試合がない日のスタジアム|ロッカールームとピッチサイドに入る

    Stadium Tours on Non-Matchdays

    オフシーズンに来てしまった、チケットが取れなかった。そんなときはスタジアムツアーがあります。ロッカールーム、監督の記者会見席、ピッチサイドのベンチ。試合日には絶対に入れない場所を歩けます。

    2026年8月時点の情報

    要点

    価格
    £28〜£45前後。試合のチケットより安いことも多い
    所要
    60〜90分。博物館併設なら+30〜60分みてください
    予約
    オンラインで事前予約。当日枠は期待しないほうが安全です
    見られる場所
    ロッカールーム、記者会見室、ピッチサイド、選手用トンネル
    開催されない日
    試合当日と前日。イベント時も休止します
    狙い目
    6月〜7月。試合がない時期こそツアーの価値が上がります

    プレミアリーグのチケットが取れなかった。あるいは6月〜7月のオフシーズンに来てしまい、そもそも試合がない。

    この場合の答えがスタジアムツアーです。

    そして、これは「代替案」として侮れるものではありません。試合日には絶対に入れない場所を歩けるからです。

    • ホームチームのロッカールーム(選手の名札がかかった状態で)
    • 選手用トンネル(ピッチへ出ていく、あの通路)
    • ピッチサイドのベンチ(監督が座る場所に座れます)
    • 記者会見室(監督の席に座って写真が撮れます)
    • クラブの博物館(トロフィーの実物)

    数万人の観客がいる試合日には、これらはすべて立入禁止です。空っぽのスタジアムを歩く経験は、試合観戦とはまったく別種のものとして記憶に残ります。

    1. ツアーで何が見られるか

    クラブによって細部は違いますが、おおむね共通する構成です。

    ① ロッカールーム(Dressing Room)

    多くの人にとって、ここが最大の見どころです。

    ホームチームのロッカールームには、実際の選手の名札がかかっています。マッサージ台、戦術ボード、シャワー室。試合前に選手が過ごす空間が、そのままの状態で見られます。

    クラブによってはアウェイチームのロッカールームも見せます。ホーム側より意図的に狭く、居心地が悪く作られていることがあり、その説明が面白いです。

    ② 選手用トンネル(Players' Tunnel)

    ロッカールームからピッチへ続く通路です。選手が入場する動線を、実際に歩けます

    多くのツアーでは、ここを歩くときにスタジアムの歓声の音声が流されます。演出ですが、効きます。

    ③ ピッチサイドとベンチ

    監督とベンチ入り選手が座る席に、実際に座れます

    ピッチには基本的に立ち入れません(芝の保護のため)が、そのすぐ脇まで行けます。ピッチが目線の高さで見えるのはこの位置だけで、テレビでも試合日でも味わえない視点です。

    ④ 記者会見室(Press Room)

    監督が試合後に会見を行う部屋です。監督の席に座り、スポンサーボードを背に写真を撮るのが定番です。

    ⑤ 博物館

    多くのクラブが併設しています。トロフィー、歴代のユニフォーム、クラブの歴史の展示。サッカーに詳しくなくても、100年以上の歴史を持つ組織の記録として面白いです。

    ⑥ VIPエリア・ラウンジ

    高額な会員だけが入れるラウンジや、ロイヤルボックスに入れるツアーもあります。

    実務メモ

    • オーディオガイドつきのセルフガイド型と、ガイドが案内する型がある。英語に不安があるなら前者が気楽
    • ロッカールームは撮影可のクラブが多いが、一部制限があることも。ガイドの指示に従う
    • ピッチには立ち入れないのが原則。「ピッチに入れる」と謳うツアーは特別枠か、時期限定

    ヒント

    試合を観た人にも価値があります

    「試合を観たからツアーは不要」ではありません。観客席から見たスタジアムと、空っぽのスタジアムの内部はまったく別の場所です。時間に余裕があるなら、試合とツアーの両方を体験する価値は十分にあります。

