ゴールデン・ハインド号Golden Hinde
張りぼてではない。14万マイルを走った本物の帆船
- 料金
- 大人 £6 / 子ども £6(3〜16歳)/3歳未満は無料
- 所要時間
- 45分〜1時間
- 最寄駅
- London Bridge 徒歩5分
- 開館時間
- 4〜10月 10:00〜18:00 / 11〜3月 10:00〜17:00(最終入場は閉館30分前)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ロンドン橋のたもとの船だまりに浮かぶ、フランシス・ドレイクの旗艦の実物大復元船。1973年にデヴォンの造船所で当時の工法をなぞって建造され、係留されたままではなく実際に航海した。走行距離は14万マイルを超え、1979年には原型と同じく世界一周を果たしている。撮影用の模型と思って通り過ぎる人が多いが、大西洋も太平洋も渡った本物の船である。
このページの内容
着いてからの歩き方
ゴールデン・ハインド号に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- 到着
バラ・マーケットの裏の、細い船だまりにいる
ロンドン・ブリッジ駅から徒歩5分。サザーク大聖堂とバラ・マーケットの間の路地を川の方へ抜けると、狭い船だまりに帆船が浮かんでいます。表通りから見えないので、初めてだと通り過ぎます。毎日開いていますが、貸切の催しで臨時に閉まる日があります。
- コツ
先にトイレを済ませてから乗る
船内に見学者用のトイレがありません。ロンドン・ブリッジ駅かバラ・マーケットで済ませてから来ること。もう一つ、乗り込むところに5段の階段があり、段差を避けて入る経路はありません。船内の階段ははしごに近い角度のものもあり、車椅子とベビーカーでは見学できない構造です。
- 見どころ
下の甲板の、天井の低さを体で確かめる
この船でいちばん印象に残るのは装飾ではなく、下の層の天井の低さです。背の高い人はかがまないと進めません。ここに数十人が寝起きし、何年もかけて世界を回りました。船の小ささを笑うより、この大きさで地球を一周したという事実のほうに驚くべき場所です。
- 見落としやすい
これは張りぼてではない、という展示
船内には、この復元船自身の航海記録の展示があります。1973年にデヴォンで建造されてから走った距離は14万マイル以上で、1979年には世界一周も果たしています。飾りの模型だと思って乗る人が多いので、ここを読んでから甲板に戻ると、足元の板の見え方が変わります。
- コツ
45分で済む。だから最後に回す
見学は45分から1時間ほどです。徒歩5分の範囲にサザーク大聖堂、バラ・マーケット、クリンク刑務所博物館が固まっているので、市場で食べてから大聖堂を見て、最後にこの船へ寄る順番が動きやすい。市場は日曜と月曜に規模が小さくなります。
ペリカン号が航海の途中で名を変えた理由
フランシス・ドレイクが1577年にプリマスを発ったとき、旗艦の名はペリカン号だった。ゴールデン・ハインドではない。改名したのは航海の途中、1578年に南米のマゼラン海峡へ入る直前である。
理由は政治だった。その直前、ドレイクは反乱を企てたとしてトマス・ダウティという乗組員を裁判にかけ、処刑している。ダウティは航海の出資者の一人クリストファー・ハットンに近い人物だった。世界の裏側で仲間を斬っておいて、帰国後にハットンの怒りをどう収めるか。ドレイクにとっては死活問題である。
そこで彼は、船をハットンの紋章にちなんで改名した。ハットンの紋章は金色の雌鹿——ゴールデン・ハインドである。船名を替えることで後ろ盾に敬意を示した。処世術としては露骨だが、効いた。
1580年に帰還し、翌1581年、エリザベス1世はデプトフォードでこの船の甲板の上でドレイクにナイトの位を授けている。積んで帰った財宝は、当時の国庫の歳入を上回ったといわれる。
これは飾りではない。地球を回ってきた船である
ロンドン橋のたもとの狭い船だまりに、16世紀の帆船が浮かんでいる。多くの人はこれを街角に据えられた張りぼてか、動かない撮影用の模型だと思って通り過ぎる。それは間違っている。
この船は1973年、デヴォン州アップルドアの造船所で、当時の工法をなぞって建造された木造帆船である。建造後は係留されたままではなく、実際に外洋へ出た。これまでに走った距離は14万マイル以上——地球を5周する以上になる。1979年には原型と同じく世界一周を果たした。
つまりこの復元船は、原型のゴールデン・ハインド号が生涯に走った距離をとうに超えている。乗り込むときに踏む甲板は、大西洋も太平洋も渡ってきた本物の船の甲板である。船体が小さいことに驚く人が多いが、驚くべきはむしろ、この大きさで世界を一周できたという事実のほうだ。
原型は、朽ちるまで見世物にされた
世界一周から戻った原型の船を、エリザベス1世は解体させなかった。後世への記念としてデプトフォードの造船所に専用のドックを築き、そこへ据えて公開したのである。世界最初の保存船と呼ばれることがあるのは、このためだ。
ただし当時、木造船を長期保存する技術はない。船は雨風にさらされて少しずつ傷んでいった。1618年、ヴェネツィア大使の秘書はその姿を「死んだ馬の、さらされた肋骨と剥き出しの頭骨のよう」と書き残している。それでも見物人は途切れず、1650年代にとうとう崩れ落ちた。
残った健全な材からは椅子が作られた。そのうちの一脚は1662年にオックスフォードのボドリアン図書館へ贈られ、いまも同館のディヴィニティ・スクールに置かれている。船は失われたが、木は座るものになって残った。
階段が急で、館内にトイレが無い
船の中は、行く前に構造を知っておいたほうがよい。16世紀の船をそのまま再現しているため、段差と天井の低さが現代の基準に合っていない。
乗り込むところで5段の階段があり、段差を避けて入る経路は無い。船内の層をつなぐのは幅の狭い急な階段で、はしごに近い角度のものもある。天井が低く、背の高い人は下の層でかがむ必要がある。車椅子とベビーカーでの見学は構造上できない。
もう一つ、館内に見学者用のトイレが無い。ロンドン・ブリッジ駅かバラ・マーケットで済ませてから来ること。
滞在は45分から1時間ほどなので、順路としては先にサザーク大聖堂とバラ・マーケットを回り、最後にこの船へ寄る形が動きやすい。いずれも徒歩5分の範囲に固まっている。
場所とアクセス
みんなの口コミ
ゴールデン・ハインド号を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
まだコメントはありません。最初の投稿をお待ちしています。





