王室の使用人が、宮廷の溶け残りの蝋燭を売って始めた店。ピカデリーの同じ場所で300年以上続いている。

価格の目安
£10〜200
旗艦店
フォートナム&メイソン ピカデリー本店
最寄り: Green Park 駅 / Piccadilly Circus 駅(どちらも徒歩約5分)
フォートナム&メイソンは、買い物と観光が同時に済むという点で、このリストの中で最も効率のいい場所です。
土産として最も外れがない ここの紅茶の缶は、数千円の予算で「特別なもの」の見た目になる数少ない選択肢です。中身を飲み終えても缶が残るので、渡した相手の手元に長く残ります。何を買うか決めきれないなら、まずここで問題ありません。
店そのものが見どころ ピカデリー181番地、創業と同じ場所に建っています。外壁の時計は毎正時に仕掛けが動き、フォートナム氏とメイソン氏の人形が出てきて互いに挨拶します。これを見るために立ち止まる人がいるほどで、買い物の予定がなくても中を歩く価値があります。
価格の幅が極端に広い ビスケットの缶が £12 から、ハンパー(詰め合わせの籠)は £100 を超えるものまで。同じ店で、配る用と特別な1つを両方まかなえます。
立地が観光の中心 ピカデリー、グリーン・パーク、リージェント・ストリートが徒歩圏です。他の予定を崩さずに組み込めます。
この店の記号は図案ではなく、色です。
オー・ド・ニル(Eau de Nil)——フランス語で「ナイルの水」。淡い青緑がかった、独特の落ち着いた色です。1840年代に建物の外壁塗装に使われ始め、そこから包装、紙袋、紅茶の缶、外壁の時計の地色まで、店のあらゆる場所に広がりました。
19世紀のヨーロッパで流行した東方趣味に由来する色で、ロンドンの老舗の看板色がナイル川の名を持っているというのは、世界中に出ていった時代の店らしい話です。
実用的な効き目もはっきりしています。この色の紙袋や缶は遠目でもフォートナムだと分かる。土産として渡したときに、包装だけで「どこのものか」が伝わる数少ないブランドです。中身を食べ終えても缶が残る、という前述の利点は、この色があってこそ効いています。
1707年、アン女王の宮廷で働いていたウィリアム・フォートナムと、彼の大家だったヒュー・メイソンが始めた店です。

外壁の時計。毎正時にフォートナム氏とメイソン氏の人形が出てきて互いに挨拶する。
始まりは蝋燭でした。
当時の宮廷では、毎晩新しい蝋燭に取り替える決まりがありました。まだ十分使える燃え残りが毎日大量に出る。そしてそれは慣例として使用人のものになりました。
フォートナムはこれを売って副収入にしていました。その商いを店として構えたのが最初です。王室の余り物の転売から始まった店が、300年後に王室御用達になっている。
高級食料品店として知られるようになったのは、保存食の詰め合わせを扱ったからです。
19世紀、英国人は世界中に出ていきました。植民地、遠征、戦地、狩猟。行き先に食べ物がある保証はなく、持っていく必要があった。フォートナム&メイソンのハンパー(籠)はその需要をつかみます。
クリミア戦争では前線に送られ、ヒマラヤの遠征隊が持っていき、南極にも運ばれました。「英国人が英国の外で英国のものを食べる」ための装置として機能したわけです。
現在もピカデリー181番地、創業と同じ場所に建っています。
外壁の時計は毎正時に仕掛けが動き、フォートナム氏とメイソン氏の人形が出てきて互いに挨拶します。これを見るために立ち止まる人がいるほどで、店そのものが観光地として扱われています。
内部も階ごとに扱いが分かれ、吹き抜けの階段が上まで通っています。買い物の予定がなくても、中を歩く価値があります。
土産として最も外れがないのがここの紅茶の缶です。中身を飲み終えても缶が残るので、渡した相手の手元に残ります。数千円の予算で「特別なもの」の見た目になる、数少ない選択肢です。
| 場所 | 品揃え | 使いどころ |
|---|---|---|
| ピカデリー本店 | 最大 | 時間があるならここ一択 |
| セント・パンクラス駅店 | 中 | ユーロスターに乗る前 |
| ヒースロー空港 | 小 | 買い忘れの保険 |
ピカデリー181番地の本店が中心です。地下から上階まで階ごとに扱いが違い、紅茶は入ってすぐの階にあります。
空港でも買えますが、本店のほうが種類が圧倒的に多く、値段も変わりません。時間があるなら本店へ。
上階のレストランでアフタヌーンティーが供されています。当日ふらりと入れる規模ではありません。行くなら渡英前に予約してください。
観光として組み込むなら、ピカデリー、グリーン・パーク、リージェント・ストリートが徒歩圏なので、この一帯でまとめられます。
紅茶以外では、ビスケット、蜂蜜、マーマレードが定番です。
ただし日本への持ち込み規制に注意してください。
「イギリスらしいから」とポークパイの類を買うと、空港で捨てることになります。
ひとこと: 肉製品は日本への持ち込みが厳しく制限されます。パテやミートパイの類は買わないでください。紅茶と菓子は問題ありません。
Fortnum & Mason の公式アカウントの投稿です。
長く定番として残っているものを中心に選びました。価格は変わります。目安として見てください。
1902年から続く定番。缶がそのまま贈り物になる。
£15〜25
紅茶より安く、配る用にも向く。缶の意匠が毎年変わる。
£12〜30
瓶が重いので数は絞ること。持ち込み規制の対象外で安心して買える。
£8〜15
営業時間は載せていません。変わりやすく、古い情報を頼りに行くと閉まっていることがあるためです。 行く前に公式サイトで確認してください。
181 Piccadilly, London W1A 1ER
Green Park 駅 / Piccadilly Circus 駅(どちらも徒歩約5分)
創業と同じ場所。階ごとに扱いが分かれ、紅茶は入ってすぐの階にある。外壁の時計は毎正時に仕掛けが動く。
St Pancras International Station
King's Cross St Pancras 駅
ユーロスターに乗る前に寄れる。本店より品揃えは狭い。
買い忘れの保険。値段は変わらないが種類は本店に及ばない。

紅茶・食品 · 1706年創業
1706年からストランドの同じ場所で店を開き続けている。間口2メートルの、異様に細長い世界最古のティーショップ。
紅茶・食品 · 1884年創業
「値段を聞かないで、1ペニーだから」という掛け声から始まった露店。今は英国人の食卓そのものになっている。

ファッション · 1856年創業
トレンチコートという衣服そのものを作った会社。あのチェックは裏地として生まれたもので、最初は表に出るものではなかった。

ファッション · 1970年創業
英国の仕立ての型を守りながら、色でそれを裏切る。多色のストライプは、その態度がそのまま柄になったもの。

ファッション · 1952年創業
ウィンブルドンを3連覇した選手が作ったポロシャツ。月桂樹の冠は、労働者階級の子が入れなかったクラブの記章だった。

ファッション · 1971年創業
パンクの服を作った店が、そのまま英国を代表するブランドになった。王冠に土星の環を足したロゴは「体制の外を回る」という意味。