ランベス宮殿Lambeth Palace
中世から続く、カンタベリー大主教のロンドン公邸
- 料金
- £12.00〜
- 所要時間
- 1〜1.5時間
- 最寄駅
- Waterloo駅
- 開館時間
- ツアーは現在休止中 (再開時期は公式で確認)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ランベス宮殿は、ロンドンに現存する数少ない中世建築のひとつであり、カンタベリー大主教のロンドン公邸として長い歴史を持つ重要な宗教・歴史施設です。テムズ川南岸に位置し、政治・宗教・文化の交差点として機能してきました。通常は居住と公務の場であるため常時公開はされていませんが、ガイド付きツアーや夏季のオープンデーを通じて、その建築や庭園、図書館の一部を見学できる機会があります。
このページの内容
着いてからの歩き方
ランベス宮殿に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
入れる日が非常に限られる
カンタベリー大主教の公邸で、通常は非公開です。2026年時点では定期ガイドツアーが休止中(再開を予定)で、入れるのは年に数回の公開日(夏の金曜、12:00〜16:00・最終入場15:00)のみ。訪問を考えるなら、まず公式サイトで公開日を調べるところから始めてください。
- 見どころ
チューダー朝の門番塔
テムズ川沿い、国会議事堂の対岸に立つ赤煉瓦の門。1495年にジョン・モートン枢機卿が建てた「モートンズ・タワー」で、ロンドンに残る初期チューダー様式の煉瓦建築としては数少ない現存例です。門の上の大広間は枢機卿の謁見室でした。12歳でこの宮殿に仕えたトマス・モアが、一時この塔で暮らしたとも伝えられます。中に入れない日でも、この門は外から自由に見られます。
- 見どころ
14世紀の衛兵室と1663年の大広間
公開日には、ステート・ルーム、14世紀のガード・ルーム、1663年建造のグレート・ホール、地下のクリプト・チャペルを自由に見学できます。800年にわたって英国国教会の中枢だった建物の内部が、この日だけ開きます。
- 見落としやすい
バチカンに次ぐ宗教書のコレクション
敷地内のランベス宮殿図書館は、バチカン以外では世界最大級の宗教関係の蔵書を持ちます。1610年創設で、中世の写本から現代の資料まで。研究者向けですが、蔵書の一部は展示されることがあります。
- コツ
庭園は工事中
宮殿の庭園はロンドン有数の古い私庭ですが、2026年時点では工事のため公開日でも閉鎖されています。庭目当てで行くと空振りになるので、事前に状況を確認してください。
800年、同じ職の人が住み続けている家
ラムベス宮殿はカンタベリー大主教のロンドン公邸である。13世紀からおよそ800年、途切れずに歴代の大主教が使ってきた。個人の屋敷ではなく、職に付随する住居が同じ場所で継承されてきた例になる。
対岸に国会議事堂があるのは偶然ではない。大主教は貴族院の議席を持ち、国政に関わる立場にあった。テムズを渡ればウェストミンスターに着く位置に館を構えるのは実務上の必要だった。当時の主要な移動路は道ではなく川で、水門から船で往き来している。
正面の赤煉瓦の門塔はモートンズ・タワー。1490年にジョン・モートン枢機卿が建てたもので、今も正式な入口として使われている。
異端者を閉じ込めたとされる塔
礼拝堂と川の間に建つ灰色の石の塔は、通称ロラード塔(Lollards' Tower)と呼ばれる。15世紀、チチェリ大主教の時代の建築である。
長い螺旋階段を上がり、鉄鋲を打った樫の扉を2枚抜けた先に、窓のない小部屋がある。ジョン・ウィクリフの教えを奉じた「ロラード派」がここに幽閉されたと伝えられてきた。ウィクリフは聖書を英語に訳し、教会の権威を批判した神学者で、その追随者は異端として弾圧された。ただしこの部屋が実際に彼らの牢だったかは確実ではなく、「とされる」の域を出ない。
1610年、バンクロフト大主教が6,000冊を超える蔵書と写本を遺贈してラムベス宮殿図書館が生まれた。歴代大主教が使う「武器庫」にするのが遺志だった。英国国教会の歴史を扱う資料館として現在も機能している。
豆知識
- 庭に白マルセイユ種のイチジクの木がある。1556年、最後のカトリック大主教レジナルド・ポールが持ち込んだ株に由来するとされ、今も秋に実をつける
- 庭園はロンドンで2番目に広い私有庭園とされる。一般公開日が設けられている
- 内部の見学は事前予約のガイドツアーのみ。現役の公邸で執務が行われているため
場所とアクセス
みんなの口コミ
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