サウスバンクの歩き方|川沿い一本道で繋がる半日ルート
South Bank
ロンドン・アイからタワーブリッジまで、テムズ川の南岸は遊歩道が一本で繋がっています。地図を見る必要すらなく、東へ歩けば見どころが順番に現れる。ロンドンで最も道に迷いにくいエリアです。
要点
- 最寄駅
- Waterloo(西端)、Southwark、London Bridge(東端)
- 歩く時間
- 3〜4時間。西端から東端まで通しで歩いて約50分
- 向いている時間帯
- 午後から夕方。日没時に対岸のライトアップが川に映ります
- エリア内の移動
- すべて徒歩。川沿いの遊歩道(Thames Path)が一本で繋がっています
- 無料で入れる場所
- テート・モダン、川沿いの遊歩道、バラ・マーケット(見るだけなら)
- 注意
- バラ・マーケットは月〜土(月・火は規模が小さい)。日曜は休みです
サウスバンクの価値は、ルートを考えなくていいことにあります。
ロンドンの他のエリアは、地図を見て順路を組む必要があります。ここは違います。テムズ川の南岸に沿って遊歩道が途切れずに続いていて、東へ歩くだけで見どころが順番に現れます。ロンドン・アイ、国立劇場、テート・モダン、グローブ座、バラ・マーケット、そしてタワーブリッジ。
しかも川を挟んだ対岸には、国会議事堂、セント・ポール大聖堂、ロンドン塔が並びます。つまり歩きながら、北岸の名所を眺め続けることになる。歩くこと自体が観光になる、という点でロンドンでは例外的なエリアです。
橋を渡らない限り北岸には行けないので、回遊の単位としても独立しています。「半日ここを歩く」が最も素直に成立します。
西から東へ、川沿いを歩き通すルート
所要 3〜4時間Waterloo 駅から川に出て、あとはひたすら東へ。通しで歩くだけなら50分ですが、途中で寄ると半日になります。逆向き(東→西)でも成立しますが、夕方に西を向くと逆光になります。
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- 2サウスバンク・センターと国立劇場
コンクリートの巨大な文化施設群。館内は無料で入れて、トイレとカフェがあります。週末は前庭でスケートボードや古本市が出ています。
↓ 徒歩12分。ブラックフライアーズ橋の下をくぐる
- 3テート・モダン滞在 1.5〜2時間
発電所を改装した現代美術館。常設展は無料です。最上階の展望テラスからセント・ポール大聖堂が正面に見えるので、美術に興味がなくてもここだけ上がる価値があります。
↓ 徒歩2分。建物を出て川沿いを東へすぐ
- 4シェイクスピアズ・グローブ劇場滞在 50分
エリザベス朝の劇場を復元した木造の円形劇場。ツアーで内部に入れます。夏季は実際に立ち見(£5〜10程度)で芝居を観ることもできます。
↓ 徒歩8分。川沿いから一本内側の道に入る
- 5バラ・マーケット
ロンドン最古級の食品市場。チーズ、パン、生牡蠣、カレー。昼食はここで済ませるのが最も満足度が高い。月〜土(月・火は規模が小さい)で、日曜は休みです。
↓ 徒歩10分。川に戻って東へ、HMSベルファストを過ぎる
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目次
1. このエリアは「歩く」が主目的でいい
サウスバンクには、入場料を払わなくても成立するという他にない特徴があります。
川沿いの遊歩道はもちろん無料で、テート・モダンの常設展も無料。バラ・マーケットは見て歩くだけなら無料です。有料スポットはロンドン・アイとグローブ座くらいで、それを外しても半日が埋まります。
川沿いに何があるか
歩いていると、順不同で以下のようなものに出会います。
- 大道芸人 — 国立劇場前とロンドン・アイ周辺に集中
- 古本市 — ウォータールー橋の下。ほぼ毎日出ています
- スケートパーク — サウスバンク・センターの下。1970年代から続く場所です
- 屋台 — 週末を中心に、川沿いに食べ物の屋台が並びます
これらは開催が保証されているわけではありませんが、何かしらはやっています。目的地を決めずに歩いて、面白そうなものがあれば止まる、という時間の使い方に向いています。
ヒント
予定を詰めないほうが良いエリア
サウスバンクは「次は何時にどこ」と決めて歩くと、かえって面白さを取りこぼします。テート・モダンに入る時間だけ決めて、あとは行き当たりばったりにする——このエリアではそれが最も良い使い方になります。
2. テート・モダンの歩き方
常設展(Collection)は無料、企画展のみ有料です。旅行者が「テート・モダンに行った」という場合、たいていは無料の常設展を指します。
最低限見るなら
建物の中央にあるタービン・ホール。かつて発電機が置かれていた巨大な吹き抜けで、ここに大規模なインスタレーションが年替わりで設置されます。入場して正面がこれなので、迷いようがありません。
展望テラス
Blavatnik Building の10階が無料の展望テラスになっています。ミレニアム・ブリッジとセント・ポール大聖堂が正面に並ぶ構図で、ロンドンでも指折りの眺めです。しかも無料。
有料の展望台(ザ・シャードなど)に行く前に、ここを試してみる価値があります。
建物そのもの
