没時に対岸のライトアップが川に映ります
    エリア内の移動
    すべて徒歩。川沿いの遊歩道(Thames Path)が一本で繋がっています
    無料で入れる場所
    テート・モダン、川沿いの遊歩道、バラ・マーケット(見るだけなら)
    注意
    バラ・マーケットは月〜土(月・火は規模が小さい)。日曜は休みです

    サウスバンクの価値は、ルートを考えなくていいことにあります。

    ロンドンの他のエリアは、地図を見て順路を組む必要があります。ここは違います。テムズ川の南岸に沿って遊歩道が途切れずに続いていて、東へ歩くだけで見どころが順番に現れます。ロンドン・アイ、国立劇場、テート・モダン、グローブ座、バラ・マーケット、そしてタワーブリッジ。

    しかも川を挟んだ対岸には、国会議事堂、セント・ポール大聖堂、ロンドン塔が並びます。つまり歩きながら、北岸の名所を眺め続けることになる。歩くこと自体が観光になる、という点でロンドンでは例外的なエリアです。

    橋を渡らない限り北岸には行けないので、回遊の単位としても独立しています。「半日ここを歩く」が最も素直に成立します。

    西から東へ、川沿いを歩き通すルート

    所要 3〜4時間

    Waterloo 駅から川に出て、あとはひたすら東へ。通しで歩くだけなら50分ですが、途中で寄ると半日になります。逆向き(東→西)でも成立しますが、夕方に西を向くと逆光になります。

    1. 1
      ロンドン・アイ滞在 30分

      1周30分の観覧車。事前予約でないと当日は長い列になります。乗らない場合も、ここが川沿い散歩の出発点として分かりやすい目印です。

      徒歩8分。川を右手に見ながら東へ

    2. 2
      サウスバンク・センターと国立劇場

      コンクリートの巨大な文化施設群。館内は無料で入れて、トイレとカフェがあります。週末は前庭でスケートボードや古本市が出ています。

      徒歩12分。ブラックフライアーズ橋の下をくぐる

    3. 3
      テート・モダン滞在 1.5〜2時間

      発電所を改装した現代美術館。常設展は無料です。最上階の展望テラスからセント・ポール大聖堂が正面に見えるので、美術に興味がなくてもここだけ上がる価値があります。

      徒歩2分。建物を出て川沿いを東へすぐ

    4. 4
      シェイクスピアズ・グローブ劇場滞在 50分

      エリザベス朝の劇場を復元した木造の円形劇場。ツアーで内部に入れます。夏季は実際に立ち見(£5〜10程度)で芝居を観ることもできます。

      徒歩8分。川沿いから一本内側の道に入る

    5. 5
      バラ・マーケット

      ロンドン最古級の食品市場。チーズ、パン、生牡蠣、カレー。昼食はここで済ませるのが最も満足度が高い。月〜土(月・火は規模が小さい)で、日曜は休みです。

      徒歩10分。川に戻って東へ、HMSベルファストを過ぎる

    6. 6
      タワーブリッジ滞在 1〜1時間半

      南岸から見上げる形になります。橋の上のガラス床(Tower Bridge Exhibition)は有料ですが、渡るだけなら無料。渡ると対岸のロンドン塔に出ます。

    1. このエリアは「歩く」が主目的でいい

    サウスバンクには、入場料を払わなくても成立するという他にない特徴があります。

    川沿いの遊歩道はもちろん無料で、テート・モダンの常設展も無料。バラ・マーケットは見て歩くだけなら無料です。有料スポットはロンドン・アイとグローブ座くらいで、それを外しても半日が埋まります。

    川沿いに何があるか

    歩いていると、順不同で以下のようなものに出会います。

    • 大道芸人 — 国立劇場前とロンドン・アイ周辺に集中
    • 古本市 — ウォータールー橋の下。ほぼ毎日出ています
    • スケートパーク — サウスバンク・センターの下。1970年代から続く場所です
    • 屋台 — 週末を中心に、川沿いに食べ物の屋台が並びます

    これらは開催が保証されているわけではありませんが、何かしらはやっています。目的地を決めずに歩いて、面白そうなものがあれば止まる、という時間の使い方に向いています。

    ヒント

    予定を詰めないほうが良いエリア

    サウスバンクは「次は何時にどこ」と決めて歩くと、かえって面白さを取りこぼします。テート・モダンに入る時間だけ決めて、あとは行き当たりばったりにする——このエリアではそれが最も良い使い方になります。

