ザ・シャードThe Shard
ロンドンを360度望む、地上300mの天空展望台
- 料金
- £28.00〜
- 所要時間
- 60〜90分
- 最寄駅
- London Bridge Station
- 開館時間
- 10:00〜22:00 (冬季は11:00〜19:00、最終入場は閉場1時間前)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ロンドン・ブリッジ駅のすぐそばにそびえるザ・シャードの展望台「The View from The Shard」は、高さ306mからロンドンを360度見渡せる人気スポットです。屋内展望フロアに加え、オープンエアのスカイデッキでは風を感じながら絶景を楽しめます。タワーブリッジやテムズ川の曲線、歴史的建造物まで一望でき、特に夕暮れ時の眺望は圧巻。時間制限がないため、訪れるペースでゆっくり景色を堪能できます。
このページの内容
着いてからの歩き方
ザ・シャードに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
天候保証がある
高さ310mなので、霧や低い雲がかかると何も見えません。そのための救済策として、主要なランドマークが3つ以上見えなかった場合、3か月以内に無料で再訪できる「Weather Guarantee」が付いています。曇りの日でも行く価値があるのはこの制度のおかげです。
- 見どころ
68〜69階の屋内展望
ガラス張りの屋内フロア。360度が見渡せて、シャンパンバーもここにあります。滞在時間の制限はないので、日没を挟んで粘ることもできます。
- 見どころ
72階のスカイデッキ
屋根のない半屋外の展望台。ガラスの尖塔の内側に立つ形で、頭上が開いています。風が直接当たるので、夏でもはっきり寒い。上着を1枚持っていってください。ガラス越しでない写真が撮れるのはこの階だけです。
- コツ
日没の枠は高い
料金は時間帯と需要で変動し、日没前後の枠が最も高くなります。安く上げたいなら平日の午前。逆に、明るい景色と夜景の両方を1回で見たいなら日没枠に払う価値はあります。時間指定制です。
- 見落としやすい
足元に見えるもの
真下にロンドン橋駅の線路が扇状に広がり、列車が模型のように出入りしています。北を向けばロンドン塔とタワーブリッジが小さく見え、テムズ川の蛇行が一望できる——地図でしか見たことのない川の曲がり方を、実際の地形として理解できる高さです。
批判の言葉が、そのまま名前になった
ザ・シャードという名前は、設計者が付けたものではありません。批判の言葉から来ています。
計画が公表された当時、文化遺産保護団体イングリッシュ・ヘリテージはこの高層ビルに強く反対しました。歴史的なロンドンの景観を壊すという理由です。その批判のなかで使われたのが、「歴史あるロンドンの心臓部に突き刺さるガラスの破片(a shard of glass)」という表現でした。
開発側はこの言葉を採用します。悪罵をそのまま建物の名前にしたわけです。
設計はレンツォ・ピアノ。彼はテムズ川から突き出す尖塔のような彫刻として構想したと述べています。着想源として挙げているのは、帆船のマストと、18世紀の画家カナレットが描いたロンドンの教会の尖塔群でした。かつてロンドンのスカイラインは無数の尖塔で構成されており、その系譜に連なるものとして設計した、という主張です。
高さは310m。2009年3月着工、2012年3月30日に最高部到達、同年7月5日に開業しました。ここに建っていたのは1975年築の24階建てオフィスビル、サザーク・タワーズです。
2008年の金融危機で計画は頓挫しかけました。救ったのはカタールからの投資で、その結果、建物の95%はカタール国が保有しています。
「垂直の都市」という構想
レンツォ・ピアノがこの建物で掲げたのは「垂直の都市」(Vertical City)という考え方です。
通常、超高層ビルは単一の用途で埋められます。全部オフィスか、全部住居か。それに対してザ・シャードは、ひとつの塔の中に異なる機能を積層させました。下層がオフィス、中層にレストラン、その上にホテル、さらに上に住居、そして最上部に展望台。
狙いは、建物が一日中生きている状態を作ることでした。オフィスだけのビルは夜と週末に死にます。用途を混ぜれば、時間帯によって異なる人が出入りし続けます。
形状にも理由があります。上に行くほど細くなるのは、単に見た目のためではありません。用途ごとに必要な床面積が違うためです。広い床が要るオフィスは下、区切られた小さな単位で足りるホテルと住居は上。機能の要求がそのまま形になっています。
外装は11,000枚以上のガラス板で覆われ、8つの面が頂部で交わらずに開いたまま終わります。尖塔が閉じていないのはピアノの意図で、建物が空に溶けていくように見せるためです。
展望台は68・69階と72階。72階のスカイデッキは屋根がなく、外気に触れる状態で立てます。英国で最も高い位置にある展望空間です。
豆知識
- 2013年、キツネが72階で見つかった。建設中の塔の最上部付近に住み着いていた個体で、作業員の残飯を食べて生きていました。捕獲されて地上へ戻され、放されています。「ロミオ」と名付けられました。
- 窓を拭くのに数か月かかる。11,000枚以上のガラスを清掃するため専用の設備が組み込まれており、一巡するのに長い時間を要します。
- 建設には工法上の工夫があった。地下の掘削と地上部の構築を同時並行で進める「トップダウン工法」が使われ、通常より工期を短縮しています。市街地の狭い敷地で高層を建てるための手法です。
- 展望台には滞在時間の制限がない。入場後、閉館まで居続けることができます。天候待ちをする人もいます。
天気がすべてを決める
曇りや霧の日は、上がっても何も見えません。料金は安くないので、滞在中に日程の融通が利くなら晴れた日を選んで当日券を取るほうが満足度は高くなります。
公式サイトには、視界不良だった場合に別日に再訪できる制度が用意されていることがあります。券を買う前に条件を確認しておくと安心です。
滞在時間に制限がありません。日没の少し前に入り、明るい景色から夜景まで見届けるという使い方が最も効率的です。ロンドンの日没時刻は季節で大きく動くので、訪問月の時刻を調べてから枠を選んでください。
ガラス越しの撮影になるため、反射を避けるにはレンズをガラスに密着させるのが確実です。72階のスカイデッキは屋外なのでガラスの映り込みがなく、風は強いですが撮影には向いています。
高所が苦手な人には厳しい施設です。床から天井までガラスの空間が続きます。
ロンドン・ブリッジ駅の真上にあり、ボロー・マーケットも徒歩圏です。
場所とアクセス
みんなの口コミ
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