サイエンス・ミュージアムScience Museum London
宇宙・医学・数学・工学など科学の魅力が詰まったロンドン屈指の無料ミュージアム
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 2時間
- 最寄駅
- South Kensington 徒歩5分
- 開館時間
- 10:00〜18:00 (最終入場17:15)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
サウス・ケンジントンにあるサイエンス・ミュージアムは、革新的な科学展示、歴史的オブジェ、インタラクティブ体験がそろう英国を代表する科学博物館。宇宙船、DNAモデル、医学ギャラリー、巨大な工業遺産など、多彩な展示を通じて科学の歩みを実感できる。無料で楽しめ、子どもから大人まで幅広く人気。
このページの内容
着いてからの歩き方
サイエンス・ミュージアムに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
常設は無料、一部が有料
入場無料ですが、体験型のワンダーラボとIMAXは別料金です。ハイライトだけなら2〜3時間、子ども連れでワンダーラボまで入るなら1日。自然史博物館とV&Aが徒歩数分の距離にあるので、詰め込みすぎないほうが賢明です。
- 見どころ
アポロ10号の司令船
1969年5月、月を周回して帰還した本物の宇宙船です。模型ではありません。大気圏再突入で焼けた外殻の焦げ跡がそのまま残っていて、3人がこの狭さで往復したのかと分かる大きさ。アポロ11号の月着陸2か月前の、最終リハーサルを担った機体です。
- 見どころ
ロケット号
1829年、ジョージ・スティーヴンソンのレインヒル・トライアルズ優勝機。ここから世界の鉄道が始まった、と言って差し支えない機関車の実物です。イギリスが何を発明した国なのかを、1台で説明してしまいます。
- 見どころ
ワンダーラボ(有料)
3階にある体験型フロア。50以上の展示があり、巨大な滑り台で摩擦を体感したり、雷を起こす檻の中に立ったりできます。子ども向けに見えて大人が真剣になる作りです。混む日は時間指定枠が埋まるので、入るつもりなら先に取ってください。
- 見落としやすい
バベッジの階差機関
2階の数学ギャラリー付近に、歯車だけで計算する巨大な機械が置かれています。チャールズ・バベッジが19世紀に設計しながら、ついに完成させられなかった「階差機関2号」を、当時の図面どおりに作ったものです。本体は1991年、印刷部は2002年完成。設計は正しかったと証明された機械で、動かすと歯車が波のように動きます。
歴史
この博物館の起点は1851年のロンドン万国博覧会です。ヴィクトリア女王の夫アルバート公が主導したこの博覧会は大きな黒字を出し、その利益で科学と芸術の教育施設を作る構想が生まれました。
購入されたのがサウス・ケンジントンの広大な土地です。ここに自然史博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館、そしてサイエンス・ミュージアムが順に建てられていきました。この一帯が「アルバートポリス」と呼ばれるのはそのためです。
サイエンス・ミュージアムが独立した組織になったのは1909年。産業革命を成し遂げた国が、その技術の記録を国家事業として残そうとした施設だと考えると分かりやすいです。
だから収蔵品の性格がはっきりしています。理論の説明より、実際に動いた機械そのもの。蒸気機関、紡績機、機関車、航空機、宇宙船。英国が世界に先んじた分野の実物が、そのまま置かれています。
「世界最古」と「復元」が同居している
館内には本物の歴史的機械と、後から作られた復元品の両方があります。どちらなのかを知っていると、見え方がかなり変わります。
パッフィング・ビリーは本物です。1813〜1814年に炭鉱用として作られ、1862年まで実際に稼働していました。現存する世界最古の蒸気機関車で、これ以上古いものは存在しません。
アポロ10号の司令船も本物です。1969年5月、アポロ11号の月面着陸の2か月前に、着陸以外のすべてを実行した予行演習の飛行で使われました。乗員はスタッフォード、ヤング、サーナン。大気圏に再突入して帰還したのはこの司令船だけで、外壁の焼け跡はそのときのものです。
一方、階差機関(Difference Engine No.2)は19世紀の実機ではありません。チャールズ・バベッジが1847〜49年に設計したものの、生前には一台も作られませんでした。館内にあるのは、バベッジの図面に忠実に従って博物館が1985年から製作し、1991年に完成させたもの——生誕200年に合わせた企画です。印刷機構が加わったのは2002年でした。
つまりこれは「バベッジの機械」ではなく「バベッジの設計が正しかったことを証明した機械」です。19世紀の技術で本当に動いたのかという問いに、実物を作って答えた展示だと考えてください。
豆知識
- 入場は無料。常設展示はすべて無料で、特別展とIMAXシアター、フライト・シミュレーターだけが有料です。
- ロケット号もここにある。スティーブンソンの「ロケット」は鉄道の実用化を決定づけた機関車で、初期の蒸気機関車が集まる一角は、鉄道という技術が生まれた現場そのものです。
- 医学ギャラリーは英国最大級。ヘンリー・ウェルカムが集めた医療器具のコレクションを軸にした展示で、上階にあります。人体と医療の歴史を扱う区画としては世界有数の規模です。
- 子ども向けの体験フロアは地下。ワンダーラボなど手を動かす展示は動線が分かれているので、目的によって最初に向かう階を決めておくと効率的です。
隣に2館、無料が並んでいる
自然史博物館とヴィクトリア&アルバート博物館が徒歩数分の距離にあります。どちらも無料ですが、1日で3館は現実的ではありません。2館に絞るのが妥当です。
週末と学校休暇は家族連れで非常に混みます。落ち着いて見たいなら平日の午後が狙い目です。
館は広く、階ごとに性格が違います。宇宙・航空は上階、動く機械や産業史は下階、子ども向けは地下。見たい分野を決めてから入るほうが、疲れずに済みます。
地下鉄サウス・ケンジントン駅からは地下通路が伸びており、雨の日でも濡れずに到着できます。
場所とアクセス
美術館・博物館ガイド
科学博物館をじっくり見る
注目作品、所要時間の目安、開館時間、館内の回り方は美術館ガイド側にまとめています。
みんなの口コミ
サイエンス・ミュージアムを訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
まだコメントはありません。最初の投稿をお待ちしています。