    2. テート・モダンの歩き方

    常設展(Collection)は無料、企画展のみ有料です。旅行者が「テート・モダンに行った」という場合、たいていは無料の常設展を指します。

    最低限見るなら

    建物の中央にあるタービン・ホール。かつて発電機が置かれていた巨大な吹き抜けで、ここに大規模なインスタレーションが年替わりで設置されます。入場して正面がこれなので、迷いようがありません。

    展望テラス

    Blavatnik Building の10階が無料の展望テラスになっています。ミレニアム・ブリッジとセント・ポール大聖堂が正面に並ぶ構図で、ロンドンでも指折りの眺めです。しかも無料。

    有料の展望台(ザ・シャードなど)に行く前に、ここを試してみる価値があります。

    建物そのもの

    1947年に建てられたバンクサイド発電所を、2000年に美術館へ改装したものです。煙突がそのまま残っていて、外観は美術館というより工場に見えます。

    セント・ポール大聖堂の設計者とは何の関係もありませんが、ミレニアム・ブリッジがこの2つを直線で結んでいるのは意図的な設計です。橋の上から振り返ると、大聖堂と発電所が一直線に並びます。

    実務メモ

    • 常設展は広い。全部見ようとせず、フロアガイドで気になる部屋だけ回るほうが満足度が高い
    • 館内のトイレは無料で、清潔。川沿い散歩の途中の休憩地点として優秀
    • 企画展は有料だが、常設展だけでも半日つぶせる規模がある

    3. バラ・マーケットで昼食にする

    このエリアで最も食事の満足度が高い場所

    ロンドンの食事に期待していない人ほど、ここで印象が変わります。

    月〜土(月・火は規模が小さい)。月曜と火曜は規模が小さく、水曜以降が本番です。日曜は休みなので、日曜にサウスバンクを歩く場合は昼食の計画を変えてください。

    何を食べるか

    • 生牡蠣 — その場で開けてくれます。1個£2〜3程度
    • チーズトースティ(Kappacasein) — 行列ができる名物。厚切りパンにチーズを溶かしただけですが、それが正解です
    • サルトベーフ(Borough Market内) — ローストビーフのサンドイッチ
    • パエリア、カレー、ファラフェル — 屋台の定番

    混雑

    土曜の昼が最も混みます。通路を歩くのが難しいほどで、写真を撮るどころではありません。落ち着いて見たいなら平日の午前中です。

    買って川沿いで食べる

    マーケット内には座る場所がほとんどありません。買って、川沿いのベンチまで持っていくのが定番の使い方です。徒歩5分で川に出られます。

    注意

    日曜は休みです

    バラ・マーケットは月〜土(月・火は規模が小さい)。日曜は閉まっています。日曜にサウスバンクを歩く場合、昼食はマーケット以外を想定してください。周辺のパブは日曜も営業しており、日曜限定の Sunday roast を出す店が多くあります。

    4. 対岸へ渡る

    サウスバンクを歩いていると、対岸に行きたくなる場面が必ず来ます。橋の位置を把握しておくと動きやすくなります。

    南岸側北岸側特徴
    ウェストミンスター橋ロンドン・アイ国会議事堂ビッグベンの写真はここから
    ゴールデン・ジュビリー橋国立劇場チャリング・クロス歩行者専用。夜景がきれい
    ブラックフライアーズ橋テート・モダン西シティ西実用的。景色は普通
    ミレニアム・ブリッジテート・モダンセント・ポール大聖堂歩行者専用。最も美しい
    ロンドン橋バラ・マーケットシティ名前が有名なだけで、見た目は地味
    タワーブリッジ東端ロンドン塔有名なのはこちら

    「ロンドン橋」の誤解

    タワーブリッジとロンドン橋は別の橋です。写真で有名な、2つの塔と跳ね橋があるほうがタワーブリッジ。ロンドン橋はその1つ西にある、装飾のないコンクリートの橋です。

    「London Bridge 駅で降りてタワーブリッジを探したが見つからない」というのは、毎日どこかで起きています。駅からタワーブリッジまでは徒歩10分ほど、川沿いを東へ歩いてください。

    実務メモ

    • ミレニアム・ブリッジは開通直後に揺れて閉鎖された経緯があり、地元では今も「Wobbly Bridge」と呼ばれることがある
    • 夜に渡るならゴールデン・ジュビリー橋。両側が歩道になっていて、東を向くとシティの夜景が見える

    5. 歩くときの実務

    時間帯

    午後から夕方が最適です。西から東へ歩くと太陽を背に進むことになり、対岸の建物に光が当たります。日没時刻の前後に東端に着くと、シティの高層ビルが暮れていく様子が見られます。

