プレミアリーグ試合当日の流れ|持ち込み制限と入場までの手順

    Your Matchday, Step by Step

    ロンドンのスタジアムはバッグの持ち込みが厳しく、A4サイズを超える荷物は預かってもらえず、そのまま入場できません。何時に出るか、何を持って行けないか、入場からキックオフまでに何が起きるかを順に説明します。

    2026年8月時点の情報

    要点

    到着時刻
    キックオフの90分前。クラブが公式に推奨している基準です
    バッグ
    A4サイズ以下が原則。大きい荷物は預かり所がなく、入場できません
    チケット
    デジタルが主流。クラブの公式アプリに事前に読み込んでおきます
    現金
    不要。ほぼ全スタジアムがキャッシュレスです
    飲食
    スタジアム内は割高。パイ £5前後、ビール £6.50前後
    最大の注意
    座席エリアを間違えないこと。相手側で応援すると退場になります

    チケットが取れたら、次は当日です。ここでの失敗はチケット入手ほど致命的ではありませんが、「入場できない」という形の事故は普通に起きます

    最も多いのが荷物です。ロンドンのスタジアムは、テロ対策としてバッグの持ち込みを厳しく制限しています。日本のスタジアムのような手荷物預かり所は、基本的にありません。大きなバッグを持って行くと、預ける場所がなく、入場もできず、宿に戻るしかなくなります。

    観光の合間に立ち寄るつもりでスーツケースやリュックを持って行くと、この状況に陥ります。

    この記事は、当日の朝から試合終了までを時系列で追います。

    1. 出発前に確認すること

    宿を出る前に、以下を済ませておいてください。

    ① チケットをスマートフォンに読み込む

    現在のプレミアリーグのチケットはデジタルが主流です。クラブの公式アプリをインストールし、チケットを事前にアプリ内に読み込んでおきます

    スタジアム周辺は、試合前に携帯電話の電波が極端に混雑します。数万人が同じエリアで同時に通信するため、その場でダウンロードしようとすると失敗します。必ず宿のWi-Fiで済ませてください。

    モバイルバッテリーも持ってください。スマホの電池が切れると、チケットが表示できず入場できません。

    ② 荷物を減らす

    A4サイズを超えるバッグは持ち込めないと考えてください(クラブによって細部は違いますが、この基準がおおむね共通です)。

    • ✅ 小さめのショルダーバッグ、ハンドバッグ
    • ❌ リュックサック、スーツケース、大きめのトートバッグ

    観光の途中で立ち寄る場合は、宿かコインロッカーに荷物を置いてから向かってください。スタジアムに預かり所はありません。

    ③ 座席の位置を確認する

    チケットに書かれたゲート番号・スタンド名・ブロック番号を確認します。ロンドンの大きなスタジアムは1周が長く、入るゲートを間違えると外周を半周歩かされます

    ④ 服装を決める

    ロンドンの冬の夜は本当に寒く、2時間座り続けることになります。屋根はありますが、壁はありません。11月〜3月は、日本の真冬の屋外イベントと同じ装備で行ってください。

    実務メモ

    • アプリのログイン情報は事前に確認する。当日パスワードを忘れると詰む
    • 同行者の分のチケットも自分のアプリに入れられることが多い。事前に転送しておく
    • 雨具は傘ではなくフード付きの上着。傘は持ち込み禁止のスタジアムが多い

    注意

    スーツケースを持って行くと入れません

    「空港からそのままスタジアムへ」「観戦後にそのまま次の都市へ」という計画は成立しません。手荷物預かり所がないためです。どうしても荷物がある日は、駅のコインロッカー(Left Luggage)に預けてから向かってください。主要ターミナル駅にあります。

    2. 到着から入場まで

    90分前に着く

    クラブが公式に推奨している到着時刻はキックオフの90分前です。早すぎると思うかもしれませんが、理由があります。

    • 手荷物検査で列ができる
    • 数万人が同じ数十分に集中する
    • 最寄り駅から徒歩10〜20分かかるスタジアムがある
    • グッズを買う、スタジアムを一周する時間が要る

    キックオフ15分前に着こうとすると、入場の列に並んだまま試合が始まります

    手荷物検査

    ゲートでバッグの中身を開けて見せます。空港ほど厳密ではありませんが、以下は没収または入場拒否の対象です。

    • 大型のバッグ
    • 瓶・缶などの容器(未開封のペットボトルも不可なことが多い)
    • 傘(クラブによる)
    • 花火・発煙筒(厳禁。逮捕されます)
    • プロ仕様のカメラ(望遠レンズつきの一眼など)

