ウェストミンスター大聖堂Westminster Cathedral
寺院ではないほうの「ウェストミンスター」
- 料金
- 無料(鐘楼のエレベーターは別料金)
- 所要時間
- 45分〜1時間
- 最寄駅
- Victoria 徒歩5分
- 開館時間
- 7:00〜18:30頃(時期で前後する)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ヴィクトリア駅の近くに建つ、英国とウェールズのカトリック教会の総本山。ウェストミンスター寺院とは宗派も歴史も別で、徒歩15分ほど離れている。ゴシックの寺院と競わないために様式をわざと変え、赤煉瓦と白い石を横縞に積んだビザンティン様式で1895年から1903年にかけて建てられた。堂内の下半分は大理石で覆われ、上半分はいまも剥き出しの煉瓦のままである。入場は無料。
このページの内容
着いてからの歩き方
ウェストミンスター大聖堂に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- 到着
大通りからは見えない。奥の広場に建っている
ヴィクトリア駅から徒歩5分ですが、建物はヴィクトリア・ストリートに面しておらず、フランシス・ストリートから奥まった広場に建っています。直前まで姿が見えないので、地図を頼りに歩いてください。入場は無料です。
- コツ
ウェストミンスター寺院とは別の建物
名前が似ているせいで、毎日のように取り違えた人が来ます。寺院は英国国教会で戴冠式の場、こちらはローマ・カトリックの大聖堂です。徒歩15分ほど離れています。両方に行くつもりなら、出る前に自分がどちらへ向かっているか確かめてください。
- 見どころ
入ったら、まず目線を上げる
下半分は世界中から集めた100種類以上の大理石で覆われています。ところが目線を上げると、そこから先は黒ずんだ剥き出しの煉瓦です。これは意匠ではなく未完成で、資金が尽きた1903年から120年以上、寄付が集まるたびに一区画ずつモザイクが足されています。
- 見どころ
鐘楼はエレベーターで上がれる
高さ87メートルの鐘楼に展望台があり、エレベーターで上がります。階段を登る必要がありません。ウェストミンスター寺院、国会議事堂、シティの高層群が見えます。ここだけ別料金です。
- 見落としやすい
側廊に並ぶ十字架の道行き
エリック・ギルが1914年から18年にかけて彫った14枚の浮彫りが側廊に並びます。20世紀英国彫刻の代表作とされてきましたが、作者の私生活について後年に明らかになったことにより、いまは評価の難しい作品でもあります。
- コツ
ミサの時間は見られる範囲が狭くなる
稼働中の教会で、日に何度もミサがあります。時間帯によって入れない区画が出るので、じっくり見たいなら公式で礼拝の時間を確認しておくこと。少年聖歌隊が有名で、日によっては歌声の入るミサに立ち会えます。
寺院に似せないために、ビザンティンを選んだ
まず、いちばん多い誤解から。ここはウェストミンスター寺院ではない。寺院(Abbey)は英国国教会の教会で、戴冠式が行われる場所である。こちらはローマ・カトリックの大聖堂で、宗派も歴史も別、距離にして徒歩15分ほど離れている。名前が似ているせいで、毎日のように人が間違えて訪れる。
英国では16世紀の宗教改革以降、カトリックは長く公の場から締め出されていた。信仰の自由が法的に回復するのは19世紀で、大聖堂を建てられるようになるのはさらにあとである。用地として買われたのは、かつて監獄が建っていた土地だった。
設計を任されたジョン・フランシス・ベントリーは、様式の選択で悩んだ。ゴシックで建てれば、すぐ近くのウェストミンスター寺院と否応なく比較され、必ず負ける。そこで彼が選んだのが、英国にほとんど前例のないビザンティン様式だった。イタリアとイスタンブールを実地に見て回り、ドームと丸いアーチと横縞の壁で組み立てている。
1895年着工、1903年に外殻が完成した。ベントリーはその完成を見ないまま、前年に死んでいる。
上半分が煉瓦のままなのは、未完成だから
中に入ると、たいていの人が同じことに気づく。下半分と上半分が、別の建物に見える。
下は色とりどりの大理石で覆われている。100種類以上の石が世界中から集められ、柱も床も壁も磨き上げられている。ところが目線を上げると、そこから先は黒ずんだ剥き出しの煉瓦である。天井も、ドームの内側も、煤けた煉瓦のまま何も無い。
これは意匠ではなく、未完成である。ベントリーの計画では堂内の上半分はすべてモザイクで覆われるはずだった。しかし資金は建物の外殻を建てた時点で尽きた。以後120年以上、寄付が集まるたびに一区画ずつモザイクが足されている。完成の予定は無い。
結果としてこの建物は、建設中であることが常態になっている。ビザンティン建築の輝きと、工事現場のような素の煉瓦が同じ視界に入る教会は、ほかにない。多くの人がこの落差のほうを、意図された装飾より強く覚えて帰る。
側廊の壁にはエリック・ギルが1914年から18年にかけて彫った十字架の道行きが並ぶ。20世紀英国彫刻の代表作とされてきた作品だが、作者の私生活について後年に明らかになったことにより、いまは評価の難しい彫刻でもある。
豆知識
- 入場は無料(寄付制)。鐘楼のエレベーターと宝物室だけが別料金
- 鐘楼は87メートル。エレベーターで上がるので階段を登る必要がない。展望台からウェストミンスター寺院、国会議事堂、シティの高層群が見える
- 身廊の幅は英国最大とされる。入った瞬間に横に広い、という印象になるのはそのため
- 建物は大通りに面しておらず、フランシス・ストリートの奥まった広場に建つ。ヴィクトリア駅から歩くと、直前まで姿が見えない
- 少年聖歌隊が有名で、日によっては歌声の入るミサに立ち会える
場所とアクセス
みんなの口コミ
ウェストミンスター大聖堂を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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