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    Crouching Venus

    うずくまるヴィーナス像

    Must See

    作者不明, 2世紀頃

    大英博物館 Room 23

    うずくまるヴィーナス像

    作品の概要

    この『うずくまるヴィーナス像』は、紀元2世紀のローマ時代に制作された大理石彫刻で、紀元前200〜100年頃に作られたギリシアの原作を模刻したものと考えられています。

    アフロディテ(ローマ名ヴィーナス)は愛と美を司る女神で、多くの場合、エロス(愛の神)や小さなキューピッド、ハトとともに描かれます。

    本作では、入浴中の女神が不意に人に気づき、身をかがめる瞬間が表現されています。このポーズは観る者に voyeur(覗き見)の立場 を与え、神聖な存在である女神を日常的で親密な場面でとらえる効果を生んでいます。

    自然な肉体表現や濡れた体を隠そうとする仕草は、ギリシア美術が追求した自然主義の延長でありつつ、ローマ時代の観客にとっては 官能的な魅力 を強調する要素でもありました。

    原作のギリシア像は失われていますが、このローマの模刻作品を通じて、古代人が美と官能、神聖と人間的な弱さをどのように結びつけて表現したのかを今日に伝えています。

    ここがポイント!

    • ★ギリシャ原作の魅力を受け継ぐローマ彫刻の代表例
    • ★入浴中のヴィーナスを覗く視点で観賞する楽しみ
    • ★観る者を“覗き見”の立場に置く視覚的効果