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ロンドンのスタジアムへの行き方と帰り方|本当の難所は帰りです
Getting To and From the Stadium
6つのスタジアムそれぞれの最寄り駅と所要時間をまとめます。ただし本当に難しいのは帰りです。試合終了後は数万人が同時に駅へ向かい、入場規制がかかります。待たずに帰る方法も含めて解説します。
要点
- 移動手段
- 地下鉄か鉄道の一択。車と配車アプリは使えません
- 到着
- キックオフの90分前。駅から徒歩3〜20分かかります
- 帰りの所要
- 駅の入場規制で30〜60分待つことがあります
- 最も楽な行き先
- スタンフォード・ブリッジ。中心部から地下鉄1本、駅から徒歩5分
- 最も時間がかかる
- トッテナム・ホットスパー・スタジアム。中心部から40〜50分みてください
- 回避策
- 1つ先の駅まで歩く。20分歩けば規制のない駅に着きます
ロンドンのスタジアムへは、地下鉄か鉄道で行く以外の選択肢が実質ありません。
車は論外です。スタジアム周辺は試合前後に交通規制がかかり、駐車場もほとんどありません。配車アプリ(Uber・Bolt)も、周辺に進入できないうえ、試合後は価格が急騰します。
そして——行きより帰りのほうが、はるかに難しいです。
行きは数時間かけてバラバラに集まりますが、帰りは6万人が同時に駅へ向かいます。TfL は最寄り駅に入場規制をかけ、駅の外に行列を作らせます。これを知らないと、試合後の予定がまるごと崩れます。
この記事は、6つのスタジアムそれぞれの行き方と、帰りの現実的な戦略をまとめたものです。
目次
1. 6つのスタジアムへの行き方
中心部(Zone 1)を起点とした場合
アーセナル|エミレーツ・スタジアム
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | Arsenal |
| 路線 | ピカデリー線 |
| 駅から | 徒歩約3分 |
| 収容 | 60,704人 |
トッテナム・ホットスパー|トッテナム・ホットスパー・スタジアム
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | Tottenham Hale / White Hart Lane |
| 路線 | ヴィクトリア線 / オーバーグラウンド |
| 駅から | 徒歩約20分 |
| 収容 | 62,850人 |
チェルシー|スタンフォード・ブリッジ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | Fulham Broadway |
| 路線 | ディストリクト線 |
| 駅から | 徒歩約5分 |
| 収容 | 40,044人 |
クリスタル・パレス|セルハースト・パーク
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | Selhurst / Norwood Junction |
| 路線 | ナショナル・レール(ロンドン・ブリッジ等から) |
| 駅から | 徒歩約10分 |
| 収容 | 25,194人 |
フラム|クレイヴン・コテージ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | Putney Bridge |
| 路線 | ディストリクト線 |
| 駅から | 徒歩約12分 |
| 収容 | 27,782人 |
ブレントフォード|Gtech コミュニティ・スタジアム
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | Brentford / Kew Bridge |
| 路線 | ナショナル・レール(ウォータールー等から) |
| 駅から | 徒歩約8分 |
| 収容 | 17,250人 |
所要時間の実感
- 最も楽:スタンフォード・ブリッジ。ディストリクト線1本、Fulham Broadway 駅を出たらもう目の前です
- 最も遠い:トッテナム・ホットスパー・スタジアム。中心部から40〜50分、駅からも徒歩20分前後かかります
- 中間:エミレーツは駅から徒歩3分と近いものの、ピカデリー線が非常に混みます
いずれもZone 1 から Zone 2〜3 の範囲なので、運賃は数ポンドです。タッチ決済のカードで改札を通れます。
実務メモ
- スタジアムに近い駅ほど混む。1つ手前の駅で降りて歩くと、行きも快適になる
- エミレーツの最寄りのひとつ Holloway Road 駅は、試合日には閉鎖される
- セルハースト・パークとGtechは地下鉄ではなく鉄道(National Rail)。ロンドン・ブリッジやウォータールーから乗る
補足
運賃はタッチ決済でそのまま乗れます
スタジアムへの移動も、通常の地下鉄・鉄道と同じです。日本のタッチ決済対応クレジットカードをそのまま改札にかざせば乗れて、1日の上限額も適用されます。詳しくはロンドンの運賃と支払い方法を参照してください。
2. 行き:90分前に着く
クラブが公式に推奨しているのはキックオフの90分前到着です。
なぜそんなに早いのか
- 最寄り駅から入場規制が始まる。エミレーツの Arsenal 駅では、駅の外に誘導用の列が作られます
