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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    The Reading Room

    閲覧室

    Must See

    不明, 1879頃

    大英博物館 The Reading Room

    閲覧室

    作品の概要

    『資本論』は、この部屋で書かれました。

    グレート・コートの中央にある円形の建物。1857年に完成し、1997年まで大英図書館の閲覧室として使われていた空間です。展示品ではなく部屋そのものが見どころという、館内でも特異な存在です。

    まず、天井を見上げてください。 直径42.6メートルのドームが、柱一本なしで架かっています。これはローマのパンテオンにほぼ匹敵する規模で、完成当時は世界最大級のドームの一つでした。鋳鉄の骨組みという当時の最新技術で実現しています。頂部の天窓から光が落ちてくる設計です。

    次に、床の配置を想像してください。 かつて38本の長机が、中央から放射状に並んでいました。車輪のスポークのような形です。最大302名が同時に着席でき、そのうち2席は当初、女性専用として確保されていました。 女性が学問の場に入ることが例外だった時代の名残です。

    壁を見てください。 円周に沿って書架が積み上がり、その総延長は40キロメートルを超えました。ただし、本を自分で取ることはできません。中央のカタログで書名を探し、請求票を書いて提出し、最大1時間待って受け取る。持ち出しは一切不可でした。

    そして、照明。 ここはロンドンの公共空間の中で、比較的早い時期に電気照明を導入した場所の一つです。それ以前は自然光とガス灯に頼っていたため、冬の夕暮れや、あの有名なロンドンの濃霧の日には、読書を中断して帰るしかありませんでした。 電気が入ったということは、霧の日でも本が読めるようになったということです。

    誰がここにいたか。 利用者の名簿は、そのまま近代史の索引になります。

    • カール・マルクス——亡命後、ここに通い詰めて『資本論』を執筆
    • ウラジーミル・レーニン——「ヤコブ・リヒター」という偽名で登録
    • モハンダス・ガンディー、シルヴィア・パンクハースト
    • オスカー・ワイルド、ブラム・ストーカー(『ドラキュラ』の資料調査)
    • アーサー・コナン・ドイル、ジョージ・オーウェル、ビアトリクス・ポター

    革命家と小説家が、同じ机で、同じ請求票を書いていた。 思想の異なる人間が一つの屋根の下に集まる装置として、この部屋は機能していました。

    訪問のヒント: 毎週火曜の11:00と12:00に、ボランティアによる20分間のツアーが行われています。各回定員20名の先着順で、事情により中止されることもあります。部屋の使われ方や著名な利用者について解説が聞けるので、タイミングが合えば参加する価値があります。

    ここがポイント

      • マルクスが『資本論』を書き、レーニンは偽名で登録した部屋。展示品ではなく空間そのものが見どころ
      • 柱なしで架かる直径42.6メートルのドーム。ローマのパンテオンにほぼ匹敵する
      • 38本の長机が放射状に並び302席。うち2席は当初、女性専用として確保されていた
      • ロンドンで比較的早く電気照明を入れた公共空間。霧の日でも読書できるようになった
      • 毎週火曜11:00と12:00に20分の無料ツアー(先着20名)