    2. どのスタジアムのツアーに行くか

    ロンドンでは主要クラブのほぼすべてがツアーを実施しています。

    当サイトでは各ツアーの詳細(場所・価格・公式サイト)をロンドンのスタジアムツアー一覧にまとめています。ここでは選び方だけを書きます。

    目的別の選び方

    目的選ぶツアー
    代表戦の聖地を見たいウェンブリー・スタジアム
    最新設備を見たいトッテナム・ホットスパー・スタジアム
    歴史ある建築を見たいクレイヴン・コテージ(フラム)
    中心部から手軽にスタンフォード・ブリッジ(チェルシー)
    クラブの歴史を深くエミレーツ(アーセナル)+博物館

    ウェンブリーは別格です

    ウェンブリー・スタジアムは特定のクラブの本拠地ではなく、イングランド代表の本拠地でありFAカップ決勝の会場です。収容9万人でイギリス最大。

    ロイヤルボックスに上がり、FAカップのトロフィーが掲げられる階段を歩けます。クラブへの思い入れがない人には、ここが最も分かりやすく感動的かもしれません。

    費用の目安

    £28〜£45前後です。プレミアリーグの試合チケット(£35〜£120)と比べると、同等かそれ以下で、しかも確実に入れます。

    3. 予約と、行けない日

    事前予約が原則です

    オンラインで事前に予約してください。当日枠がある場合もありますが、人気クラブでは埋まっていることが多く、確実性がありません。

    予約はクラブの公式サイトから行います。日本のクレジットカードで問題なく決済できます

    ツアーが実施されない日

    ここが重要です。以下の日は、ツアーが休止または大幅に制限されます。

    状況
    試合当日実施なし(またはごく限定的)
    試合前日実施なしのことが多い(ピッチ準備のため)
    コンサート等のイベント時実施なし
    改修工事期間部分的に制限

    試合を観た翌日にツアー」という組み合わせは成立しますが、「試合の日にツアー」は基本的にできません。旅程を組むときは別の日に分けてください。

    見られない場所が出ることもある

    予約時に「本日はロッカールームは見学できません」といった注記が出ることがあります。チームが使用中だったり、準備中だったりするためです。

    何を見たいかが明確なら、予約前に注記を確認してください。

    所要時間

    60〜90分が標準です。博物館を併設しているクラブでは、そこに30〜60分追加でかかります。

    観光の予定に組み込むなら、移動込みで半日を見ておくと安全です。

    実務メモ

    • オフシーズン(6〜7月)はツアーの実施本数が増えることが多い。狙い目
    • クラブショップはツアーの出口にあることが多い。買い物の時間も見込む
    • スタジアムは中心部から離れていることが多い。往復の移動時間を忘れずに

    注意

    試合日とツアーは同じ日にできません

    スタジアムツアーは試合当日には実施されません(前日も休止のことが多い)。「午前中にツアー、午後に試合観戦」という計画は立てられないので、別の日に分けてください。

    4. 6月〜7月に来る場合

    プレミアリーグは6月〜7月が完全なオフシーズンで、リーグ戦が1試合も行われません。日本の夏休みと重なるため、この時期に来る旅行者は少なくありません。

    この時期にできること

    ① スタジアムツアー

    むしろ狙い目です。試合日による休止がないため、実施本数が多く、予約も取りやすくなります。

    ② プレシーズンの親善試合

    7月下旬〜8月上旬、各クラブはプレシーズンの親善試合を行います。海外遠征に出るクラブも多いですが、ロンドンで開催されることもあります。

    • チケットが取りやすい
    • 価格が安い
    • ただし主力選手が出場するとは限りません
    ③ 開幕を待つ

    08月中旬以降ならシーズンが始まっています。8月下旬の旅行なら、通常どおり試合が観られます

    逆算すると

    旅行時期観られるもの
    6月〜7月中旬ツアーのみ
    7月下旬〜8月中旬ツアー+プレシーズン親善試合
    8月下旬〜5月プレミアリーグ本番

    サッカーを目的にロンドンへ行くなら、8月下旬以降を選んでください。日程の詳細は日程の組み方にまとめています。

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

    ほかの観戦ガイド