1947年に建てられたバンクサイド発電所を、2000年に美術館へ改装したものです。煙突がそのまま残っていて、外観は美術館というより工場に見えます。
セント・ポール大聖堂の設計者とは何の関係もありませんが、ミレニアム・ブリッジがこの2つを直線で結んでいるのは意図的な設計です。橋の上から振り返ると、大聖堂と発電所が一直線に並びます。
実務メモ
- 常設展は広い。全部見ようとせず、フロアガイドで気になる部屋だけ回るほうが満足度が高い
- 館内のトイレは無料で、清潔。川沿い散歩の途中の休憩地点として優秀
- 企画展は有料だが、常設展だけでも半日つぶせる規模がある
3. バラ・マーケットで昼食にする
このエリアで最も食事の満足度が高い場所
ロンドンの食事に期待していない人ほど、ここで印象が変わります。
月〜土(月・火は規模が小さい)。月曜と火曜は規模が小さく、水曜以降が本番です。日曜は休みなので、日曜にサウスバンクを歩く場合は昼食の計画を変えてください。
何を食べるか
- 生牡蠣 — その場で開けてくれます。1個£2〜3程度
- チーズトースティ(Kappacasein) — 行列ができる名物。厚切りパンにチーズを溶かしただけですが、それが正解です
- サルトベーフ(Borough Market内) — ローストビーフのサンドイッチ
- パエリア、カレー、ファラフェル — 屋台の定番
混雑
土曜の昼が最も混みます。通路を歩くのが難しいほどで、写真を撮るどころではありません。落ち着いて見たいなら平日の午前中です。
買って川沿いで食べる
マーケット内には座る場所がほとんどありません。買って、川沿いのベンチまで持っていくのが定番の使い方です。徒歩5分で川に出られます。
注意
日曜は休みです
バラ・マーケットは月〜土(月・火は規模が小さい)。日曜は閉まっています。日曜にサウスバンクを歩く場合、昼食はマーケット以外を想定してください。周辺のパブは日曜も営業しており、日曜限定の Sunday roast を出す店が多くあります。
4. 対岸へ渡る
サウスバンクを歩いていると、対岸に行きたくなる場面が必ず来ます。橋の位置を把握しておくと動きやすくなります。
| 橋 | 南岸側 | 北岸側 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ウェストミンスター橋 | ロンドン・アイ | 国会議事堂 | ビッグベンの写真はここから |
| ゴールデン・ジュビリー橋 | 国立劇場 | チャリング・クロス | 歩行者専用。夜景がきれい |
| ブラックフライアーズ橋 | テート・モダン西 | シティ西 | 実用的。景色は普通 |
| ミレニアム・ブリッジ | テート・モダン | セント・ポール大聖堂 | 歩行者専用。最も美しい |
| ロンドン橋 | バラ・マーケット | シティ | 名前が有名なだけで、見た目は地味 |
| タワーブリッジ | 東端 | ロンドン塔 | 有名なのはこちら |
「ロンドン橋」の誤解
タワーブリッジとロンドン橋は別の橋です。写真で有名な、2つの塔と跳ね橋があるほうがタワーブリッジ。ロンドン橋はその1つ西にある、装飾のないコンクリートの橋です。
「London Bridge 駅で降りてタワーブリッジを探したが見つからない」というのは、毎日どこかで起きています。駅からタワーブリッジまでは徒歩10分ほど、川沿いを東へ歩いてください。
実務メモ
- ミレニアム・ブリッジは開通直後に揺れて閉鎖された経緯があり、地元では今も「Wobbly Bridge」と呼ばれることがある
- 夜に渡るならゴールデン・ジュビリー橋。両側が歩道になっていて、東を向くとシティの夜景が見える
5. 歩くときの実務
時間帯
午後から夕方が最適です。西から東へ歩くと太陽を背に進むことになり、対岸の建物に光が当たります。日没時刻の前後に東端に着くと、シティの高層ビルが暮れていく様子が見られます。
冬は15:30頃に日が落ちるので、逆に早い時間に夜景が撮れます。
混雑
週末の午後が最も混みます。特にロンドン・アイ周辺は、歩くペースが落ちるほどの人出になります。平日の午前中は驚くほど空いています。
雨の日
川沿いは屋根がないので、雨だとこのエリアの魅力は半減します。ただしテート・モダンとサウスバンク・センターは屋内で、両方とも無料。雨の日は「歩く」を諦めて、この2つに絞ると割り切れます。
トイレ
テート・モダン、サウスバンク・センター、国立劇場がいずれも無料で使えます。川沿いを歩く上ではこの3点を覚えておけば困りません。
子連れ
遊歩道が広く、段差が少ないので、ベビーカーでも歩きやすいエリアです。テート・モダンにはベビーカーで入れて、授乳室もあります。シーライフ水族館、シュレック・アドベンチャー、ロンドン・ダンジョンが西端に集中しているので、子ども向けの施設を回るなら西側で完結します。
実務メモ
- 西端(ロンドン・アイ)から東端(タワーブリッジ)まで通しで歩くと約50分。寄り道なしでこの距離感を頭に入れておく
- 疲れたら River Bus(テムズ・クリッパー)で移動できる。Oyster やタッチ決済で乗れて、移動そのものが観光になる
- ロンドン・ダンジョンとシュレック・アドベンチャーは、テーマパーク的な体験施設。歴史的なものを期待して入ると落差が大きい
サウスバンクのスポット一覧17件
ロンドン・アイ
テムズ川沿いの巨大観覧車

