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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    おすすめ度3
    セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ|ロンドン観光スポット

    セント・マーティン・イン・ザ・フィールズSt Martin-in-the-Fields

    アメリカ中の教会が、この建物の形を真似た

    無料
    歴史・文化ウェストミンスター/セント・ジェームズを歩く
    料金
    大人 無料(夜のコンサートは有料) / 子ども 無料
    所要時間
    30分〜1時間
    最寄駅
    Charing Cross 徒歩2分
    開館時間
    8:30〜18:00頃(時期で前後する)

    料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。

    トラファルガー広場の北東の角に建つ教会。1726年にジェイムズ・ギブズが設計した「神殿の柱廊の上に尖塔が乗る」という形は、その後の英語圏の教会建築の原型になり、とくに北米で数え切れないほど模倣された。地下の納骨堂は現在カフェになっていて、18世紀の墓石の上で食事ができる。昼の無料コンサートと、夜のろうそくを灯したコンサートがほぼ毎日ある。入堂は無料。

    このページの内容

    • この形が、大陸ひとつぶんの風景を決めた
    • 扉を閉めない教会
    • 豆知識

    着いてからの歩き方

    セント・マーティン・イン・ザ・フィールズに着いたら、この順に見ていくと迷いません。

    1. 到着

      トラファルガー広場の北東の角、階段を上がる

      ナショナル・ギャラリーの右手、広場より一段高い位置に柱廊が突き出しています。この階段は待ち合わせ場所としても使われます。入堂は無料で、扉は基本的に開いています。

    2. 見どころ

      この形が、大陸ひとつぶんに複製された

      神殿のような柱廊の上に尖塔が立つ、という組み合わせは1726年のこの建物が最初です。設計者のジェイムズ・ギブズが2年後に図版集を出したため、図面が印刷物として流通しました。米国の古い町に建つ白い尖塔の教会の多くが、この建物の子孫にあたります。

    3. 見落としやすい

      祭壇の背後の窓だけが現代

      東側の窓は、戦災で壊れたものの代わりに2008年に入れられました。透明なガラスが歪んだ楕円と十字に絞り込まれています。古い教会の中でここだけが現代なので、他の窓と見比べてください。

    4. 見どころ

      地下の納骨堂で食事ができる

      入口は教会ではなく、広場側に立つガラスの円筒です。そこから階段を降りると、納骨堂がそのままカフェになっています。床は18世紀の墓石で、文字の擦り減った石の上で昼食を食べることになります。同じ地下に、路上生活者を支援する団体が拠点を置いています。

    5. コツ

      昼のコンサートは無料、夜は有料

      週に数回、昼に無料または寄付制のコンサートがあります。夜のろうそくを灯したコンサートは有料でチケットが要ります。ここで結成されたアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズは、いまも世界の一線にある楽団です。日程は公式で確認してください。

    6. コツ

      隣が無料の美術館2館

      ナショナル・ギャラリーとナショナル・ポートレート・ギャラリーが真隣です。どちらも入場無料なので、美術館で疲れたときの休憩場所として、この教会と地下のカフェを組み込むと1日の動きが楽になります。

    この形が、大陸ひとつぶんの風景を決めた

    教会そのものは13世紀からこの場所にある。名前の「野の中の」は文字どおりで、当時ここはシティとウェストミンスターのあいだに広がる野原だった。

    現在の建物は1722年から26年、ジェイムズ・ギブズの設計による。ギブズがやったのは、それまで両立しないとされていた2つを1つの建物に載せることだった。正面はギリシア神殿のような柱廊、その屋根から尖塔が立ち上がる。古典建築の文法では、神殿の上に塔は乗らない。実際、当時は様式の混乱として批判もされた。

    ところがこの形が、決定的に流行した。理由のひとつはギブズが1728年に自分の設計の図版集を出したことにある。図面が印刷物として流通したおかげで、建築家のいない土地でも同じ形の教会が建てられるようになった。とくに北米の植民地で大量に模倣され、いま米国の古い町に建つ白い尖塔の教会の多くが、この建物の子孫にあたる。一つの教会が、一つの大陸の風景を決めた例である。

    登録簿にも名前が残る。チャールズ2世の愛人だった女優ネル・グウィンは1687年にここに葬られた。家具師のトマス・チッペンデールはここで結婚している。

    扉を閉めない教会

    20世紀に入ってこの教会の性格を決めたのは、ディック・シェパードという一人の主任司祭である。1914年に着任し、第一次大戦のさなか、前線へ向かう兵士のために教会の扉を閉めないことを決めた。堂内でも地下でも、誰が寝てもよいことにした。「扉が常に開いている教会」という呼び名はここから来ている。

    1924年、彼はこの教会から英国で初めて礼拝のラジオ中継を行った。人が来るのを待つのではなく、こちらから出ていくという発想である。

    その姿勢は現在まで続いている。地下の納骨堂はカフェになっていて、床は18世紀の墓石のままである。文字の擦り減った石の上で昼食を食べることになる。同じ地下に、路上生活者を支援する団体が拠点を置いている。観光と福祉が同じ床の上で動いている建物は珍しい。

    音楽ももう1本の柱である。アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズは1959年にこの堂内で結成された室内管弦楽団で、いまも世界の一線にある。昼の無料コンサートと、夜のろうそくを灯したコンサートが、ほぼ毎日行われている。

    祭壇の背後の東窓も見ておきたい。戦災で壊れた窓の代わりに2008年に入れられたもので、透明なガラスが歪んだ楕円と十字に絞り込まれている。古い教会の中で、ここだけが現代である。

    豆知識

    • 入堂は無料。昼のコンサートは無料または寄付制、夜のコンサートは有料でチケットが要る
    • 地下のカフェへは教会の入口ではなく、広場側に立つガラスの円筒から階段を降りる
    • 同じ地下に金属板の拓本を取る工房(ブラス・ラビング)がある
    • ナショナル・ギャラリーとナショナル・ポートレート・ギャラリーが真隣。トラファルガー広場を歩くついでに寄れる
    • 建物は広場より一段高い。柱廊の階段は待ち合わせ場所として使われている

    場所とアクセス

    住所

    Trafalgar Square, London WC2N 4JJ, UK

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    公式サイト

    セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

    stmartin-in-the-fields.org

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