    スマートフォンでの撮影は自由です。試合の様子を撮っても問題ありません。

    チケットをスキャン

    改札のような回転式ゲート(turnstile)で、スマホの画面またはカードをかざします。緑のランプが点けば通過できます。

    エラーが出たら、その場で粘らずゲート脇の係員(steward)に見せてください。オレンジ色のジャケットを着ています。彼らが端末で確認してくれます。

    実務メモ

    • ゲートは一度通ると出られない。入る前にトイレを済ませておく
    • スタジアム外周のグッズショップは試合後より試合前のほうが空いている
    • 係員(steward)は観光客への案内に慣れている。迷ったら遠慮なく聞いていい

    注意

    発煙筒とピッチへの侵入は犯罪です

    日本のサポーター文化では発煙筒が使われることがありますが、イングランドでは所持しているだけで犯罪です。逮捕され、サッカー観戦禁止命令(Football Banning Order)が出ます。またピッチへ立ち入ることも同様に犯罪です。旅行者であっても例外はありません。

    3. スタジアムの中で

    席に着くまで

    チケットに書かれたブロック番号を頼りに、コンコース(内周の通路)を歩いて自分のブロックの入口を探します。そこから階段を上がると、視界が一気に開けてピッチが現れます。

    この瞬間が、スタジアム観戦のいちばんの見どころだと言う人は多いです。

    飲食

    品目価格の目安
    ミートパイ£5前後
    バーガー£7前後
    ビール(パイント)£6.50前後
    ソフトドリンク£3前後

    ほぼ全スタジアムがキャッシュレスです。現金は使えません。タッチ決済のクレジットカードかスマホ決済を用意してください(日本のJCBは使えないことがあるので、Visa / Mastercard を推奨)。

    ミートパイはイングランドのサッカー観戦の定番です。特に美味しいわけではないと地元の人も言いますが、文化として一度は食べる価値があります。

    座席でのアルコール

    イングランドでは、座席からピッチが見える場所でのアルコール飲用が法律で禁止されています。ビールはコンコースで飲み、席に持ち込むことはできません。

    これも日本と大きく違う点です。ハーフタイムにコンコースが人で埋まるのは、みんなここでビールを飲んでいるからです。

    ハーフタイム

    15分間です。トイレとコンコースが極端に混雑します。前半終了の2〜3分前に席を立つのが、地元の人がやっている回避法です。

    実務メモ

    • トイレは自分のブロックのものより、1つ隣のブロックのほうが空いていることが多い
    • コンコースにはテレビがあり、リプレイが見られる。得点シーンを見逃したらここで確認
    • スタジアムのWi-Fiは無料で提供されていることが多いが、混雑時は繋がらないと考えたほうがいい

    補足

    席から立って応援していいのか

    エリアによります。ゴール裏の熱狂的なエリアでは、ほぼ全員が立ちっぱなしです。一方、メインスタンドの中央付近では座って観るのが普通で、立ち続けると後ろから注意されます。周りに合わせるのが正解です。詳しくは観戦の作法に書きました。

    4. 試合が終わったら

    試合終了後は、すぐに動かないほうが快適です。

    数万人が同時に出口へ向かい、最寄り駅では入場規制がかかります。駅に入るまで30〜60分待つことも普通です。

    選択肢

    1. 20〜30分、席で待つ:多くのスタジアムは終了後すぐに追い出しません。混雑のピークが過ぎます
    2. 周辺のパブに入る:地元の人はこれをします。試合の余韻を共有できる、最もイギリスらしい過ごし方です
    3. 1つ先の駅まで歩く:最寄り駅を避けて隣の駅へ。20分歩けば規制のない駅に着くことが多いです
    4. すぐ帰る:規制の列に並ぶ覚悟で

    配車アプリ(Uber・Bolt)はこの時間帯に価格が急騰します。しかもスタジアム周辺は交通規制がかかり、車が入れません。あてにしないでください。

    詳しい帰り方はスタジアムへの行き方と帰り方にまとめました。

    治安

    プレミアリーグのスタジアム周辺は、基本的に安全です。1980年代のフーリガン全盛期とは状況がまったく違います。警備は徹底しており、家族連れも大勢います。

    ただし、アウェイサポーターの集団とは距離を取るのが賢明です。彼らは警察に誘導されて移動するので、その動線に紛れ込まないようにしてください。相手チームのユニフォームを着ている場合は特に。

    実務メモ

    • 試合後のパブは満席になる。座りたいなら終了10分前に出るという手もある
    • 帰りの電車は中心部方面が最も混む。逆方向に1駅乗ってから折り返すと座れることがある
    • スタジアム周辺の道路は試合前後に通行止めになる。地図アプリの徒歩ルートが使えないことがある

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

    ほかの観戦ガイド