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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    おすすめ度3
    クリンク刑務所博物館|ロンドン観光スポット

    クリンク刑務所博物館The Clink Prison Museum

    ロンドン最古級の牢獄で、闇深い中世の刑罰史を体感する博物館

    美術館・博物館サウスバンクを歩く
    料金
    大人 £8 / 子ども £6
    所要時間
    75分
    最寄駅
    London Bridge Station
    開館時間
    10:00〜18:00

    料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。

    クリンク・プリズン・ミュージアムは、1144年創設の英国最古級の牢獄跡地に建つ歴史博物館です。中世から18世紀にかけて実際に運用された牢屋の場所で、当時の過酷な監獄生活や残忍な拷問器具、犯罪史を学べるインタラクティブ展示が特徴です。ロンドン橋駅から徒歩圏内のバンクサイド地区にあり、暗い通路や狭い牢房を巡りながら、囚人たちが経験した極限状態を体感できます。入場料は比較的リーズナブルで、約75分で回れるコンパクトな施設ながら強い没入感を持つ点が魅力です。

    このページの内容

    • 司教が娼館を認可し、そこで働く女を投獄していた
    • 牢屋の名前が、英語の「ムショ」になった
    • 豆知識

    着いてからの歩き方

    クリンク刑務所博物館に着いたら、この順に見ていくと迷いません。

    1. 見どころ

      司教が経営した監獄

      ここは王や市ではなく、ウィンチェスター司教の私設監獄でした。1127年にヘンリー1世が司教に与えた「リバティ(自治領)」の中にあり、ロンドン市の法が及ばない土地。1144年開設で、英国で最も古い監獄のひとつです。

    2. 見どころ

      「ウィンチェスターの鵞鳥」

      市の法が及ばないため、この一帯では売春宿、闘熊場、劇場が公然と営業していました。しかも認可して地代を取っていたのが司教です。ここで働いた女性たちは「ウィンチェスターの鵞鳥」と呼ばれました。教会が売春から収入を得ていたという、教科書に載りにくい事実がこの土地の成り立ちです。

    3. コツ

      規模は小さい。1時間で足りる

      地下の狭い空間に、拘束具や拷問具のレプリカが並ぶ構成です。大きな博物館を期待すると物足りません。ただ、シェイクスピアズ・グローブとテムズ川沿いの散策路の途中にあるので、通りがかりに30分〜1時間だけ寄る使い方が合っています。

    4. 見落としやすい

      隣に宮殿の壁が残っている

      博物館を出てすぐ、クリンク・ストリートの歩道から、ウィンチェスター宮殿の大広間の妻壁が見えます。14世紀のバラ窓が石組みごと残っていて、六角形の中に18個の尖った三角形を組んだ意匠。中世ロンドン有数の規模を誇った司教の館の、これが唯一の遺構です。柵の外から無料で見られ、正直なところ本物としてはこちらのほうが見応えがあります。

    5. コツ

      「クリンク」は監獄の代名詞

      英語で刑務所を指す俗語 “in the clink” は、この監獄の名前から来ています。鎖の音とも、扉の閉まる音ともいわれますが定説はありません。1780年のゴードン暴動で焼き落とされ、再建されないまま名前だけが残りました。

    司教が娼館を認可し、そこで働く女を投獄していた

    1127年、ヘンリー1世はウィンチェスター司教にサザークの土地を与えた。「クリンクのウィンチェスター司教管区の自由領」と呼ばれ、独自の裁判権を持つ。ロンドン市の法がここには及ばなかった。

    司教はこの権限で何をしたか。娼館を認可して税を取った。バンクサイドに並んだ「スチューズ」(stews)と呼ばれる娼館は司教公認の商売であり、そこで働く女たちはウィンチェスターの鵞鳥(Winchester Geese)と呼ばれた。

    そして同じ司教が、規則を破った者を裁いて牢に入れた。それがこのクリンク牢獄である。12世紀から1780年まで機能した。認可し、課税し、違反すれば投獄する。すべてを一人の聖職者が握っていたことになる。テムズの対岸に市の管轄外の一帯があり、劇場も熊いじめの見世物も娼館もそこに集まったのは、この法の空白があったためだ。

    牢屋の名前が、英語の「ムショ」になった

    1500年ごろには、この牢獄は単に「ザ・クリンク」(The Clink)と呼ばれるようになっていた。やがてこの固有名詞が普通名詞に転じる。

    現代英語で in the clink といえば「刑務所に入っている」という意味の口語である。特定の牢獄の名前が、監獄一般を指す言葉として英語に残った例になる。語源については鎖や鉄扉の音を表す擬音とする説もあるが、この牢獄の名が広まったことが定着の要因とされる。

    牢獄そのものは1780年のゴードン暴動で焼き払われ、そのまま再建されなかった。現在の博物館は牢獄そのものではなく、その跡地に作られた展示施設である。

    豆知識

    • 「ウィンチェスターの鵞鳥」と呼ばれた女性たちは、公認の商売でありながら教会の墓地に埋葬されなかった。その埋葬地とされるクロスボーンズ墓地が近くにあり、柵に献花やリボンが結ばれている
    • すぐ近くにウィンチェスター・パレスの大広間の壁が遺構として残る。司教の館の跡で、薔薇窓の形が壁面に見える
    • シェイクスピアのグローブ座、テート・モダンと同じ通り沿いにあり、川べりを歩く経路に入る

    場所とアクセス

    住所

    1 Clink Street, Bankside, London SE1 9DG, UK

    Google マップで開く

    公式サイト

    クリンク刑務所博物館

    clink.co.uk

    美術館・博物館ガイド

    クリンク刑務所博物館をじっくり見る

    注目作品、所要時間の目安、開館時間、館内の回り方は美術館ガイド側にまとめています。

    みんなの口コミ

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