HMS ベルファスト
テムズに係留された、第二次大戦を戦った巡洋艦

ザ・シャード
ロンドンを360度望む、地上300mの天空展望台

シェイクスピアズ・グローブ劇場
英国演劇の心臓部を体験するガイドツアー
テート・モダン
世界の現代アートが集うテムズ川沿いの巨大美術館

バラ・マーケット
1000年続くロンドン最古の食料品市場
クリンク刑務所博物館
ロンドン最古級の牢獄で、闇深い中世の刑罰史を体感する博物館
シーライフ・ロンドン水族館
南岸でめぐる“海の旅”500種以上の生きものが集まるロンドン最大級の水族館

シュレック・アドベンチャー!ロンドン
シュレックの世界に飛び込む体験型ファミリーアドベンチャー

パディントン・ベア・エクスペリエンス
パディントンと一緒にロンドン大冒険!

マーリン・ロンドン・アトラクション・パス
ロンドンの代表的アトラクション5種を90日間楽しめるお得なパス

ミレニアム・ブリッジ
セント・ポール大聖堂とテート・モダンを結ぶ“光の刃”

ランベス宮殿
中世から続く、カンタベリー大主教のロンドン公邸

ロンドン・ブリッジ・エクスペリエンス
ロンドン史の闇へ踏み込む、没入型ホラー体験

フローレンス・ナイチンゲール博物館
“ランプの貴婦人”の真実に触れる博物館

ロンドン・ダンジョン
ロンドンの暗黒史を体感できるアトラクション

大晦日ロンドンアイ花火パーティー(Riverside Rooms)
テムズ川×ビッグベン×ロンドンアイ、最高の花火を特等席で迎える大晦日パーティー
よくある質問
参考・公式情報
料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。