Moai
作者不明, 1250年頃〜1500年頃
大英博物館 Room 24
モアイ像は、ポリネシアの孤島イースター島で13〜15世紀にかけて製作された。これらは島民の祖先の霊を祀るために造られたと考えられているが、製作方法や運搬技術については未だ多くの謎が残る。
特に、モアイの目はもともと貝殻などで作られ、儀式時に取り付けられたとされるが、その痕跡はほとんど見られない。
この展示品は、彫刻の石材として珍しい 火山灰凝灰岩 を用いており、他の多くのモアイとは異なる特徴を持つ。石の選定や彫刻技術は、当時のラパ・ヌイ文化の高度な芸術性と宗教観を物語っている。
さらに、この像がどのように島内を移動されたかは学術的な論争の的であり、多くの実験考古学的研究が行われている。