チャイナタウン(ロンドン)Chinatown London
最初の中国人街は、ここではなく東の川べりにあった
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 1時間
- 最寄駅
- Leicester Square 徒歩3分
- 開館時間
- 常時開放(飲食店は概ね11:30〜23:00)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ソーホーの南、ジェラード・ストリートを中心とした一画。歩行者専用の通りに赤い提灯が渡され、両端に中国式の門(牌楼)が立ち、電話ボックスまで屋根が反り返っている。いまの姿になったのは1960年代以降で、それ以前のロンドンの中国人街はここではなく東のライムハウスにあった。100軒を超える飲食店と食料品店が集まり、旧正月にはアジア以外で最大とされる祝祭が行われる。
このページの内容
着いてからの歩き方
チャイナタウン(ロンドン)に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- 到着
レスター・スクエア駅から3分、門をくぐって入る
通りの入口には牌楼と呼ばれる中国式の門が立っています。ワードゥー・ストリート側の門がいちばん大きく、2016年に中国の職人が伝統の工法で組んだものです。ここをくぐると歩行者専用の区間に入ります。
- 見どころ
提灯が効くのは日没後
昼間は普通の飲食店街に見えます。頭上に渡された赤い提灯に灯が入るのは暗くなってからで、写真を撮るなら日没後です。観劇前の食事に使う人が多いので、18時から19時台は店が混みます。
- 見落としやすい
電話ボックスの屋根を見上げる
通りに立つ赤い電話ボックスは、屋根だけが中国風に反り返っています。中国から運ばれたものではなく、既存の英国の電話ボックスに屋根を後付けした改造です。この街の意匠がほとんど後付けであることを、いちばん端的に示している物です。
- コツ
焼味を吊るしている店が広東系
店先にローストダックやチャーシューを吊るしているのが、1960年代からこの街を作ってきた広東系の店です。近年は四川、湖南、台湾、蘭州の麺の店が増えており、同じ通りでも系統がまったく違います。何を食べたいかで店の選び方が変わります。
- コツ
食料品店で日本の食材が買える
通りに数軒あるアジア系の食料品店には、日本の調味料やインスタント麺も置いてあります。ロンドンで日本の食材を比較的安く買える場所のひとつです。長期滞在なら、観光のついでに寄る価値があります。
- 見落としやすい
最初の中国人街は、この場所ではない
ロンドン最初の中国人街は東のライムハウスにありました。戦時中の空襲と戦後の再開発で消え、その後に香港から渡ってきた人々が家賃の安いソーホーに集まり直したのがこの街です。歴史は、この通りの見た目よりずっと東から始まっています。
最初の中国人街は、ここではなかった
ロンドンで最初に中国人が集まったのは、ソーホーではない。テムズ下流のライムハウスである。19世紀、東インド会社などの船で働いた中国人の船員が、次の船を待つあいだに住み着いた。1880年代には下宿屋と食堂と洗濯屋の並ぶ一画ができている。
この街は二重に消えた。ひとつは第二次大戦の空襲で、ドックに隣接するライムハウスは徹底的に破壊された。もうひとつは戦後の再開発で、焼け残った古い街区もまとめて取り壊された。
いまのチャイナタウンができるのは、そのあとである。1950年代から60年代にかけて、香港の新界——農村部——で稲作が立ちゆかなくなり、多くの家族が英国へ渡った。彼らが選んだのが、戦災で家賃の下がっていたソーホーのジェラード・ストリートだった。最初は数軒の食堂で、それが同郷の縁を伝って増えていった。
つまりこの街は、観光地として計画されたものではない。街を失った人々が、家賃の安い場所に集まり直した結果である。門も提灯も、あとから付いた。最初の牌楼が立つのは1985年、街ができてから20年以上のちのことである。
門も、電話ボックスも、あとから付けられている
歩いていて目に入る中国風の意匠は、ほとんどが20世紀後半から今世紀にかけての追加である。
ジェラード・ストリートが歩行者専用になったのは1970年代。最初の牌楼が1985年。ワードゥー・ストリートに立つ最も大きな門は2016年のもので、こちらは中国の職人が伝統の工法で組んだ本格的な建造物である。赤い電話ボックスの屋根が反り返っているのも、既存の英国の電話ボックスに屋根を後付けした改造にすぎない。
この「あとから作られた」性格は、批判の的にもなってきた。地権を持つのは中国系の住民ではなく大手の不動産会社で、家賃の上昇によって古くからの店が出ていく動きが繰り返し起きている。観光地としての見た目と、そこで生活し商売をしている人の利害は、必ずしも一致していない。
食べ物についても、街の中身は変わり続けている。長らく広東料理——飲茶と焼味(ロースト)——が中心だったが、近年は四川、湖南、台湾、蘭州の麺の店が増えた。同じ通りでも、20年前とはメニューがまるで違う。
豆知識
- 旧正月(1月下旬〜2月)の祝祭はアジア以外では最大規模とされる。当日は会場がトラファルガー広場まで広がる
- 通りは歩行者専用だが、荷下ろしの車が入る時間帯がある
- 食料品店が数軒あり、日本の調味料やインスタント麺も置いている。ロンドンで日本の食材を比較的安く買える場所のひとつ
- レスター・スクエア、ピカデリー・サーカス、ウエスト・エンドの劇場街がいずれも徒歩5分圏。観劇前の食事に使われることが多い
- 提灯が効くのは日没後。写真を撮るなら暗くなってから
- 店先に「焼味」(ローストダック、チャーシュー)を吊るしている店が広東系。麺の看板が大きい店は近年の別系統
場所とアクセス
みんなの口コミ
チャイナタウン(ロンドン)を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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