セント・バーソロミュー・ザ・グレートSt Bartholomew the Great
いま入れるのは、取り壊された大きな教会の東の端だけ
- 料金
- 無料(寄付制)
- 所要時間
- 30分〜45分
- 最寄駅
- Barbican 徒歩5分
- 開館時間
- 月〜土 10:00〜17:00 / 日は礼拝の合間
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
スミスフィールドに建つ1123年創建の教会。建物が現在まで残っている教区教会としてはロンドン最古とされる。宗教改革のときに身廊が丸ごと取り壊されたため、いま入れるのは元の建物の東側だけで、外の墓地と広場は消えた身廊の跡地にあたる。ノルマン様式の重い円柱がそのまま残り、ロンドンでもっとも撮影に使われる教会でもある。入場は無料(寄付制)。
このページの内容
着いてからの歩き方
セント・バーソロミュー・ザ・グレートに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- 到着
門から入口まで歩かされる理由
バービカン駅から徒歩5分。スミスフィールド側の門をくぐってから、教会の入口まで妙に歩きます。それは、その通路が16世紀まで建物の内側だったからです。宗教改革のときに身廊が丸ごと取り壊され、いまの墓地と広場はその跡地にあたります。入場は無料(寄付制)です。
- 見落としやすい
門の木骨は、爆撃で見つかった
スミスフィールド側の門は、下の石造アーチが13世紀、上に載る木骨の家が1595年のものです。この木骨は長らくタイルと漆喰で覆われて見えていませんでした。1916年、ツェッペリン飛行船の空襲の爆風が覆いを吹き飛ばして露わになったものです。入る前に見上げてください。
- 見どころ
入ったところが、元の教会の東端
重いノルマン様式の円柱が並びます。奥行きが足りないと感じたら、それが正しい。ここは元の教会の東側だけで、身廊は外へ伸びていました。中に立つと、いま自分がいるのが大きな建物の切れ端であることが分かります。
- 見落としやすい
南の壁の高い位置にある出窓
小さな出窓が壁から突き出しています。修道院長ボルトンが、自室にいながら祭壇を見張るために16世紀初めに作らせたものです。窓の下の石に、樽を射抜く弩の矢が彫られています。樽は tun、矢は bolt、合わせて Bolton という彼の名前の判じ絵です。
- コツ
日曜は礼拝の合間だけ
月曜から土曜は10時から17時、日曜は礼拝の合間に入れます。礼拝と行事の時間は見学できません。かつては見学料を取っていたので古い案内に6ポンド前後と書かれていることがありますが、現在は無料(寄付制)です。
- コツ
スミスフィールド一帯をまとめて歩く
隣がスミスフィールド市場、そのすぐ先が2026年11月開館のロンドン・ミュージアムです。ポストマンズ・パークまでも徒歩7分。この一帯は半日でつながるので、教会単独ではなく街区として組むほうが効率がよい。
マラリアで倒れた宮廷人が、見た夢
1123年、ヘンリー1世の宮廷にいたラヒアという人物が、この場所に修道院と施療院を建てた。
きっかけは病である。ローマへ巡礼に行った彼はマラリアで倒れ、助かったら病院を建てると誓った。回復の途上で聖バルトロマイの幻を見て、スミスフィールドに建てよと告げられた——というのが伝えられている由来である。誓いは果たされ、修道院と病院が同時に生まれた。その病院がセント・バーソロミュー病院で、900年たったいまも同じ場所で診療を続けている。
決定的な変化は1539年、修道院の解散である。修道院の建物は解体され、教会は教区教会として残ったが、そのとき身廊が丸ごと取り壊された。
だから現在の建物は、元の教会の東側の部分だけである。中に入って「奥行きが足りない」と感じるとしたら、それは正しい。失われた身廊は建物の外——いまは墓地と広場になっている場所——へ伸びていた。門から教会の入口まで妙に歩かされるのは、そこがかつて建物の内側だったからである。
ツェッペリンの爆弾が、隠れていた家を暴いた
入口の門も、それ自体が歴史の層になっている。
スミスフィールド側に立つチューダー様式の門は、下の石造りのアーチが13世紀のもので、これが取り壊された身廊への入口だった。その上に載っている木骨の家は1595年に建てられている。
ところがこの木骨は、長いあいだ見えていなかった。後世にタイルと漆喰で覆われ、通りに面したただの古い家として扱われていた。それが露わになったのは1916年、第一次大戦のツェッペリン飛行船による空襲で、爆風が表面の覆いを吹き飛ばしたからである。爆撃が建物の年代を明らかにしたという、あまり他に例のない経緯を持っている。
堂内にも見つけにくいものがある。南側の壁の高い位置に、小さな出窓が突き出している。ボルトン修道院長の出窓で、自室にいながら祭壇を見張るために16世紀初めに作られた。窓の下の石には彼の名前が判じ絵になっていて、樽を射抜く弩の矢が彫られている。樽は tun、弩の矢は bolt——合わせて Bolton である。
若いベンジャミン・フランクリンが1725年に印刷工として働いていたのも、この教会の一角である。修道院の解散後、聖母礼拝堂が印刷所として貸し出されていた。
豆知識
- 入場は無料(寄付制)。かつては見学料を取っていたので、古い案内に£6前後と書かれていることがある
- 月〜土は10:00〜17:00、日曜は礼拝の合間に入れる
- ロンドンでもっとも撮影に使われる教会のひとつ。「フォー・ウェディング」「恋におちたシェイクスピア」ほか多数
- ウィリアム・ホガースは1697年にこの教会で洗礼を受けている
- スミスフィールド市場と、2026年11月開館のロンドン・ミュージアムがすぐ隣。ポストマンズ・パークまでも徒歩7分
場所とアクセス
みんなの口コミ
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