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    Double-headed Serpent

    二頭の蛇

    Must See

    作者不明, 15〜16世紀頃

    大英博物館 Room 27

    二頭の蛇

    作品の概要

    『二頭の蛇』は、15世紀から16世紀にかけてアステカ文化で制作された**胸飾り(ペクトラル)**です。

    基盤はセドロ(セダー系の木材)で作られ、その上に約2000片ものトルコ石と貝殻のモザイクが貼り付けられています。全長は腕に抱えられるほどのサイズで、二つの蛇の頭を持つ姿は強烈な存在感を放ちます。

    アステカにおいて蛇は神聖な存在であり、特に「羽毛の蛇」として知られる神ケツァルコアトルの象徴でした。ケツァルコアトルは創造神であり知恵や風を司り、農業や暦を人々に授けたとされます。そのため、この胸飾りは宗教儀式や祭礼で高位の祭司や貴族が身につけた可能性があります。

    トルコ石は非常に価値が高く、帝国に献上される重要品目であったため、素材の希少性もこの作品の宗教的・政治的価値を高めています。

    『二頭の蛇』はアステカ美術の傑作であり、素材の輝きと象徴性を兼ね備え、今も強烈なインパクトを観る者に与え続けています。

    ここがポイント!

    • ★アステカ時代の儀礼用胸飾り
    • ★約2000片のトルコ石で覆われた木製基盤
    • ★二頭の蛇という強烈な象徴的デザイン
    • ★羽毛を持つ蛇の神ケツァルコアトルと結びつく神聖性
    • ★アステカ帝国の広域支配と貢納品の文化を反映