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    おすすめ度3

    画像: MrsEllacott / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

    ケンウッド・ハウスKenwood House

    名画と自然を無料で楽しめる、ロンドン屈指の邸宅美術館

    料金
    無料
    所要時間
    1.5〜2.5時間
    最寄駅
    Gospel Oak駅
    開館時間
    10:00〜17:00 (冬季は16:00まで)

    料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。

    ケンウッド・ハウスは、ハムステッド・ヒースの北端に広がる広大な公園内に建つ、18世紀の優雅なカントリーハウスです。ロバート・アダム設計による美しい内装とともに、フェルメールやレンブラント、ターナー、ゲインズバラといった巨匠の作品を含む世界的な美術コレクションを所蔵している点が最大の魅力。入館は無料で、ロンドン市内にいながら、美術館と自然散策を同時に楽しめる貴重なスポットです。

    着いてからの歩き方

    ケンウッド・ハウスに着いたら、この順に見ていくと迷いません。

    1. コツ

      無料。しかも名画がある

      入場無料の邸宅で、予約も要りません。それでいて、レンブラント、フェルメール、ハルス、ゲインズバラが並びます。ビール醸造で財を成したギネス家のアイヴィー伯爵が集めた作品を、邸宅ごと国に寄贈したためです。ロンドンでも屈指の「無料で見られるものの質」がここにあります。

    2. 見どころ

      レンブラント『2つの円のある自画像』

      1665年ごろ、59歳のレンブラントが描いた晩年の自画像です。背後の壁になぜ2つの円が描かれているのかは、いまも定説がありません。老いと失敗を隠さずに描いた1枚で、彼の自画像のなかでも最大級。この絵を無料で、しかも人のいない部屋で見られます。

    3. 見どころ

      フェルメール『ギターを弾く女』

      現存30数点しかないフェルメールの1枚。1974年2月、何者かが大ハンマーで1階の窓を破って持ち去り、約2か月半後にスミスフィールドの教会の墓地で新聞紙にくるまれた状態で見つかりました。当初はIRAの犯行が疑われましたが実際は無関係で、額縁のほうはハムステッド・ヒースに捨てられていました。フィラデルフィア美術館に酷似した作品があり、どちらが本人の手によるものかという議論も続いています。

    4. 見どころ

      ロバート・アダムの図書室

      18世紀の建築家ロバート・アダムが手がけた、淡い青と金の広間。天井が半円筒形で、両端に列柱を配した左右対称の構成です。新古典主義のイギリス邸宅建築として最も完成度が高い部屋のひとつとされ、建築を見に来る人もいます。

    5. コツ

      ハムステッド・ヒースとセットで

      邸宅はハムステッド・ヒースという広大な自然公園の北端に建っています。丘の上からロンドン中心部を見渡せる眺望地点(パーラメント・ヒル)まで歩けるので、絵を見てから草地を歩いて降りる半日の行程になります。最寄り駅からは坂を上ることになるので、歩きやすい靴で。

    ギネスの当主が買い取って、国に渡した

    1920年代、マンスフィールド伯爵家はこの屋敷を手放そうとしていた。ハムステッド・ヒースに接する広大な敷地は宅地として価値が高く、開発業者が買収に動いていた。1922年には屋敷の中身が売り払われ、敷地も削られている。

    これを止めたのがギネス社の当主、初代アイヴィー伯エドワード・セシル・ギネスである。1925年に屋敷と敷地の一部を購入し、1927年に自身の絵画コレクションごと国へ寄贈した。一般公開は1928年に始まっている。周辺の土地は住民の募金運動によって買い上げられ、ハムステッド・ヒースに加えられた。

    つまり今この屋敷が建ち、その周りに芝生が広がっているのは、100年前に住宅地になりかけたところを個人の財産と市民の募金が押し止めた結果である。

    ロバート・アダムが手を入れた図書室

    建物そのものは17世紀に遡るが、現在の姿を決めたのは1764年から1779年にかけてのロバート・アダムによる改造である。施主は初代マンスフィールド伯、当時の王座裁判所首席裁判官だった。

    最大の見どころはグレート・ライブラリー(図書室)で、両端を半円形の後陣にし、丸天井に淡い色と金の装飾を入れている。書物を置く部屋であると同時に、客を通す応接空間として設計された。18世紀の邸宅で、書斎が社交の舞台に変わっていく過程が形になっている。

    絵画はレンブラント、フェルメール、ゲインズバラ、レノルズ、ターナー。この規模の名品が、入場無料の郊外の屋敷に掛かっている理由が、上の寄贈の経緯である。

    豆知識

    • レンブラントの自画像とフェルメールの『ギターを弾く女』が常設で見られる。フェルメールの現存作は世界に30数点しかない
    • 屋敷も庭園も入場無料
    • 『ノッティングヒルの恋人』『ミス・ポター』などの撮影に使われている

    場所とアクセス

    美術館・博物館ガイド

    ケンウッド・ハウスをじっくり見る

    注目作品、所要時間の目安、開館時間、館内の回り方は美術館ガイド側にまとめています。

    みんなの口コミ

    ケンウッド・ハウスを訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。