- 手荷物検査で数分〜十数分
- 駅からスタジアムまでが徒歩3〜20分
- 入場ゲートの列
30分前に駅に着いても、席に座れるのはキックオフ直前かその後になります。
電車が混む
試合の1〜2時間前、スタジアム方面の電車は通勤ラッシュ並みに混雑します。同じユニフォームを着た人々で車内が埋まり、歌が始まることもあります。これ自体が体験の一部ですが、荷物が多いと辛いので、やはり手ぶらで行くべきです。
遅れそうなとき
焦って走らないでください。ロンドンのスタジアムは、キックオフ後も入場できます。前半の途中に入っても、係員が席まで案内してくれます(プレー中は階段で待たされることがあります)。
数分の遅れのために危険な移動をするより、遅れて入るほうが安全です。
実務メモ
- 行きの電車で相手チームのユニフォームを着ていると、軽くからかわれることがある。悪意はないことがほとんど
- スタジアム周辺のパブに寄るなら、さらに1〜2時間早く出る
- 駅のトイレは混雑する。宿を出る前に済ませておく
3. 帰り:ここが本当の難所です
何も知らずに駅へ向かうと、1時間立ち尽くします
試合終了の瞬間、数万人が一斉に同じ方向へ歩き始めます。
エミレーツなら60,704人、トッテナムなら62,850人。これが徒歩数分の距離にある1つか2つの駅に集中します。
当然、駅は捌ききれません。TfL は入場規制(queueing system)を敷き、駅の外の道路に折り返しの行列を作らせます。
どれくらい待つか
30〜60分が目安です。雨の日でも、屋外で並びます。
4つの戦略
① 20〜30分、席に残る(推奨)
多くのスタジアムは終了後すぐには追い出しません。席に座ったまま20〜30分待つと、ピークが過ぎます。選手がピッチを一周する様子を見られることもあります。
最も楽で、最も快適な方法です。
② パブに入る
地元の人がやっているのはこれです。スタジアム周辺のパブに入り、1〜2杯飲んでから帰ります。試合の余韻を他のサポーターと共有できる、最もイギリスらしい過ごし方でもあります。
ただし満席になるので、席は期待しないでください。
③ 1つ先の駅まで歩く
これが最も効率的です。最寄り駅を素通りして、15〜20分歩いて隣の駅へ向かいます。規制がかかっていないことが多く、電車も空いています。
- エミレーツ → Highbury & Islington や Finsbury Park へ
- スタンフォード・ブリッジ → West Brompton や Earl's Court へ
④ バスを使う
意外と有効です。バスは規制の対象外で、乗ってしまえば座れることもあります。ただしスタジアム周辺の道路が規制されているため、数百メートル歩いてからバス停を探す必要があります。
実務メモ
- ロスタイムに席を立つと駅の混雑を完全に回避できるが、決勝ゴールを見逃すリスクがある
- 配車アプリは試合後に価格が2〜3倍になる。しかも周辺に進入できず、離れた場所まで歩かされる
- 夜の試合の場合、帰りが23時を回ることがある。地下鉄の終電を事前に確認しておく
注意
試合後にディナーの予約を入れない
「17時に試合が終わるから、19時に中心部でディナー」という計画は危険です。駅の規制で1時間、移動で40分かかると、それだけで到着が19時を回ります。試合の日は、終了後2時間は何も予定を入れないのが安全です。
4. アウェイサポーターの動線
イングランドのサッカーでは、ホームとアウェイのサポーターが物理的に分離されます。座席だけでなく、移動の動線まで分けられます。
何が起きるか
アウェイサポーターは、試合後に警察の誘導のもとでまとまって駅まで移動します。この間、周辺の道路が一時的に封鎖されることがあります。
また、アウェイサポーターの退場がホーム側より遅らせられることがあります(安全上の措置)。
旅行者としての振る舞い
- アウェイサポーターの集団に紛れ込まない。彼らの動線に入ると、一緒に誘導されます
- どちらのユニフォームも着ていないなら、特に気にする必要はありません
- 相手チームのユニフォームを着てホームエリアを歩くのは、避けたほうが無難です
治安についての実感
現在のプレミアリーグの試合は、家族連れが安心して行ける場所です。1980年代のフーリガン全盛期のイメージで恐れる必要はありません。警備は徹底しており、スタジアム内外で暴力を見ることはまずありません。
ただし、ロンドン勢同士のダービーは雰囲気が明確に違います。これについてはロンドン・ダービーという特別な試合に書きました。
実務メモ
- 警察官(police)と係員(steward)は別。道を聞くなら係員のほうが親切なことが多い
- どちらのクラブのグッズも着ずに行けば、どの店でもパブでも中立でいられる
- アウェイ側のゴール裏は応援が最も激しい。遠目に見るだけでも面白い
よくある質問
参考・公式情報
- Premier League — Tickets
- Premier League — 安全なチケットの買い方
- Premier League — アウェイチケット £30 上限の延長
- Criminal Justice and Public Order Act 1994 s.166(転売規制)
- Football Supporters' Association
料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。