クイーンズ・ハウス(グリニッジ)Queen's House Greenwich
英国建築史の原点を無料で体感できる名建築
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 45分
- 最寄駅
- Greenwich駅
- 開館時間
- 10:00〜17:00 (最終入場16:30)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
クイーンズ・ハウスは、グリニッジに位置する英国建築史上きわめて重要な建物で、イニゴー・ジョーンズによって17世紀に設計された初期古典主義建築の傑作です。完璧な比例を誇るグレート・ホールや、英国初の自立式らせん階段「チューリップ・ステアケース」など、建築そのものが最大の見どころ。現在はロイヤル・ミュージアムズ・グリニッジの一部として一般公開され、エリザベス1世のアルマダ・ポートレートをはじめとする重要な美術作品も鑑賞できます。入館無料でありながら、内容の濃さと格式の高さを兼ね備えた、グリニッジ観光の中核スポットです。
このページの内容
着いてからの歩き方
クイーンズ・ハウス(グリニッジ)に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
無料。毎日開いている
入館無料で、10:00〜17:00に毎日開いています(特別展のみ有料)。旧王立海軍学校とグリニッジ天文台のあいだに建っているので、グリニッジを歩く日の途中に無理なく挟めます。所要は1時間ほど。
- 見どころ
チューリップ階段
英国で最初の、中心の柱を持たない自立式の螺旋階段です。壁だけで支えられていて、真下から見上げると青い手すりが渦を巻いて天窓まで続きます。1616年の設計でこれを実現したこと自体が事件でした。ここを撮るために来る人が多い場所です。
- 見どころ
アルマダの肖像
スペイン無敵艦隊を破った直後のエリザベス1世を描いた、最も有名な肖像画のひとつ。手を地球儀に置き、背後の窓には勝利した艦隊と難破するスペイン船が描かれています。宣伝画として計算し尽くされた1枚で、常設展示されています。
- 見どころ
イニゴー・ジョーンズの建築
1616年着工。イタリアで学んだイニゴー・ジョーンズが、パラディオ様式を英国に持ち込んだ最初の建物です。それまでのチューダー朝の赤煉瓦とはまったく違う、白く左右対称の直方体。ここから英国の古典主義建築が始まりました。
- 見落としやすい
有名な心霊写真の現場
1966年、カナダから来た退職牧師夫妻がチューリップ階段を撮影したところ、手すりを上る布をかぶった人影らしきものが写り込んでいました。夫妻は「誰もいなかった」と証言しています。いまだに説明がついておらず、英国で最も知られた心霊写真のひとつです。
イングランド最初の古典様式建築
1616年、ジェームズ1世の妃アン・オブ・デンマークがイニゴー・ジョーンズに庭園の離れを設計させた。ジョーンズは前年に王室建築監督官になったばかりで、イタリアでパラーディオの建築を実見して帰国していた。
完成した建物は、それまでのイングランドにあるどの建物とも違っていた。切妻や小塔で飾らず、白い箱のような左右対称の量塊で、比例だけで見せる。イングランド最初の意識的な古典様式建築とされるのはこのためである。テューダー朝の赤煉瓦と装飾に慣れた目には、当時これは異様に映ったはずだ。
アンは1619年に結核で世を去り、工事は10年以上止まる。再開させたのはチャールズ1世の妃ヘンリエッタ・マリアで、1635年に完成した。着工から19年が経っていた。
道路をまたぐために「H」の形になった
この建物が妙に細長く、中央でくびれているのには理由がある。建設地の真ん中を公道が通っていたからだ。
ウーリッジとデプトフォードを結ぶ道が、王の宮殿と背後の狩猟場(現在のグリニッジ・パーク)を分断していた。ジョーンズは道の両側に棟を建て、その上を渡り廊下で繋ぐH字型にした。建物自体が橋になり、公道を止めずに宮殿と公園を往き来できる。
道路は後に付け替えられ、1階の空隙は埋められたので、今は繋がった一つの建物に見える。しかし平面の不思議なくびれは、17世紀の道路の位置がそのまま残ったものである。
豆知識
- チューリップ階段(Tulip Stairs)はイングランド最古の、中心に支柱を持たない螺旋階段。ただし手すりの花模様は現在ではチューリップではなくフルール・ド・リス(百合)と考えられている。ヘンリエッタ・マリアがフランス出身であることに由来する
- 2階のロッジア(屋根つきバルコニー)は、イングランドで確認されている最古の2階ロッジアとされる
- 入場は無料。旧王立海軍学校や国立海事博物館と同じ敷地内に建っている
場所とアクセス
みんなの口コミ
クイーンズ・ハウス(グリニッジ)を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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