    冬は15:30頃に日が落ちるので、逆に早い時間に夜景が撮れます

    混雑

    週末の午後が最も混みます。特にロンドン・アイ周辺は、歩くペースが落ちるほどの人出になります。平日の午前中は驚くほど空いています。

    雨の日

    川沿いは屋根がないので、雨だとこのエリアの魅力は半減します。ただしテート・モダンとサウスバンク・センターは屋内で、両方とも無料。雨の日は「歩く」を諦めて、この2つに絞ると割り切れます。

    トイレ

    テート・モダン、サウスバンク・センター、国立劇場がいずれも無料で使えます。川沿いを歩く上ではこの3点を覚えておけば困りません。

    子連れ

    遊歩道が広く、段差が少ないので、ベビーカーでも歩きやすいエリアです。テート・モダンにはベビーカーで入れて、授乳室もあります。シーライフ水族館、シュレック・アドベンチャー、ロンドン・ダンジョンが西端に集中しているので、子ども向けの施設を回るなら西側で完結します。

    実務メモ

    • 西端(ロンドン・アイ)から東端(タワーブリッジ)まで通しで歩くと約50分。寄り道なしでこの距離感を頭に入れておく
    • 疲れたら River Bus(テムズ・クリッパー)で移動できる。Oyster やタッチ決済で乗れて、移動そのものが観光になる
    • ロンドン・ダンジョンとシュレック・アドベンチャーは、テーマパーク的な体験施設。歴史的なものを期待して入ると落差が大きい

    サウスバンクのスポット一覧17

    ロンドン・アイ
    必見

    ロンドン・アイ

    テムズ川沿いの巨大観覧車

    £39〜所要 30分
    HMS ベルファスト

    HMS ベルファスト

    テムズに係留された、第二次大戦を戦った巡洋艦

    £26.80〜所要 2〜3時間
    ザ・シャード

    ザ・シャード

    ロンドンを360度望む、地上300mの天空展望台

    £28.00〜所要 60〜90分
    シェイクスピアズ・グローブ劇場

    シェイクスピアズ・グローブ劇場

    英国演劇の心臓部を体験するガイドツアー

    £22〜所要 50分
    テート・モダン

    テート・モダン

    世界の現代アートが集うテムズ川沿いの巨大美術館

    無料所要 1.5〜2時間
    バラ・マーケット

    バラ・マーケット

    1000年続くロンドン最古の食料品市場

    無料所要 1〜2時間
    クリンク刑務所博物館

    クリンク刑務所博物館

    ロンドン最古級の牢獄で、闇深い中世の刑罰史を体感する博物館

    £8所要 75分
    シーライフ・ロンドン水族館

    シーライフ・ロンドン水族館

    南岸でめぐる“海の旅”500種以上の生きものが集まるロンドン最大級の水族館

    £28〜所要 1〜2時間
    シュレック・アドベンチャー!ロンドン

    シュレック・アドベンチャー!ロンドン

    シュレックの世界に飛び込む体験型ファミリーアドベンチャー

    £21〜所要 1時間
    パディントン・ベア・エクスペリエンス

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    パディントンと一緒にロンドン大冒険!

    £34〜所要 60〜90分
    マーリン・ロンドン・アトラクション・パス

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    ロンドンの代表的アトラクション5種を90日間楽しめるお得なパス

    £50〜所要 1.5〜2時間
    ミレニアム・ブリッジ

    ミレニアム・ブリッジ

    セント・ポール大聖堂とテート・モダンを結ぶ“光の刃”

    無料所要 5〜10分
    ランベス宮殿

    ランベス宮殿

    中世から続く、カンタベリー大主教のロンドン公邸

    £12.00〜所要 1〜1.5時間
    ロンドン・ブリッジ・エクスペリエンス

    ロンドン・ブリッジ・エクスペリエンス

    ロンドン史の闇へ踏み込む、没入型ホラー体験

    £26.50〜所要 1時間
    フローレンス・ナイチンゲール博物館

    フローレンス・ナイチンゲール博物館

    “ランプの貴婦人”の真実に触れる博物館

    £12所要 1時間
    ロンドン・ダンジョン

    ロンドン・ダンジョン

    ロンドンの暗黒史を体感できるアトラクション

    £27〜所要 90分
    大晦日ロンドンアイ花火パーティー(Riverside Rooms)

    大晦日ロンドンアイ花火パーティー(Riverside Rooms)

    テムズ川×ビッグベン×ロンドンアイ、最高の花火を特等席で迎える大晦日パーティー

    £649〜

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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