ロンドLogoLive. Love.London.- 最強ロンドンガイド
    ロンドLogoLive. Love.London.- 最強ロンドンガイド
    • ニュース
    • 掲示板
    1. Home
    2. 大英博物館
    3. コレクション
    4. 追悼用…

    Memorial Pole (pts'aan) for Chief Luuya'as

    追悼用トーテムポール

    Must See

    作者不明, 1850年頃

    大英博物館 Great Court

    追悼用トーテムポール

    作品の概要

    この追悼トーテムポール(pts'aan)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のニスガ族、イーグル・ビーバー・クランの酋長ルーヤアスを記念して、約1870年にレッドシダーを用いて制作されました。

    トーテムポールは、氏族のリーダーを追悼するための象徴的な記念物であり、ヨーロッパの紋章と同様に氏族の歴史、権威、家系を示す役割を持っています。底部には神話上の海の生き物『Man-Underneath』が鯨を捕まえる姿が描かれ、これは海の力や自然との関わりを象徴しています。

    その上には母ビーバーと子ビーバーが配置され、家族や繁栄の象徴とされています。さらに上部にはワシ、もしくは伝説上のサンダーバードが刻まれ、空の力や守護の象徴として重要です。頂上の尖った嘴の鳥は、氏族の伝説や神話に登場する特別な存在を表しています。

    各彫刻は、氏族の伝説や歴史的な出来事を物語るもので、単なる装飾ではなく、物語を伝える役割を果たしています。制作には高度な彫刻技術が必要で、木材の選定、彫刻の計画、彩色などすべてに精密な技法が用いられました。

    トーテムポールを立てる際は、数十人から数百人規模のコミュニティが協力し、足場やロープを使って柱を立て、地面で固定するという儀式的かつ協働的な行為が伴います。

    この作品は、北米先住民の象徴芸術、社会構造、神話や伝承の重要性を理解する上で非常に価値が高く、氏族文化の深さを体感できる 傑作 です。

    ここがポイント!

    • ★高さ15メートルに及ぶ木製の巨大トーテムポール
    • ★ニスガ族イーグル・ビーバー氏族の酋長ルーヤアスを追悼するために制作
    • ★トーテムポール各部に氏族の伝説や歴史的出来事が象徴として彫刻されている
    • ★底部には神話上の海の生き物「Man-Underneath」、鯨を捕まえる姿が彫られている
    • ★母ビーバーと子ビーバー、ワシ(またはサンダーバード)、頂上の尖った嘴の鳥など、複数の家紋的モチーフを重ねて構成